――『エグゼ』といえばデザインも魅力的ですが、クラシカルな『ロックマン』のデザインはどのようにアレンジされたのでしょうか。
加治:「ロックマンを知らない人でも入りやすいデザイン」というのが基本ですね。
石原:当時の子供たちにカッコいいと思ってもらいつつ、従来のロックマンファンには変化を楽しんで頂けるようにしました。結果的には、「電脳世界」にマッチした普通のロボットとは違う不思議な雰囲気になりましたね。
――やっぱりデザイン画を描く時はドットに落とし込むことを考えて描かれるんですか?
中島:そうですね、色数だったり、描き込みなどの情報量は気をつけていましたね。使えるのが16色なので、肌の色を服に使ったり……と。
――あのオフィシャルイラストの素晴らしい線はどうやって出しているんでしょうか?
中島:あれは手描きですね。
石原:担当のイラストレーターが、PC上でフリーハンドで描書いていました。綺麗でしかも早いんですよ。
――それは凄い……では何か思い入れのあるキャラクターはいますか?
中島:プリンセスプライドやケロさんは可愛い服を着せようという気合が入っていました。
加治:彼女、服のこだわりが凄いんですよ。
中島:でも今見直すと、趣味に走りすぎて偏っていますね。
江口:ジャスミンとか超よかったよ。中島:彼女のデザインはラフの段階で一発OKで決まりました。
石原:あと表情とシチュエーションの絵もたくさん描いてくれて、想像しやすかったですね
中島:実在しない人を描くのって凄く難しいんですが、とりあえず「実際の友達だったらどのような表情を見せるのかなと」というのを想像して描きましたね。なのでそういう友達感というか、親近感を感じてもらえたら嬉しいです。
石原:僕エレキマン好きなんですよね。ただ最初は開発チームのみんなに、ブルースに似てるからデザイン変更してくれいわれまして……なんとか説得しましたけど、今見てもそんなことはないですよね(笑)。
江口:エレキマンといえば、あの「発電所」のマップは僕が担当したんですが、あれがめちゃくちゃ不評で……会う人会う人に「あのステージはつらかった」と言われるんですよ。で、エレキマン倒した直後にブルースですよね?あれは本当にすまんかったと謝りたいです。――たしかにあの印象で「1は難しい」という印象があります。
江口:僕もそう思います(笑)
――これは読者からの質問ですが、ブルースの素顔の設定画はあるんでしょうか。
石原:うーん、ないですね。ご想像にお任せしますが、少なくともイケメンなのは確かです 。
――「自分のパートナーにしたいキャラクター」をアンケートで聞いたんですが、やはり「フォルテ」は人気でした。その理由が凄く面白くて、「孤独を分かち合いたい」とか(笑)。
江口:「フォルテ」は人気キャラクターでしたし、かなり大切にしていました。『エグゼ1』では隠しボスで、『エグゼ2』ではストーリーに絡む。そして謎を残しつつ『エグゼ3』ですよね。なので裏主人公というか、ファンの皆さんの期待を背負ったキャラクターでしたね。
――しかもめちゃくちゃ強かったですからね。
江口:今やったら絶対勝てないですよ(笑)。しかもドンドンエスカレートして行って……最初はダダダダでしたが、最後なったら色んな物出てきてもうね(笑)
松田:でもリザルトS取らないとコンプリートできないという。
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