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【レポート】舞台「ダンガンロンパ2」ラスト近くで大どんでん返し!大山のぶ代の肉声も

その他 舞台

(C)Spike Chunsoft Co.,Ltd./希望ヶ峰学園演劇部 All Rights Reserved.
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高浩美の アニメ×ステージ&ミュージカル談義
連載156回

■ 昨年の超話題作だった『ダンガンロンパ THE STAGE~希望の学園と絶望の高校生~』、そして第2弾の幕が開く

昨年の『ダンガンロンパ THE STAGE~希望の学園と絶望の高校生~』は話題騒然であった。とりわけ学級裁判のシーンはゲームのシーンそのままにプラスオン、俳優の表情をアトランダムに抜いてモニターで見せるという手法、虚構であるはずの舞台・演劇にドキュメンタリー性が加わり、裁判のシーンの緊迫感を何十倍にして観客に見せた。
その大好評だった一作目を受けての第2弾、スタッフ・俳優陣の意気込みや緊張はハンパないことだろう。また、モノクマの声は大山のぶ代、先頃、認知症を発表したが、制作発表時に流れていた声はまさしくモノクマそのもので、居合わせた一同を感動させてくれた。

そして12月2日、初日前日のこと。満を持してのゲネプロの前に大きな発表があった。このタイミングで行う、というのは関係者・スタッフの並々ならぬ決意がうかがえる。
内容は新作ゲームと新たなアニメ化、客席には”超幸運の観客”もおり、大盛り上がりであった。これは『ダンガンロンパ』というコンテンツ自体の盛り上がりを意味する。さらに大山のぶ代の肉声が流れたが、大山のキャラクターに対する想いを感じる瞬間であった。作品発表から5周年、という節目の年でもある。更なるコンテンツの拡大路線、今後の『ダンガンロンパ』に期待、というところであろう。

■ 学級裁判は虚構とドキュメンタリーの融合、おしおきシーンは歌舞伎的

今回の舞台、開演前、客席のBGMはハワイアン。なんとものどかな空気であるが、幕が開けば、ハードな展開になるのは、ファンは先刻承知。希望にあふれて入学した日向創(横浜流星)、狛枝凪斗(鈴木拡樹)に起こされるとそこは南国のリゾートの島だった。これから生活を共にする面々が次々とやってくるが、それが皆、”超高校生級の○○”。この作品の”お約束”だ。

皆、個性的すぎる風貌、一同が集まったところに、ウサミが現れ、修学旅行の開催を告げる。「他の生徒達と仲良くして希望のカケラを集める」はずの平和な修学旅行のはずが……モノクマの襲来、ウサミは敗北、モノクマは”コロシアイ修学旅行”を宣言する。順番に誰かが殺される、しかも奇想天外な方法で。学級裁判、そして”おしおき”と『ダンガンロンパ』のいつものパターン、しかも”ハイスピード推理アクション”、物語はたたみかけるように進行する。
ところで、ゲーム原作の舞台、ハイテクな手法を使うことが多々ある。しかし、この舞台は表現は”アナログ”。”モノクマダンサーズ”が登場し、時にはセットを動かしたりするが、なんと言っても活躍の場面は”おしおき”のシーン。この凄惨な場面に集団で登場し、ニコニコしながら”殺って”しまうのである。ノリの良いダンス、満面の笑み、だからこそ不気味さが倍増する。しかも歌舞伎の手法を使った表現、真逆のように感じるが意外と親和性を感じる。ここは殺されるキャラクターの見せ場となる。そしてもうひとつの見せ場、それは学級裁判だ。

昨年同様にスクリーンにキャラクターがリアルタイムで映し出されるが、俳優陣にとってはなかなかに緊張する場面だ。舞台はあくまでも虚構である。
まして『ダンガンロンパ』の世界は異常である。そこに”リアル”を持ってくる。前回は複数のスクリーンだったが、今回は大きなスクリーンひとつに大写しになる。観客は舞台の生身の俳優とスクリーンに写る俳優を同時に観ることになる。学級裁判は”虚構なのかドキュメンタリーなのか”一瞬ではあるが、境目を曖昧に見せる。スクリーンが大きくなった分、細かい表情を見ることが出来、いっそうの”リアル”を感じる。

誰かを殺さなければ、島から脱出は出来ない、裁判で犯人を見つけなければならない、間違ったらそれでおしまい、死が待っている。この極限の、狂気に満ちた状況で、嘘と駆け引きと友情と絆とが入り乱れる。当初からキャラクタービジュアルが話題になっていたが、各キャラクター、実際にも期待を裏切らない風貌、日向創役の横浜流星、真っすぐで前向きなキャラクターで似合っていた。
その他、いつも眠そうだが意外と冷静沈着な七海千秋役の山田菜々、爽やかな顔をしていながらも結構厳しいことを言う狛枝凪斗役の鈴木拡樹、外見は派手だがちょっと小心、左右田和一役のいしだ壱成、厨二病っぽい田中 眼蛇夢役の井上正大ら、皆、健闘。ラストはサプライズな展開、ここは息もつかせぬ場面が続く。神田沙也加があるキャラクターで映像出演するが、ここは”超お楽しみ”だ。

そして、声のみの大山のぶ代と貴家堂子、声の存在感は圧倒的で『ダンガンロンパ』の世界をより際立たせ、ゲームのリアリティーを感じさせてくれる。こういった舞台には欠かせない、決め台詞、効果音、楽曲、ゲーム感を盛り上げるための必須アイテムであるが、ゲームはあくまでも”勝ち負け”の世界で、演劇とは本来は相容れないもの。舞台化するにはドラマが必要になってくる。このゲームの”お約束”が、舞台ではドラマ性を盛り上げるアイテムになってくる。
閉ざされた空間、疑心暗鬼に陥る状況で友情が芽生える。「信じたいから疑う」と言う。そして「未来は俺たち自身で創る」と言う。絶望と希望は裏表だ。嘘も真実もまた、表裏一体。ラスト近くの大どんでん返しと共にこういった台詞もかみしめたい。

ゲネプロの前に囲み会見が行われた。登壇したのは、横浜流星、山田菜々、いしだ壱成、鈴木拡樹、演出家・松崎史也。
横浜は「『ダンガンロンパ』5周年の記念すべき年に舞台で携わることが出来て幸せ」と言う。そして「やるべきことはやった」と胸を張った。ゲネプロでは力のこもった演技で”座長”を務めていた。
山田は「1ヶ月お稽古しましたが、『ダンガンロンパ』が改めて凄いものだと感じました」とやや緊張気味にコメントし「『やればなんとかなる!』という千秋ちゃんの名言通りに頑張りたい」と語った。

いしだは「若いキャストの皆さんが原作キャラクターを大事にしながら、自分のエッセンスをのせていくところを見ていました。お互いに案を出しながらみんなが自発的にやっていまして、僕はその中に飛び込んで頂き、パワーをもらったり、情報交換してここまでやってきました。これだけいい”魂”が集まるのはなかなかないこと」と感慨深いコメントだったが、演技力は流石。
鈴木は「切磋琢磨して仲のよいメンバーになりました。この『THE STAGE』も『ダンガンロンパ』のひとつのコンテンツ。生の人間が動いて伝える魅力を見せたい」と意気込んだ。
アフレコ現場にたちあった松崎は「子供の頃からずっと観ていたアニメの大山さん。本当にお元気でキュートで、あのお声でモノクマの声をあててくださったことが、この舞台の最大の推進力になっていると思います」と語ったが、もう大山のぶ代の声は圧倒的に”モノクマ”、この声こそが『ダンガンロンパ』の真骨頂であろう。
映像のみの出演となる神田は「今回は見届けられる」とコメントし、公演テーマ曲に関しては「公演の最後に流して頂く、締めくくりの大切なもの」と語った。映像もかなりびっくりだが、テーマ曲はなかなかROCKで元気が出ること間違いなし!なゴキゲンな曲調、ちょっとした応援歌のような感じでもあった。

もはや人気シリーズのこの舞台、次回作も”きっとあるだろう”と期待しない訳にはいかない。

『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE~さよなら絶望学園~』
日時: 12月3日~12月13日
場所: Zeppブルーシアター六本木

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「スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE~さよなら絶望学園~」ラスト近くで大どんでん返し!

《高浩美》

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