この日は全てのキャストが顔を揃えた。また、”超幸運の観客”、昨年同様、抽選で当選されたレビュアー、60名弱が報道陣とは別に会見を見守る立場として同席。登壇者は 横浜流星、山田菜々、井上正大、須藤茉麻、高橋ユウ、椎名鯛造 、 水越朝弓、濱頭 優、西 洋亮、蜂谷晏海、千倉里菜、TEAM 近藤、 二梃木周平(ヒマワリ)、川島邦裕(野性爆弾) 、いしだ壱成、鈴木拡樹。俳優としても活動中の演出家・松崎史也と、皆、やや緊張の面持ちであった。
まず、キャストの挨拶から始まった。超高校級の？？？日向 創 役の横浜流星は「僕は前作の本郷奏多さんが主演の『ダンガンロンパ THE STAGE』を観劇させて頂いた時、ダンガンロンパの独特な世界観に引き込まれて、その後、舞台をきっかけにゲームにハマり、いまでは大好きなこの作品に今回参加することができて、とてもうれしく思っています。原作ファンのかたの期待を裏切らないことももちろん、原作を知らないかたにも楽しんでいただけるように、これから演出家の松崎さん、共演のみなさん、スタッフのみなさんと力を合わせて、前作とはまた違った、新しい素敵な作品をつくりあげられたら」とコメントしてくれた。
超高校級のゲーマー、七海千秋役の山田菜々は「私は本格的に演技をさせていただくのは初めて」とコメント。「お芝居を観ることがすごく好きで、お芝居を観た後の楽しさや感動を、たくさんのみなさんにお伝えできる舞台にしたい。七海千秋になりきって舞台に立てるように、これからがんばっていきたいと思います！」とやや緊張気味。
超高校級の飼育委員、田中 眼蛇夢役の井上正大は「田中眼蛇夢の役、めちゃくちゃ親近感が湧きました」とコメント。その親近感とやらはどう本番で発揮されるのだろうか。超高校級の保健委員、罪木 蜜柑役の須藤 茉麻は「今回は新境地の役になるんですが、化学反応を起こしながら、キャストのみなさんと楽しい舞台をつくっていけたら」とコメント。
また超高校級の体操部、終里 赤音役の高橋 ユウは「バスト以外は、そっくりだな、と（笑）」と笑いを誘った。また、超高校級の料理人、花村 輝々（Wキャスト）役の二梃木 周平「花村輝々は身長が133センチ、僕は身長が160センチくらいあるので、もっと身長を低くして、体重を増やそうと思って、朝昼晩晩晩と食べてます（笑）」と役作りに意欲的（？）だ。
また、このカンパニーでは”年長”の超高校級のメカニック、左右田 和一役のいしだ 壱成は「台本が2つあるような感じがしています。いま40歳なんですが、まさかこの歳で高校生の役をやらせていただけるとは思いませんでした（笑）」と笑わせてくれた。
一通りの挨拶が終わったところで、神田沙也加が登壇した。「現時点ではまだ（役についての）情報が少ないんですが、映像でこの舞台を盛り上げていければと思っています。どんな映像かは、ぜひ劇場で楽しんでいただければと思います」とコメント。とは言え、昨年の超高校生ギャルぶりは圧巻であった。どんな役なのか、気になるが、きっとまたインパクトのある演技を見せてくれそうだ。
主題歌の発表の後、TRUSTRICKのBillyも登壇し、場は賑やかになった。神田沙也加は「今回も、聴いたときに鳥肌がたつような音楽を」と意気込んだ。
今回の舞台の一番の話題は大山のぶ代がこの舞台作品で仕事復帰すること。先頃、認知症を公表したばかりで、ファンのみならず、出演者やスタッフ一同、気になるポイントであろう。この日、登壇はもちろん、叶わなかったが、スチール写真で相変わらずの姿を見せてくれた。
「モノクマ役を務めさせていただきます大山のぶ代です。この度は『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE』の公演決定、誠におめでとうございます。先日、この舞台のためだけに新たなセリフを収録させていただきした。わたくしはモノクマが大好きなの」といつもの聞き慣れた声で”登場”した。そして「うぷぷぷぷぷ、ワクワクのドキドキのステージの始まり始まり～。お前らギロッポンで待っているぞー」と役になりきって締めくくってくれた。
ビデオだけではあるがその姿を確認したキャスト、スタッフ、記者一同、感動。
とりわけ、最後のモノクマの声は、もう何も言う事がないくらいの”モノクマ”であった。演出家の松崎史也はこの収録に立ち会ったそう。「本当にとてもお元気でした。声を聞いていただけるとわかると思いますが、とにかくキュート！素晴らしかった。モノクマそのもので感動しました」と感無量の様子。大山のぶ代は声優歴は50年に及ぶ。仕事に一途に、また声優という仕事を愛してきたからこそ、今回の復帰が実現したのだろう。
大の『ダンガンロンパ』フリークの神田沙也加、「ファンとしては非常にテンションが上がります！すごい楽しみ！」と”ファン目線”。松崎は「モノクマは大山さんしかあり得ない」と断言。それは演出家のみならず、出演者、スタッフ、そしてファン全てが同じ気持ちであろう。皆、大きく頷いていたのが印象的であった。演出の松崎史也は「ポップでシニカルでロマンティック」と作品を評した。カラフルでインパクトのある色使い、シニカルでシュールな設定、”こんな高校生なんていない”という程の強烈なキャラクター、これが『ダンガンロンパ』の魅力であろう。
最後に”キャラクタービジュアル初出し”、会場から大きな歓声が起こった。昨年、大成功を収めたこの作品、続投する側のプレッシャーは大きいだろう。しかし、”モノクマ”がついていれば成功間違いなし、の予感。この冬、”ギロッポン”が熱くなりそうだ。
『スーパーダンガンロンパ 2 THE STAGE～さよなら絶望学園～』
2015年12月3日～12月13日
Zeppブルーシアター六本木
(C)Spike Chunsoft Co.,Ltd./希望ヶ峰学園演劇部 All Rights Reserved.
『スーパーダンガンロンパ 2 THE STAGE』モノクマ健在「お前らギロッポンで待っているぞー」
《高浩美》
編集部おすすめの記事
ソニー アクセスランキング
-
『モンハンワールド：アイスボーン』ミラボレアスを倒すために考えた7つのこと
-
『モンハンワールド：アイスボーン』下手くそでも「ソロ用ムフェト・ジーヴァ」に勝てるのか？ 新規救済に見えた“（ある意味）辛い狩猟”をレポート
-
『モンハン：ワールド』俺たちの相棒「受付嬢」のかわいい姿を見よう！ “全DLC衣装”でじっくり楽しむ受付嬢フォトコレクション【ワールド編】
-
『原神』稲妻には“自力で”行けるのか？ガイアやボートを駆使し、大海原を進んでみた
-
「『モンハンワールド：アイスボーン』で1番好きになった武器種はどれ？」結果発表―ハンターたちが命を預けた“相棒”はこいつだ！【アンケート】
-
『原神』稲妻の各探索ギミックを解説！雷の種から結界まで、新天地の冒険を“13項目”でサポート
-
『モンハンワールド：アイスボーン』あの「ベヒーモス」も今なら余裕で狩れる？ マスター装備で挑むソロベヒーモス戦をレポート！【特集】
-
『FF7 リメイク』クラウドのカッコいい＆かわいいセリフ10選！ よく観察するとクラウドの本性が見える？
-
「七つの大罪」はもう古い！？『原神』新キャラたちの元ネタとなった“オタクの新教養”
-
PS5までの歴代PlayStation据え置きハードを振り返る！これまでの進歩とこれからの進歩を見比べよう
