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「2016年国内劇場映画はこうなる-前編-」作品数は依然高水準、小規模公開とキッズ向けがトレンド

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2016年国内劇場映画はこうなる-前編-、作品数は依然高水準 小規模公開とキッズ向けがトレンド
  • 2016年国内劇場映画はこうなる-前編-、作品数は依然高水準 小規模公開とキッズ向けがトレンド
国内劇場アニメ市場は、2015年も活況を呈した。興行収入58億5000万円、観客動員数459万人なった細田守監督の『バケモノの子』の大ヒットに加えて、「名探偵コナン」「ドラえもん」「ドラゴンボール」各シリーズなどの定番アニメがいずれも記録的な興収を続けている。2014年末に第1弾、2015年末に第2弾を公開した「妖怪ウォッチ」の劇場版も好調だ。さらに深夜アニメ発の作品からも『ラブライブ!』が興収28億円を超え、大きなニュースとなった。
こうしたなかで映画館で上映されるアニメの本数は、高止まりしている。2015年は国内作品だけで80本以上が上映されたとみられる。

アニメ!アニメ!編集部ではこれまでに引き続き、前年末時点で判明した今年1年の劇場アニメの公開リストをまとめた。リストは邦画アニメ、洋画アニメーションの両方を、そしてイベント上映のうち一週間超のものも含めた。
この結果、現在、2016年公開が発表されている作品は47本となった。邦画が36本、海外が11本である。これまで同時期の調べで邦画アニメは12年、13年が約30本、14年、15年が約40本、引き続き数は多い。ただし、この本数はイベント上映の定義の曖昧さや、16年の上映の可能性が極めて高いが現時点で未発表なものを含まないこともあり、参考程度のものである。また例年どおり9月以降の公開作品は未発表なものが多い。イベント上映を中心とする小規模公開の作品は、今後、さらに数多く公開が発表されるだろう。最終的には2015年と同様の年間80本程度(邦画)の数字が現実的だ。
2016年公開が有力視され、未発表な作品には、「それゆけ!アンパンマン」「かいけつゾロリ」「プリキュア」の新作が含まれる。また「シンドバッド」シリーズ第3部、『亜人』第3部、『傷物語〈III冷血篇〉』『機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV』『デジモンアドベンチャー tri.』3章以降の数本も同様だ。

2016年 アニメーション映画 劇場公開リスト(2015年12月31日現在)
http://animeanime.jp/article/2016/01/02/26373.html

■ 小規模上映の活況/配給に関心を向ける映像ソフトメーカー

ここ数年『名探偵コナン』『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』などの定番作品が、次々にシリーズ歴代記録を更新している。劇場アニメ活況の理由のひとつだ。
しかし、興収は必ずしも大きくないが、深夜アニメ発、コアファン向けの作品のビジネスも好調だ。少ない劇場数で、物販も含めて効率よく売上げる。数年前に始まった方法は、いまではフォーマット化され、それが公開本数を押し上げる。なかには『ラブライブ!』のように予想を超えるヒットも生まれる。

さらに小規模上映作品をシリーズ化することで、作品の認知度を高め、ビジネスを長期化させる工夫も一般的になってきた。2016年も『傷物語』や『PERSONA3 THE MOVIE』、『頭文字D』『コードギアス 亡国のアキト』『たまゆら 卒業写真』『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』『亜人』『デジモンアドベンチャー tri.』など数多い。
かつてのOVAやテレビ放送に替わる作品認知の場として映画上映を利用している。そのため小規模上映で、既存の配給会社を使わずに映像ソフトメーカーが自ら配給をする例が増えている。アニプレックス、ポニーキャニオン、エイベックス・ピクチャーズなどで、映画会社でもBlu-ray/DVDを取り扱う東宝映像事業部、松竹メディア事業部なども含まれる。映像ソフトビジネスが急激に変化するなかで、メーカーが新たな収益源を模索している面もあり、今後も拡大しそうだ。
さらにそうしたメーカーがオリジナル作品配給を目指す動きもあり、映像ソフトと映画興行のビジネスの境界は急激に曖昧になっている。2016年はポニーキャニオンが『ガラスの花と壊す世界』、アニプレックスは『同級生』『ずっと前から好きでした。告白実行委員会』といったオリジナル作品の配給に挑む。

■ キッズアニメの盛況/イオンエンターテイメントに注目

コアファン向けのアニメ本数増加はしばしば指摘されるが、近年キッズ向けの劇場アニメも増加傾向にある。「アンパンマン」シリーズや「プリキュア」シリーズの成功が未就学児や児童向けの映画市場の可能性に目を向けさせた。劇場アニメ増加の隠れた理由のひとつだ。
未就学児向けでは、「しまじろう」「かいけつゾロリ」などが新たな定番として登場している。女児向けでは「プリパラ」や「アイカツ!」がこれに位置する。(「アイカツ!」は2015年12月31日時点では2016年の劇場映画は発表されていない)

さらにキッズ向けのアニメの活性化を後押しするのが、イオンエンターテイメントの存在である。イオンシネマズとワーナー・マイカル・シネマズと合併して出来た同社は、国内最大のスクリーン数を持つ映画興行チェーンである。一方で、この興行網活用して独自の配給にも乗り出している。
同社のシネコンはファミリー連れの多い郊外に数多くあり、キッズ向けは力をいれる分野である。2016年には『シンドバッド 魔法のランプと動く島』の配給、『映画 きかんしゃトーマス 探せ!!謎の海賊船と失われた宝物』の配給協力が発表されている。ドリームワークス・アニメーションや20世紀フォックスなどの海外CGアニメーションもイオンエンターテイメントが注力する分野だ。
[数土直志]

[アニメ!アニメ!ビズ/www.animeanime.bizより転載]

2016年国内劇場映画はこうなる-前編-、作品数は依然高水準 小規模公開とキッズ向けがトレンド

《アニメ!アニメ!ビズ/www.animeanime.biz》

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