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【オトナの乙女ゲーム道】第20回:紅傷ッ!特撮×SF×バンドな異色の乙女ゲー『SRX』のクセになる魅力とは

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【オトナの乙女ゲーム道】第20回:紅傷ッ!特撮×SF×バンドな異色の乙女ゲー『SRX』のクセになる魅力とは
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インサイドをご覧の皆様、こんにちは。独断と偏見で乙女ゲームについて語り尽くす「オトナの乙女ゲーム道」第20回となる今回は『スカーレッドライダーゼクス(以下SRX)』シリーズについてお話ししたいと思います。よろしくお付き合いください。



さて、レッド・エンタテインメントのSRXは、2010年7月にPS2ソフトとして登場。キャラクターデザインはpakoさん、ストーリー原案やシリーズ構成はアニメの脚本でも知られる佐藤大さんをはじめとした「Story Riders」、ディレクターにはRejetの岩Dこと岩崎大介さん、サウンドプロデューサーは志倉千代丸さんを迎え、乙女ゲームらしからぬエッジの効いたタイトルとして話題を集めました。


その後、2011年6月にはファンディスクとなるPS2ソフト『スカーレッドライダーゼクス-STARDUST LOVERS-』、2012年4月にはこの2本を楽しめるPSPソフト『スカーレッドライダーゼクス I+FD ポータブル』も発売。このほか、ファンイベントの開催や音楽CD・ドラマCDなど、5年間にさまざまな展開を行っています。

2015年11月19日に発売したPS Vitaソフト『スカーレッドライダーゼクス Rev.』は、1作目の移植版。新たに新規OP&ED曲やフルボイスのおまけシナリオ、おまけスチル、タッチボイススチル、トロフィー機能を搭載し、パッケージイラストもpakoさんが描き下ろし。スキップなども快適になっています。なお本記事でのゲーム画面は、この移植版を使用しています。



◆紅と青、2つの世界の命運をかけたストーリー



まずは、ストーリーについて触れていきましょう。本作の舞台は、本能が支配する「紅の世界」と、その異世界の生命体「ナイトフライオノート」に侵略されつつある人類の「青の世界」。人々はナイトフライオノートに対抗すべく、沖縄を本拠地とした防衛組織「LAG」や戦闘ユニット「スカーレッドライダー」を結成しました。


攻略キャラクター達は、この「第六戦闘ユニット IS(アイズ)」に所属するライダー。彼ら人間の「メインスタンス」は、ナイトフライオノートでありながら青の世界の文化に惹かれた「サブスタンス」の力を借りて「レゾナンス(融合)」、要するに変身して人類の命運をかけた戦いに挑みます。しかしサブスタンスの人格がメインスタンスを侵食し、言動が大きく変わるなどの代償もあります。アニメーションによる変身カットや次回予告もあり、ノリとしては特撮ヒーローものに近いです。複雑な科学っぽい用語が出てきたり、戦艦に乗り込んで戦ったりとSFのような演出もあります。



物語は主人公がスカーレッドライダーの指揮官に着任したところから始まりますが、ずっと重々しい雰囲気や戦いばかりというわけではありません。学校のような雰囲気での日常や音楽バンド「Odd-I's(オッドアイズ)」での活動は、かなり独特のテンポかつツッコミ不在の会話が飛び交います。緊迫した戦闘シーンとはだいぶギャップがありますが、こうしたユニークな面もSRXらしい部分。それと当然乙女ゲームですから、思わずドキっとする展開もあります。ちゃんとありますって!



システム的には、攻略キャラクター達との交流するアドベンチャーモード、ナイトフライオノートとの戦闘に突入するコマンダーモードで選んだ選択肢によってテンション(好感度)が変化。2つのモードを繰り返しながら進めていくと、テンションの結果によって個別ルートの相手やエンディングへ分岐していきます。制限時間があるケースもあるので緊張感はありますが、直感でバンバン選んでしまいましょう!



◆カッコイイだけじゃない、濃いキャラクター達



本作の主人公ちゃん・麻黄アキラ(変更可/名前呼びなし)は若くしてLAGの研究者として働いていた才女で、その能力を見出され指揮官に任命されました。戦闘では的確かつ冷静な判断を下し、個性の強い攻略キャラクターやサブスタンスにも分け隔てなく接するさっぱりとした女の子です。そして彼女には、物語の根幹にかかわる重大な秘密も…。


気になる攻略キャラクターは全部で6人ですが、かなりのクセ者揃い。駒江 クリストフ・ヨウスケ(CV:鈴木達央)はクールで超絶マイペースな性格ながら、高い戦闘力を秘めた天才。料理が得意で、その腕前もかなりのもの。タクトとは幼い頃から一緒に育った幼馴染であり親友です。サブスタンスのフェルナンデス(CV:竹本英史)は、いわゆる「脳みそまで筋肉」という単純かつ好戦的。炎のような見た目通りに暑苦しいものの、憎めない存在です。



霧澤タクト(CV:宮野真守)は、戦闘ユニットのリーダー的存在。仲間を守ろうとする気持ちが人一倍強く、最初はなかなか主人公を認めようとしません。バンド活動でも一切手を抜かない完璧主義者ですが、真面目が一周して完全にボケ担当になっている自覚はありません。あと「絶対領域」がポイントです。サブスタンスのレスポール(CV:浪川大輔)は悪戯好きで、よくフェルナンデスをからかって遊んでいます。その子供のような無邪気さは、敵に容赦がない残酷さと表裏一体です。



津賀ユゥジ(CV:近藤隆)はメンバーの中で最年長のため、兄貴分として頼られています。でもまだ21歳なのにオッサン扱いされてて、5年前でもうーんとなりましたけど今はますます「まだ若いよね?!」となりました。大らかな楽観主義で家族や仲間を大切にする一方、内心はちょっと複雑というか繊細な部分も。サブスタンスのディバイザー(CV:小山力也)はまるで王様と言わんばかりの尊大な態度を取りますが、王として周囲の臣下を大切にする面も持ち合わせています。



鞍馬ヒロ(CV:下野紘)はかなりの人見知りで、突然現れた主人公に対し警戒心を露わにします。それというのも、やっと手に入れた自分の居場所を守りたいため。戦いにもやや消極的で、戦士というよりは普通の少年といった印象が強いでしょう。サブスタンスのデュセンバーグ(CV:高橋直純)は一応男性のはずですが、口調にしても外見にしても非常に女性的。男性だらけの環境下で、唯一女子トークを楽しめます。



錫木カズキ(CV:高橋広樹)は「ツリーのせい(気のせい)」など、英語(?)が混ざったユニークな口調が特徴。周囲からも変人扱いされ自身も否定しませんが、実は誰よりも思慮深く、鋭い観察眼の持ち主。また、作曲には才能を発揮するものの、作詞のセンスは壊滅的です。サブスタンスのリッケンバッカー(CV:岡本信彦)は猫のような外見で、あまり言葉を喋りません。でも、カズキが呼ばれたくない苗字の「スズキ」だけははっきりと言える何故にホワイなところがあります。



無月ヒジリ(CV:KENN)は、途中から転入してくる戦闘ユニットの補充要員です。実は元第五戦闘ユニットで、初めて会ったはずの主人公を以前から知っている様子をみせるなど、謎を秘めた人物でもあります。とはいえ、いきなり主人公をナンパするお調子者っぷりを発揮し、周囲と衝突することも。サブスタンスのエピフォン(CV:藤原祐規)は、初めて青の世界に現れたナイトフライオノート。エピフォンの存在が紅の世界への対抗策を生み出しましたが、自身は何も語ろうとはしません。



このほか、攻略対象キャラクターではないものの、主人公をサポートしてくれる補佐官・甘粕ソーイチロウ(CV:遊佐浩二)も。普段は冷静な言動が多くみられますが音楽のことになると熱くなり、ライダー達のバンド活動はまだまだ甘いと厳しく接します。彼もまた、世界の秘密を知る人物の1人です。



◆ゲーム以外の展開もまとめてチェック



音楽バンドを組んでいることもあってか、キャラクターソングはかなり豊富にラインアップされています。なかには『ペルソナ』シリーズの目黒将司さん、「仮面ライダー電王」などで知られるLOVE+HATEさん、『ニーア ゲシュタルト/レプリカント』などの岡部啓一さん、『サイレントヒル』『BEMANI』シリーズの山岡晃さん、PC向けゲームで知られる磯江俊道さん、さらに志倉千代丸さんの作曲したナンバーも。キャラクターごとのミニドラマも収録されたCDとして発売していますが、2014年には2枚のベスト盤も発売されたので、手っ取り早く曲を聞きたい方はこちらがオススメです。

ちなみに個人的な思い出ですが、ゲーム発売前に登場したデュエットソング「愛のZERO距離射撃 ‐loveshooooot!!!!!-」とか「彷徨えるヒステリックラヴァー」をカラオケに入れたところ、「これ本当に乙女ゲーのキャラソンなの?!」と言われたことがあります。乙女ゲームらしからぬ曲の格好よさもあるんですけど、歌詞がスゴイ。気になった方は調べてみてください。


そしてSRXの世界の本領発揮というか、色々とすごいことになっているのがドラマCDで、本作のコミカルな部分が気に入った方には、ぜひ聞いてほしい作品。あらすじなどは公式通販ショップでご確認いただければと思いますが、何も知らないまま見ると「どういうことなの…?!」となるでしょう。でもゲームを遊べばなんとなく理解できるので、そこはご安心ください。またヒジリや甘粕が登場する、第五戦闘ユニットの時代を描いたドラマCDなども展開しています。

2016年4月3日には5周年を記念し、キャストがほぼ勢ぞろいするイベントも予定されています。朗読劇、トーク、ライブなど盛りだくさんの内容になるそうなので、今からでもゲームを遊んでぜひ参加してください!


◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

5年ずっと見ていたファンの1人として率直なところ、SRXがここまで息の長いタイトルになるとは思ってもみませんでした。これほど愛されたのは内容の面白さだけでなく、制作陣の熱意も大きいのではないかなと思います。

例えば何度かコミケにグッズを買いに行ったことがあるんですけど、スタッフの方がものすごく「ありがとうございます!」って感じで出迎えてくれるので、こっちまで嬉しくなったことがありました。公式ブログでもずっとキャラクターの誕生日をお祝いしていたり、ファンからの差し入れに細かくお礼を伝えていたりと、すっごく丁寧なんですよね。作品を愛してくれるなと強く感じるからこそ、ファンとしてももっと作品を愛したくなるんです。

硬派な要素も多く、甘いのがお好みの方には手が出しにくい部分があるかもしれませんが、1度ハマると抜け出せない魅力があるのは全力で保証します!興味をもたれた方はぜひ遊んでみてくださいね!
《近藤智子》

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