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【特集】『MGS V: TPP』レビュー騒動から見る、ゲームの終わり方とその評価

【特集】『MGS V: TPP』レビュー騒動から見る、ゲームの終わり方とその評価

2015年9月28日(月) 19時34分

【注意】本記事には『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』のエンディングに言及した重大なネタバレが含まれています。ゲームをクリアしていない方は閲覧・取り扱いに注意してください。


◆ゲームの終わり方を考える


9月2日に発売された『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN(以下 MGSV: TPP)』。発売当初の絶賛の嵐から一転、現在は大きな逆風にさらされています。風向きが変わったのは、エンディング到達者が出始めた頃からでした。大手通販サイトのAmazonでも、星の数は大きく減っていき、作品に対する批判が全体のレビューを覆っていきました。この怨嗟の声は、エンディングを迎えたプレイヤーどころか、プレイしていない層までも巻き込みながら拡大。まるでアフガニスタンの砂嵐のように、ゲームの実態を見えなくさせながら、蛇の毒牙のように作品に対する評価を蝕んでいきました。

この低評価は概して「エンディングがひどい」「未完成だ」といったものによるものですが、ここでもう少し細かく見ていくことにします。

1)裏切りの「エンディング」
本作のエンディングは、ゲームの主人公とプレイヤーの関係に迫る、叙述トリックやメタフィクションとでも呼ぶべきものでした。支持しない人たちの中には、(作品を買うかどうか参考にするための)通販サイトのレビューに、エンディングという最も重大なネタバレを書き込まざるをえない、そうした状況にまで追い込まれる事態となりました。

本作に限らず、こうした結末については賛否が別れるところ。予想を裏切りたかった作り手と、期待が裏切られた遊び手、そこには温度差があったように思います。最後に「犯人はヤス」と明かすとき、『MGSV: TPP』は、背負っているメタルギア・サーガの重さに耐えきれなかったのではないでしょうか。 ちなみに私は『BioShock』以来の衝撃をもって、きわめて肯定的に受け止めていました。

小島秀夫氏はTwitterで、以下のような表現でこうした終わらせ方に言及しています。


個人的には、映画や小説ではなく、この“メタルギア・サーガ”は「ゲーム」なのだ、という自負を「プレイヤーが主人公」という象徴的な事柄で示したかったのではないか、と思っています。

一方で、スネークという存在が偉大になりすぎたことで、プレイヤー=スネークという図式がもはや完成せず、バトンの引き継ぎが上手くいかなかったのではないかとも思います。バトンを引き継いだ自分なんかよりも、スネークの乗ったバイクの向かう先が見たかった、それがメタルギアを愛したプレイヤーたちの本音だったはずです。

2)「キャッチコピー」との乖離
本作のキャッチコピーは「悪に堕ちる。復讐の為に。」でした。プレイした方の多くが思ったであろう「どのあたりが“悪に堕ちる”なのか?」という疑問。『GROUND ZEROES』の結末を受け、再興と復讐を誓いそのためにどんなことでもやる、というカズヒラ・ミラーの意思がそうだったのか?

本作の主人公(であるはず)のスネーク=ビッグ・ボスは、初代『メタルギア』の主人公であるソリッド・スネークの視点から見て「悪」であり、初代で描かれたアウターヘブン蜂起に至る部分を『MGSV: TPP』で描くことが「悪に堕ちる」ということなのだ、私はそう解釈していましたが、実際にそれが描かれることはありませんでした。

もし仮にキャッチコピーが全く別のものであり、『MGSV: TPP』の実際の物語に根ざしたものであれば、また違った印象があったかもしれません。

3)「未完成」という噂
エンディングへの不満と並行して、多くが噂として拡散していったのが、このゲームが「未完成品」なのでは、というものでした。解析によって使用されていないデータが見つかり、実は第3章まであったのではないかという情報や、コレクターズエディションの映像特典から、収録されなかったエピソードがあるというものなど。この未完成なのでは、という噂は、エンディングに対する批判を後押しするものとなり、ゲーム全体の評価を下げる要因にもなっていきます。

私は今回の騒動について当初『ファイナルファンタジーXII』のようだと感じていました。しかし、メタルギアが世界観と歴史を共有するシリーズであるという点において、FF12とは大きな相違があります。『MGSV: TPP』は、単一の作品を超えシリーズ全体を受け止めることを要求されたが、それに応えることができなかった、という言い方ができるかもしれません。

4)「シリーズ終了」という不安
こうした批判が広がっていく大きな要因となったのが、数々の報道や噂によって既成事実となっていった「これでシリーズ終了」というものでした。発売元のコナミからは『メタルギア』シリーズの制作、提供を続けていく旨が発表されています(『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』に関するお知らせ)が、小島秀夫氏が関わるかどうかについては、かなり不透明な部分があり、正統な続編がつくられるかどうか疑問が残るところ。

シリーズがこれで終了でなければ、仮に未完成であっても、本作で描かれなかった部分が次回作で描かれるかもしれない、という期待を持つこともできます。また、スネークとプレイヤーによる「伝説の円環を完成」させる必要もありませんでした。

未完成でシリーズ終了、そしてあのエンディング。必ずしも小島氏のTwitterの「永遠の空白」という言葉を、肯定的に受け止めることができる人ばかりではありません。前に進む為の空白とはつまり「俺たちの戦いはこれからだ」というマンガの打ち切りエンドのようなものだ、そういった見方もできるのです。

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(Article written by Game*Spark)
評価の高いコメント
  • 2015年9月29日 13:30:33 ID: rBpSZ/QGTzG7
    4 なまえがありませんさん
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    この記事は問題をすり替えている。Amazonのレビューも、多くの人は最初からゲームの良し悪しなんか論じてない。企業やクリエイターのあり方を問うている。発売前に公言している要素がなかったり、今後の展開を不透明にしたり、製品版では不可能なことをお手本プレイとして公式プレイデモであげたり。ゲームに罪はなく、企業体制や黙秘していることにプレイヤーは疑問を持っている。多くのレビューは、切り口が一見ゲーム内容に見えても、その裏にはクリエイターや企業への恨みがある。そのことを見抜けていない時点で、このレビューは企業に媚びを売る薄っぺらい記事でしかない。もう一度言うがゲームの内容やその良し悪しは最初から誰も問題にしていない。作り手の姿勢が明確でないのがファンにとって最も問題である。ゲーム自体の批評は時間が解決するかもしれないが、信頼は待っても回復しない。

  • 2015年9月29日 00:46:35 ID: na+hXTCqdgze
    3 なまえがありませんさん
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    日本ではゲームオタク兼アニメオタクが多いのは明白で、そういった層は"ゲーム"よりも"ストーリー"に重きを置いていることも多く、特にキャラクター人気でも売ってきたMGSにこの記事のような反応を期待するのも無理なのでは?

  • 2015年9月29日 20:06:49 ID: 0qeMgLH6+KkX
    5 なまえがありませんさん
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    発売半年前いきなりコジプロ解散で発売決定
    これとう考えでもコナミ上層部介入のせいだろ、主に早川
    こいつ小島に私怨持ってるしこの半年間色々MGSファンに嫌がらせしたし
    つーかこの半年ドタバタ見るとと多分何年前から既に介入妨害したかもしれん

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