人生にゲームをプラスするメディア

コナミ、平成28年3月期第1四半期決算を発表 ― 『ウイイレ』『パワプロ』ブランドを中心に堅調に推移

コナミは、平成28年3月期第1四半期決算を発表しました。

ゲームビジネス その他
コナミは、平成28年3月期第1四半期決算を発表しました。

グループを取り巻く経営環境は、国内の景気は緩やかな回復基調、世界経済では、米国経済が復調する一方で、中国を始めとする新興国経済の減速感や、ギリシャ債務問題の動向など、成長見通しに不透明感が増す状況が続いているとしています。

スマートフォン・タブレットの急速な普及による世界的な利用者の増加と、端末の性能の進化や通信インフラの発達に伴って、ゲームコンテンツの多様化が進むとともに、家庭用ゲーム機の新型ハードが欧米を中心に記録的な速さで普及し、ゲーム業界におけるビジネスチャンスは拡大を続けていると分析。『実況パワフルプロ野球』や『ワールドサッカーコレクション』シリーズをはじめとするモバイルゲームが好調に推移しました。


◆平成28年3月期第1四半期 連結業績


【期間】平成27年4月1日~平成27年6月30日
※()内%表示は、対前年同四半期増減率

■売上高:512億200万円(5.3%)
■営業利益:64億8400万円(86.7%)
■税引前利益:68億6200万円(135.1%)
■四半期利益:42億8800万円(157.0%)
■親会社の所有者に帰属する四半期利益:42億8200万円(159.9%)
■四半期包括利益合計額:49億900万円(304.0%)

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

セグメント別に見ると、ゲームを中心とするデジタルエンタテインメント事業では、スマートフォン向けアプリ『実況パワフルプロ野球』が昨年12月の配信開始以降、7か月間で1,300万ダウンロードを達成し、順調に収益を伸長。新規タイトルでは家庭用ゲームで好評を博した『ワールドサッカー ウイニングイレブン2015』のゲームエンジンをモバイルゲームに最適化させたクラブマネジメントゲーム『ウイニングイレブン クラブマネージャー』を全世界で配信したほか『ワールドサッカーコレクション』シリーズ、『クローズ×WORST』シリーズ 、『プロ野球ドリームナイン』シリーズなどのタイトルが堅調に推移しています。海外市場向けには、映画「スター・ウォーズ」を題材にした『Star Wars: Force Collection(スター・ウォーズ フォース コレクション)』や『PESCOLLECTION』及び『実況倶楽部』が、安定した収益を獲得しました。

家庭用ゲームでは、『ウイニングイレブン』シリーズの最新作PS4/PS3/Xbox Oneソフト『ワールドサッカー ウイニングイレブン2015』(欧米向け『Pro Evolution Soccer 2015』)のゲームモード「myClub」におけるアイテム課金や、3月に発売したPS3/PS Vitaソフト『プロ野球スピリッツ2015』のリピート販売が堅調に推移しています。

アーケードゲームでは、『麻雀格闘倶楽部』や音楽ゲームを中心とした「e-AMUSEMENT Participation」タイトルが安定稼働を持続。また、スマートフォン向けアプリをアーケードゲーム化した『ディズニー ツムツム』が好評を博しているほか、キッズカードゲーム機『モンスター烈伝 オレカバトル』は、引き続き小学生の男児を中心に根強い人気を集めています。

カードゲームでは、「遊戯王トレーディングカードゲーム」シリーズを引き続きグローバルに展開しました。


◆平成28年3月期第1四半期 セグメント別売上高


【期間】平成27年4月1日~平成27年6月30日
※()内はセグメント利益

■デジタルエンタテインメント事業:238億2900万円(64億4900万円)
■健康サービス事業:175億8400万円(4億5300万円)
■ゲーミング&システム事業:68億2900万円(6億3600万円)
■遊技機事業:30億6100万円(2億3800万円)
■消去:△1億100万円
■計:512億200万円(77億7600万円)


◆平成28年3月期第1四半期 地域別売上高


【期間】平成27年4月1日~平成27年6月30日

■日本:386億6500万円
■米国:81億400万円
■欧州:24億3700万円
■アジア・オセアニア:19億9600万円
■計:512億200万円

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

『メタルギア』シリーズを手掛ける「小島プロダクション」の解散や、『ラブプラス』シリーズのプロデューサー・内田明理氏やイラストレーター・ミノ☆タロー氏(現在は「箕星太朗」名義)のKONAMI離脱など、有力な開発チームやクリエイターの動向に不安が残るKONAMIの現状。家庭用ゲーム向けタイトル以上に国内外を問わずスマートフォン向けタイトルを安定軌道に乗せられるかどうかが今後の業績に大きな影響をもたらしそうです。
《津久井箇人 a.k.a. そそそ》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

ゲームビジネス アクセスランキング

  1. ゲームコントローラーの市場規模、2027年に29億7350万米ドル到達予測─技術的進歩や新型コロナの影響で

    ゲームコントローラーの市場規模、2027年に29億7350万米ドル到達予測─技術的進歩や新型コロナの影響で

  2. 【Autodesk×Unity】マトリックスが自社ブランドに挑戦~Androidの『Ragdoll』

    【Autodesk×Unity】マトリックスが自社ブランドに挑戦~Androidの『Ragdoll』

  3. 【CEDEC 2012】ハンソフト、カプコンへプロジェクト管理ツール「Hansoft」を提供

    【CEDEC 2012】ハンソフト、カプコンへプロジェクト管理ツール「Hansoft」を提供

  4. アバターの口の動きがより滑らかに!音声認識リップシンク「CRI LipSync」が「Animaze」に標準搭載

  5. ゲーム会社の総合力とソーシャルの融合・・・躍進するKONAMIのソーシャルコンテンツ(1)

  6. OPTPiXはこうして生まれた!ウェブテクノロジ設立物語(後編)・・・「OPTPiXを256倍使うための頁」第4回

  7. 『マインクラフト』生みの親ノッチの声明全文 ― MS買収のMojangを去る理由とは

  8. マリオファクトリー南柏店レポート

  9. シンガポールが新しいゲームレーティング制度を導入

  10. 任天堂、ロゴを変更?

アクセスランキングをもっと見る