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【レポート】PS VR対応『Project DIVA X HD』&PS VR専用『VRフューチャーライブ』を体験!VR空間でも初音ミクさんは天使だった…

PS4『初音ミク -Project DIVA- X HD』とPS VR専用『初音ミク VRフューチャーライブ』について開発スタッフにそのこだわりや特徴を伺うことができ、さらに実際に体験することもできましたので、その様子をお届けします。

ソニー PS4
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セガゲームスより8月25日に発売されるPlayStation 4(以下PS4)『初音ミク -Project DIVA- X HD』は、PlayStation Vita(以下PS Vita)『Project DIVA X』をベースにフルHD化&60fpsを実現したシリーズ最新作。後日のアップデートにより、PlayStation VR(以下PS VR)に対応し、ライブエディットモードをPS VRで楽しむことができます。

そして、10月13日配信予定のPS VR専用タイトル『初音ミク VRフューチャーライブ』では「セカイ初のVRライブ体験」として、ミクさんのライブを一人の観客として、VR空間で楽しむことができます。

今回はこの2つのタイトルについて、プロデューサー・林誠司氏とディレクター・大坪鉄弥氏にそのこだわりや特徴を伺うことができ、さらに実際にPS VRを使用し体験することもできましたので、その様子をお届けします。

◆「HD」、つまり「H(ホンキの)D(DIVA)」



まずは『Project DIVA X HD』について、林氏が語ります。「H(ホンキの)」D(DIVA)」を掲げて開発されているという本作。基本的なゲーム内容はPS Vita版『Project DIVA X』と同じながら、フルHD・60fpsでストレス無く楽しめるというところに重点を置いているとのこと。キャラの表現はPS4にあわせて向上しており、新たにシェーダーを設計。陰影の落ち方や布地の質感などのディティールに強化を施しているようです。筆者も本作を体験することができましたが、モジュールの細部までより鮮明に映し出され、かなり見応えがあります。セーブデータに関しては、クロスセーブに対応。PS Vita版の進行状況そのままにプレイできます。


また、本作の発売にあたって、マジカルミライ 2015テーマソングの「Hand in Hand」(アーティスト:livetune)とHATSUNE MIKU EXPO 2014テーマソング「Sharing The World」(アーティスト:BIGHEAD)の2曲をDLCとしてPS4版は無料で配信予定。さらに、2010年から2015年までの雪ミクモジュールをひとまとめにした「雪ミク 2010~2015パック」を配信。こちらは9月25日までなら、PS4、PS Vitaともに無料でダウンロード可能です。

◆PS VR対応により別次元の楽しさに



『Project DIVA X』には、演出やカメラアングルなどを自由に設定し、自分だけのオリジナルライブを作成することができる「ライブエディットモード」が搭載されています。『Project DIVA X HD』にも当然搭載されていますが、こちらでは発売後の無料アップデートで本モードがPS VRに対応。先述のDLC2曲を含む収録曲全てをVRで楽しむことができます。また、ライブエディットでは収録曲をフルサイズで楽しむことができ、リズムゲームでは見られなかったダンスモーションなどが見られるのも嬉しい所です。

ライブエディットでは基本的にエディットデータを作成し鑑賞することになりますが、手軽に楽しめるようにニュートラルエリアの6曲分についてはサンプルデータが用意されています。あくまでもお試し用の簡素なものですが、VR鑑賞だと別次元の楽しさに。他の曲でも、演出等を抜きにすればセーブデータを新しく作成するだけで楽しむことができます。新規作成だと演出がない分、リハーサルを観ているような感覚に。VR鑑賞を楽しみつつ、ステージをエディット、好みのライブに仕上げていってもらえればと思います、と林氏は語ります。

◆実際にPS VRを使って『Project DIVA X HD』の「ライブエディット」を体験!


本作についての説明の後、実際にPS VRを使用してライブエディットモードを体験することができました。

VR鑑賞モードでは、前後左右にカメラの位置を変えたり、高さの変更が可能。VRなので頭や体を動かせばそれに合わせて視点も移動。ミクさんが目の前に現れたり、普段はあまり見られないアングルからの鑑賞を楽しめます。また、一時停止が可能なので、キャラを舐め回すように鑑賞することも。PS4版ではかなり細かいところまで鮮明に描かれているので、モジュールの小物はこうなっていたのか!という発見が多々ありました。コスプレなどの資料としても使えそうです。


さらに、ステージの作り込みに関してもVRで改めて見えてくるものがありました。VRなので360°見回すことができ、ステージ手前など普段はあまり見られない部分もしっかりと作られています。例えば「海底ステージ」で走っている汽車はちゃんとステージを一周していることがわかりますし、「秘密基地ステージ」ではギミックがどのように動いているのかもわかります。ステージもライブを彩る大事な要素。ミクさんたちのモジュールと同じように、こだわりをもって作られていることがわかります。

ただし、細部が作りこまれているからといって、スカートの中を覗くようなけしからん行為は禁物。キャラクターが黒いシルエットになってしまいます。このあたりは節度を持って楽しみましょう。


今回体験できたのはサンプルデータでのライブということで、演出などは控えめでした。しかし、先述したようにVR鑑賞ではいままでのライブ鑑賞とは別次元の楽しさを味わえます。間近で見るミクさんたちが本当にかわいくて終始ニヤニヤが止まらず、周りから奇異の目で見られていたほど。この上、ライブを自分好みに作成できるとは…正直これだけでも商品として成り立っているように思えました。

◆『VRフューチャーライブ』で意識したのは「ライブ感」


『Project DIVA X HD』の後は、こちらも気になる『初音ミク VRフューチャーライブ』の話へ。

本作は『Project DIVA』シリーズで培われたリソースを活用し、世界の歌姫・初音ミクによる、セカイ初のVRライブ体験を提供するべく開発されていると林氏は語ります。コントローラーを振ると、VR空間で自分が手に持っているペンライトが動き、観客との一体感を感じられます。また、ペンライトをうまく振っているとライブの演出が変化していきます。通常のライブでもあるような、観客の盛り上がりにアーティストが呼応し張り切るといった「生き物のようなライブ感」。その再現を目指しているとのことです。


「ミクさんが歌って踊る」ところを鑑賞する、という点では共通点がある2作ですが、本質は別になっています。プロデューサー的立場でライブを組み立て、ゲーム空間そのものを鑑賞する『Project DIVA X HD』に対し、『VRフューチャーライブ』ではライブとしてのパッケージングを意識。観客としてライブを楽しむことを重視していると、両氏は語ります。

ただ、ライブと言っても飛び回ったり動きまわったりというのは想定しておらず、座っての鑑賞を推奨とのこと。VRはまわりが見えず動きまわるのは危険な上に、そもそもPlayStation Cameraのトラッキング範囲から出てしまうということもあるので、ここは大人しく座って鑑賞しましょう。また、アドリブやハプニングなどは無いとのこと。アイディアはあったようですが、まずはミクさんのライブをしっかり作るということを念頭に置いていたと大坪氏は語ります。


『VRフューチャーライブ』はDL版という形を活かした販売形態を考えているとのこと。収録楽曲やモジュール等は明かされませんでしたが、もちろん1曲しか収録されていないということはなく、様々な楽曲を楽しむことができそうです。

◆「ライブとしてのパッケージング」とは…実際に体験してみる


『Project DIVA X HD』同様こちらも実機を使って体験することができました。VR空間では上下、前後左右など様々な視点からライブを鑑賞できるのは『Project DIVA X HD』と同じ。しかし、こちらの楽しみはその「ライブ感」にありました。


まずは音、音がすごいのです。視点の位置は、アリーナ席からステージ上、さらには上方や後方の観客席など様々な位置を選べるのですが、それぞれの場所に合った音響を楽しめる立体音響になっています。ミクさんの目の前ならそのままの声が聞こえますし、観客席後方だと少しこもったようになり音が遠くなるなど、本当にライブ会場にいるような臨場感を味わえます。合いの手や歓声もあり、ライブ感の演出に一役買っています。ちなみに、大坪氏をはじめ開発スタッフたちの合いの手も使われているとか。

そして、ペンライトの存在もそのライブ感を演出するのに欠かせないものとなっています。ライブ中は自由にペンライトを振ることができます。筆者はよくアイドルのライブなどでペンライトを振っているのですが、これって本当に楽しいのです。アーティストと観客がリズムに合わせて一体となる感覚。そんなライブ会場ならではの感覚を、ミクさんと、家にいながら1人で楽しめるとは…感激です。


また、特定のタイミングでは画面の表示にあわせて振ることでライブをより盛り上げることもでき、ミクさんのモジュールが変化することも。さらにステージに飛んで来るノーツにあわせてペンライトを振るような、ちょっとしたリズムゲーム要素も盛り込まれています。ちなみに、振るものはペンライトの他にも、ネギや魔法のステッキなどが用意されているようです。PlayStation Moveにも対応とのことなので、よりペンライトを振っている感を楽しみたい方は購入を検討してみてはいかがでしょうか。

ステージ演出については、ミクさんのまわりにエフェクトが発生したり、ステージが上空に浮き上がるなど、現実ではありえないような演出が施されています。現実にも感じられるVRライブ会場で非現実な演出を楽しむ…VRならではのライブ体験に終始ノリノリになること間違いないでしょう。今回体験できたのは1曲でしたが、他の曲にも様々な演出がされているとのこと。

◆『Project DIVA』シリーズにおける今後のVR展開はあり得るのか



プロデューサー・林誠司氏

最後に質疑応答の時間がありましたので、両氏に様々な質問を投げかけてみました。

まず、『Project DIVA X HD』はどのようなところに力を入れたかという質問に、両氏はグラフィック面での強化を挙げました。PS4のパワーを活かし、フルHD&60fpsを実現した本作で「家庭用において、一番かわいいミクさん」を作りたかったと、林氏。VRへのチャレンジに関してもミクさんと最新テクノロジーの親和性を改めて感じたと語りました。

そのような中で、ミクさんのデフォルトモジュールである「初音ミク オリジナル」には一際こだわったと大坪氏は語ります。PS4版ではPS Vita版で作られたものを使いつつも、より良いものが作れたとのこと。OPムービーにはPS Vita版からのモデルが使われているので、そちらよりもゲーム中のモデルのほうがハイエンド、というおもしろい現象が起きているようです。林氏は「卑怯戦隊うろたんだー」のバトルスーツに思い入れがあるそうです。デザインを担当された篠原 保氏は特撮のキャラクターをデザインされているため、衣装を作れば着られるはず。コスプレイヤーさんが作らないかと期待していますと語りました。


ディレクター・大坪鉄弥氏

今後リズムゲームがVRに対応するなどの展開はあるか、という質問には林氏が「VRライブを楽しむ土台は作ったので、それがどう評価されるかによってくる」と回答。大坪氏は「まずはたくさんの人に楽しんでもらい、その上で要望があれば」と語ります。VRのデバイスとしての可能性、そして市場の広がりはまだ予測ができないものです。ミクさんとともにVRを楽しむ予定のユーザーは、しっかりとその反応を開発に返すことが、今後につながっていくのではないでしょうか。筆者も、いちユーザーとして楽しみ、フィードバックを返していければと思います。

最後に、両氏から読者に向けてメッセージを頂きました。

林氏
『Project DIVA X HD』はPS4というハードで快適に遊べ、家庭用で最もキレイな『Project DIVA』を目指しました。PS Vita版を買った方も新しい発見があると思います。また、初めての方もこれを機会に手にとっていただければと思います。とにかく、キレイでかわいく快適に遊べることをお約束しますので、ぜひよろしくお願いします。

『VRフューチャーライブ』に関しては、自分たちにとっても新しい試みで、どのような反応をいただけるか、とても楽しみです。PS VRを手に入れるのは大変そうですが、ぜひ「セカイで初めてのVRフューチャーライブ」の体験者になっていただきたいです。

大坪氏
『Project DIVA X HD』は家庭用で楽しめる最新の『Project DIVA』です。『VRフューチャーライブ』に関しても、『Project DIVA』という名は冠していませんが、『Project DIVA X』のプロジェクトから生まれたタイトルです。『Project DIVA X』のコンセプトである「ライブ&プロデュース」の楽しみ方がPS4とPS VRでさらに広がっていくと思います。


VRという新たなステージに突入する『Project DIVA』とミクさん。まずは『Project DIVA X HD』のPS VR対応ならびに『初音ミク VRフューチャーライブ』を楽しんでみてください。きっと、新しいミクさん体験があなたを待っているはずです。


◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

『初音ミク -Project DIVA- X HD』は8月25日発売予定。『初音ミク VRフューチャーライブ』は10月13日配信予定です。

(C) SEGA
(C) Crypton Future Media, INC. www.piapro.net
記載の商品名および社名は各社の登録商標です。
《すえなが》

ソウルシリーズ大好き すえなが

1990年3月、神奈川県生まれ。パズル誌の編集を経て、イードへ。「Game*Spark」「インサイド」の編集業務に携わり、同社のアニメ情報サイト「アニメ!アニメ!」も経験。幼少期よりゲームに触れ、現在はCS機・スマホを中心にプレイ中。好きなジャンルはアクションやFPS・TPSなど。『デモンズソウル』を始めとしたフロム・ソフトウェアの「ソウルシリーズ」や、2020年にサービスを終了した『ららマジ』に特に思い入れがある他、毎年の『Call of Duty』に一喜一憂したり、『アクアノートの休日』『FOREVER BLUE』の新作を待ち望んでいたりする。

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