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絵描きによる“絵の伝言ゲーム”で個性爆発、恐ろしい結果に「どうしてこうなった」

人の記憶というのは実に曖昧なもので、過去の出来事を改竄して覚えていることも少なくありません。また、一部の情報を主観的に補完してしまい、その場にあるはずのないものを風景として覚えていることもしばしばです。

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人の記憶というのは実に曖昧なもので、過去の出来事を改竄して覚えていることも少なくありません。また、一部の情報を主観的に補完してしまい、その場にあるはずのないものを風景として覚えていることもしばしばです。

例えば伝言ゲームなどで、その一端を味わった人も多いことでしょう。最初と最後の人が聞いた内容がまるで違っていたりして、その曖昧さには驚くばかりです。ですが、そんな伝言ゲームを凌ぐ衝撃的なイラストシリーズが、このたび公開を迎えました。



多機能IC決済サービス「PiTaPa」のサービス内容を広く知ってもらうべく、広告イラストを伝言ゲームのようにして描きつないでいく「記憶イラストリレー」が実施されていました。10人のクリエイターが参加したこの企画は、1分の制限時間内に前の作家が描いたイラストを覚え、あとはあやふやな記憶でそれを再現していくというもの。

これまで「PiTaPa.com」内の特設サイト(http://www.pitapa.com/kioku/)および駅貼りポスタージャックにて順次公開されてきましたが、このたび全ての作品が明らかに。こうしてひと繋ぎとなった作品群を見てみると、その変革ぶりの凄まじさに言葉を失います。

■JUNBOw氏 / デザイナー・イラストレーター・立体クリエイター

全ての源となる1枚目は、駅の改札やバス、電車などを描き、「PiTaPa.com」が利用できる環境を分かりやすくビジュアル化しています。また、「PiTaPa」の公式シンボルキャラクター「ぴたまる」も登場しており、微笑ましさも感じます。

■山根 慶丈氏 / イラストレーター

しかし早くも2枚目で、その世界観は怪しいことに。改札や電車などの情報は受け継がれたものの、「ぴたまる」からイメージが広がったのか、多数の「リアル忍者」がイラストの至る所に出現。女性が持つカードもやけに迫力満点です。

■せきやゆりえ氏 / イラストレーター

世界観の解釈は更に広がりを見せ、3枚目にして人間がいなくなります。全てがクマ風なキャラクターが席巻し、電車もなんだか食パンを思わせるようなテイストに。夢のような空間が描かれました。

■藤井 亮氏 / アートディレクター

続いて、夢であって欲しいような、コズミックな雰囲気すら感じる一枚へと変貌。主要キャラ2人が人間に戻ったものの、リアルな描写がこれまでの雰囲気を一変させます。また可愛かった紫色のクマたちが、決して出会いたくない感じになりました。

■スージー甘金氏 / マンガ イラストレーター・コミック画家

やっと折り返し地点に到着。クマが牙と爪をむき出しにしつつも、作風のお陰で和んだ空気を醸し出してくれます。電車は完全に食パンと化しましたが、なんと忍者が復活を遂げる展開も。

■フカヒレ氏 / イラストレーター

これまで顔を出していた、ちょっと不思議な世界観やデフォルメされたクマたちなどが、一気に調和するまとまりを見せます。食パンはロールケーキとなり、登場人物も可愛い出で立ちで登場。ホッとひと息つける一枚に。

■森田 まさのり氏 / 漫画家

そんな舵取りを根本から叩き折るような、衝撃の7枚目が出現しました。苺を宙を舞い、メイド服を着込むなど、近しい雰囲気を持つパーツこそあるものの、そのメイド服を着るのはひげそり跡の残る体格のいいおっさん。ロールケーキはなぜかレンコンへと移り変わり、ある意味では実にメルヘンな仕上がりとなりました。方向性は真逆ですが。

■しりあがり寿氏 / イラストレーター・漫画家

衝撃的な一枚を受け継いで生まれたのが、抽象画に足を踏み込みかけているような8枚目。人物から風景まで、しりあがり寿氏の画風に完全に飲み込まれており、これを引き継ぐ次の作家さんがどのような受け継ぎをするのか、逆に期待が高まります。

■寺田 克也氏 / イラストレーター

そのバトンを受け取ったのは寺田 克也氏。世界観の濃さは比類させながら、奇跡的にクマが蘇ります。若干メカメカしい感じもありますが、8枚目を踏まえて考えると、素晴らしいアプローチと言えるでしょう。ただ唯一残念なのは、クマが登場しているのは3枚目からという点ですが……。

■100%ORANGE氏 / イラストレーター

都会的な雰囲気は皆無となり、電車は流れ星に。ですが、クマやペンギンが集まる微笑ましいイラストという結果を迎えることができました。記憶という曖昧な手段を軸に、驚くほど右往左往した経過を辿った「イラストリレー」。「PiTaPa」の便利さが伝わったのかは分かりませんが、実に印象深い企画となりました。ただ、この記憶もいつまで正しく覚えていられるのか、その点を考えると複雑な気持ちにも駆られます……。

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《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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