6月14日から16日まで米ロサンゼルスで開催された世界最大のゲームトレードショー「E3 2016」。会場となったLAコンベンション・センターのウエストホールでは、大手各社の新型ハードや多くの大作タイトルが軒を連ねる中、任天堂はWii U版『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のみをプレイアブル展示していました。
任天堂ブースの規模自体は前年と変わらないものの、「Nintendo Treehouse」の中継コーナー以外はすべて新作『ゼルダ』一色。それにも関わらず、開場とともにダッシュで列に並ぶ来場者が多くみられ、連日数百人規模の待機列を形成していたのは印象的でした。また、列に並んでいる来場者の元に、マリオの声でおなじみチャールズ・マーティネー氏が一人ひとり声をかけて記念写真を撮るというサービスも行っていました。
また体験会場入り口には、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のamiiboを展示。ショーケースの中には「リンク」「ガーディアン」「エポナに騎乗したリンク」特別仕様の「ウルフリンク」もありました。
入り口付近まで来ると、スタッフが試遊の際に必要なカードを配布しました。カードには体験会のタイムスケジュールが記載されています。
遺跡を模した入口をくぐると、この体験会の説明を行う部屋へ案内されました。そこでスタッフの女性から今作についての説明が行れました。説明が終わるとスクリーンが上へとあがっていき会場への道が開けるのですが、まるでダンジョンの謎を解いて扉が開いたような演出でした。
等身大のリンクやガーディアンなどが展示されており、ゲーム中の世界を再現した内装となっていました。やぐらの上には敵もいます。
会場のほとんどのスペースを埋めるのが新作の試遊台。スタッフに案内され、ゲームを開始します。今回用意されているデモは2つあり、1つはある程度装備もそろったリンクで一定の広さのフィールドを自由に散策ができるもの。もう一つは、物語の導入部分を体験できる内容となっていました。両方とも15分の制限がかかっており、時間が来ると強制的に終了となります。
■世界や新しいアクションを堪能。
最初のデモは、ある程度装備が整った状態でのスタート。草原のたき火と調理器具が置かれたキャンプスタートから開始します。今作では、リンクはXボタンを押すことでジャンプ、Aボタンでダッシュと、従来はキーアイテムを取得することでしか使えなったアクションが大幅に追加。ダッシュの際に消費するスタミナですが、壁を上ったりきれいな水の中であれば泳ぐときにも消費します。スタミナは自動回復しますが、使い切るとリンクが一定時間ばててしまうので常に注意を払う必要があります。
少し歩くと、目の前には矢が落ちているので拾っておきます。辺りには野生のイノシシが徘徊しており、リンクに気づくと襲ってきます、Lスティック押し込みで腰を落としたステルスモードになって気づかれないようにするか、剣か弓で攻撃することが可能。またイノシシを倒すとアイテムとして「肉」が手に入り、回復アイテムとして使用することができます。今作から衣類の装備が行えるようになり、何を着るかによって防御値が変わるようです。アドベンチャーというよりもRPG要素が強くなっている印象です。
リンクのアクションが増えたため、広大かつさまざまなオブジェクトが配置されたマップをなんのストレスもなく移動できるほか、野生動物やモンスターと遭遇した際に剣の装備や弓の切り替えもスムーズに移行できる操作性を実現しています。
今作のグラフィックは日本のアニメのような温かみのあるものとなっています。音楽もこれまでになく静かな曲調のもので、映像と相まって独特の雰囲気を作り出していました。マップを歩き回っていると、ロケーションによって音楽がシームレスに変化し、プレイヤーの気持ちをさらに高める演出が図られています。
■謎に満ちた物語。目覚めたリンクが見たものは。
次に体験したデモは序盤の物語を体験できるもの。遺跡の中で目覚めたリンクは謎の声の導きにより旅立つことになります。声によると、リンクは100年間眠っており、ハイラルの危機を救うために目覚めたのだそうです。遺跡の装置を起動させ、キーアイテムとなるタブレット型のデバイスを手に入れたリンク。遺跡を抜け広大な世界へとでたのですが、そこに広がる景色は果てしなく広がる自然と荒廃した建物でした。そこでフードの老人と出会ったリンクは、助言により廃墟となった施設へ向かうことになります。
今作は世界設定自体にも謎が多く隠されており、デモ版の時点では人が住んでいる町は出てきません。リンクはどこから来たのか、そしてこの世界はどうなっているのか。リンクの新しい物語の始まりを実感させてくれます。
■全く新しい『ゼルダ』の誕生。
2014年のE3で発表され、今年ようやくプレイアブルデモが出展された『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』。長く待たされただけあり、ゲームシステムの完成度はさすがの一言。30分の試遊では体験しきれなかったことはまだまだたくさんあります。そして美しくもどこか儚い世界へと、また戻りたいという思いにさせてくれる、そんなゲームでした。
(C)Nintendo
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