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押井守&鈴木敏夫&虚淵玄が明かす「ガルム・ウォーズ」制作秘話

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押井守&鈴木敏夫&虚淵玄/LINE LIVEスペシャルトーク
  • 押井守&鈴木敏夫&虚淵玄/LINE LIVEスペシャルトーク
  • 『ガルム・ウォーズ』-(C)I.G Films
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『攻殻機動隊』シリーズなどで世界中にその名を知られる鬼才・押井守監督が、構想15年、製作費20億円をかけて世に送り出す最新作『ガルム・ウォーズ』。去る3月10日、押井監督と、本作の日本語版プロデューサーを務めた鈴木敏夫、そして宣伝コピーを手掛けた虚淵玄の3者スペシャルトークが実現。「LINE LIVE」にて生配信され約103万人が視聴した。

遙かなる古代、戦いの星・アンヌン。ここには創造主・ダナンがつくったクローン戦士・ガルムと彼らから神聖視される犬・グラと、鳥が生息している。ガルムはたとえ命を落としても、その個体の記憶をクローンの脳に転写することで、幾世代も生き延びてきた。ダナンが星を去った後、覇権をめぐり3部族の抗争が続いていた。ある日、空の部族・コルンバの女性飛行士カラは、陸の部族・ブリガの兵士スケリグとの戦闘の最中、情報操作に長けた部族・クムタクの老人ウィドと出会う。「我々は何処から来て何処へ行くのか?」。ウィドが投げかける不可思議な問いによって、敵同士である彼らの間に奇妙な連帯が生じ、3人は「ガルムの真実」を探る旅に出る。しかし、それは神の怒りに触れる行為だった――。

異国の地・カナダでオールロケが敢行され、言葉も通じぬ地で、日本人は監督含めスタッフ7人、そして外国人俳優を起用して撮影された本作。日本語版には鈴木さんがプロデューサーとして名を連ね、押井監督は、なんとこの日初めて日本語版を鑑賞。試写直後に三者対談がスタートした。そこでは、鈴木さんが“日本語版プロデューサー”として名を連ねることになった経緯や、30年以上の交友関係にある押井さんが、鈴木さんを会話中に「敏ちゃん」と呼び掛けるなど、いままで知られることのなかった事実が明らかとなった。

鈴木さんから「(日本語版は)どうだった?」と聞かれた押井監督は、やや間を置いて「…期待してなかったけどすごく良かった」と告白。それを聞いた鈴木さんは恵比須顔に。「神話に近い寓話的なファンタジーですね。結局、人間のお話ではない。いってしまえば、作られた人形の悲哀みたいなロボットたちの話だから、そこはやっぱり役者さんたちが意識したんではないかと。感情が湧き上がってくるのに、どう表現したらいいか分からないで困惑している人たちの話ですよね」という虚淵さんの感想に、それまでいつもの小声で話していた押井監督が「分かってる!! ちゃんと分かってるね!」と声を大にした場面も。また、虚淵さんが手掛けた「この国が棄てた幻想を、再び。」という宣伝コピーについては「いいね。こういう気持ちでつくったから」と再び声を大にした。

構想15年を経て公開される本作だが、誕生のきっかけは鈴木さんや宮崎駿監督とアイルランドを旅したときに見た荒涼とした風景が発端となっていることも明かされた。押井監督は「15年の間に、この国からファンタジーという物語が消えた。いま、誰も物語を作ろうとしないんですよね。だから、真正面から物語をやってみようと思ったの。これ以上でかい物語はないんだって思うくらいの」と嘆く。それに対し、「物語よりキャラクターに一気に比重がいきましたよね」と虚淵さんも同調。「最近のアニメーション見てるとさ、ストーリーはあるけど、物語が全然ないの。あったとしても力強いものじゃなくなってる。物語って始まって終わっちゃうじゃないですか。皆、嫌なんですよね。ずっとそこに浸ってたい」と本作の制作意図が見え隠れする独自理論を語った。

話題はそれぞれの“次回作”にまで及び、「虚淵さんが書いて押井さんが作るってないの? 押井さんがひとりでやってもおもしろくない。映画は相方が必要」と語る鈴木さん。すると押井監督は「実は企画があったんだけど立ち消えになっちゃった。あれはあれでやりたい」と、幻の企画の存在があったことを暴露。鈴木さんは「虚淵さんとだったら新しい押井作品ができるよ」とねばり、押井監督も「押し付けられたほうがやる気になるんだよね。お金集めて持ってきてよ」とまんざらでもない様子を見せた。さらに自身の次回作に関して鈴木さんは「まだ言えないけど本格的にやってみたCMがある、自信作」と期待を煽るコメントを述べた。

日本のエンタメ界の第一線で活躍する3人のトークに、視聴者数は約103万人、コメント数は約1,700コメントと大盛況ぶりを記録。今後、3人から生み出される新しいエンターテインメント作品に期待せずにはいられないトークショーとなった。

『ガルム・ウォーズ』日本版は5月20日(金)より全国にて公開。

押井守&鈴木敏夫&虚淵玄が明かす制作秘話!『ガルム・ウォーズ』

《text:cinemacafe.net》

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