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【hideのゲーム音楽伝道記】第11回: やんちゃな世界観をサウンドでも演出。『スプラトゥーン』の音楽がイカしてる!

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【hideのゲーム音楽伝道記】第11回: やんちゃな世界観をサウンドでも演出。『スプラトゥーン』の音楽がイカしてる!
  • 【hideのゲーム音楽伝道記】第11回: やんちゃな世界観をサウンドでも演出。『スプラトゥーン』の音楽がイカしてる!
インサイドをご覧の皆さま、こんばんは。ゲーム音楽好きライターのhideです。ゲーム音楽の連載記事「hideのゲーム音楽伝道記」第11回目となる今回は、『Splatoon(スプラトゥーン)』の音楽について書いてみようと思います。



『スプラトゥーン』は、2015年5月28日に任天堂から発売されたアクションシューティングゲームです。プレイヤーは、人の姿に変身するイカとなって、4人対4人のチーム戦「ナワバリバトル」を繰り広げます。3分間の制限時間内に、インクを発射し合って街中をびちゃびちゃに塗り合い、より多くの面積を塗ったほうが勝ちとなります。

僕は『スプラトゥーン』を発売後すぐに購入してプレイしたのですが、その面白さの虜になりました。こんなに対戦が楽しいゲームは久々です! はじめは時間を決めてプレイするつもりだったのが、ついエキサイトしちゃって、もう1戦、もう1戦……と続けてやってしまうほどの中毒性があります。キャラクターもポップでかわいいデザインになっていて、とても親しみが持てますね。

『スプラトゥーン』は、シリーズものではない全く新しい作品にも関わらず、発売から約1か月ほどが経過した2015年6月24日の段階で、全世界の累計販売本数が100万本を突破したとのことです。『スプラトゥーン』ファンとしては非常にうれしい限りです。ゲームとしての純粋な楽しさが、世界中のみなさんに受け入れられたのでしょうね。

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さて、今回の本題に入ります。『スプラトゥーン』は、ゲーム内容のみならず、音楽面も素晴らしい出来です!

『スプラトゥーン』の世界で繰り広げられる、インクを塗りあう「ナワバリバトル」は、とてもやんちゃな遊びです。本作の音楽は、エレキギターやドラムなどがかき鳴らされるロックサウンドが主体になっているのですが、それがゲームのやんちゃな世界観にぴったり合っていて、ゲームを楽しくエキサイティングに盛り上げてくれます。



本作の音楽はどれも良いのですが、僕が特に好きなのは、「Splattack!」という曲ですね(ゲーム紹介映像の最初に流れる曲です)。この曲はナワバリバトルの際に流れるものなのですが、イカたちが楽しくバトルしているイメージがうまく表現されている、まさに『スプラトゥーン』を象徴している1曲です。このゲームは全体的にサウンドのテンションが高いので、プレイしていて非常に楽しく、ノリノリな気分にさせてくれます。

なお、ナワバリバトルでは「Splattack!」の他にもいくつかの異なる楽曲が用意されているのですが、いずれの楽曲も、バトルの残り時間が1分を切ると、音楽がアップテンポなものに変わるのです。この変化が、「ああ、もう時間がない!」と、心地よい緊張感を呼び起こしてくれます。

そして見事バトルに勝利した際に流れる曲は、チアリーダーのダンスミュージックのような、とても可愛らしく、テンションの上がる音楽になっています。個人的にこの曲が大好きで、聴くたびに嬉しい気分になります。この曲を聴きたいがために頑張ってバトルに勝ちたい、とすら思いますね。



あと個人的に『スプラトゥーン』で一番の名曲だと思うのは、何と言っても「シオカラ節」ですね。この曲は、イカの世界のアイドルユニット・シオカラーズ(アオリちゃんとホタルちゃんの2人)による、アップテンポでノリノリなポップチューンです。2人のかわいらしい歌声がとても耳に残ります。……と言っても、2人が歌っているのはイカ語なので、何と歌っているのかはよく分からないんですけどね(笑)。でもそんなことは気にならないほどのノリノリなパワーがあるこの曲は、とても中毒性が高く、ゲームをプレイしていない日常の中でも自然と頭の中に流れてきて、脳内再生が止まりません。不思議な魅力がある曲です。

ネタバレを避けるため詳しくは触れませんが、「シオカラ節」は、1人用のモードである「ヒーローモード」終盤の、とある重要なシーンで聴くことができます。音楽を含めた演出がとても素晴らしくて、熱いですよ! ぜひ「ヒーローモード」を最後までプレイしてご覧いただければと思います。

あと、「シオカラ節」の小ネタとしては、イカたちの集まる街・ハイカラシティの広場南側に見える駅に、時々電車が来ることがあるのですが、その電車の発車メロディが、なにげに「シオカラ節」のアレンジなんですよね。こういう遊び心はさすが任天堂さん、芸が細かいなぁと思います。
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『スプラトゥーン』は、ゲーム内容はもちろん、音楽のクオリティが非常にイカしているので、サントラを発売してもらえたら嬉しいです。あとは、ライブで生演奏しても盛り上がりそうな気がしますね。もし『スプラトゥーン』のライブが開催されたら絶対行きたいです!

このゲームは、インクをびっちゃびちゃに塗りまくるバトルが本当にアツくて楽しいですよ。遊び心にあふれた、よく出来ている作品だと思いますので、ご興味をお持ちの方はぜひプレイしてみてください。「気になってるんだけど、WiiU本体を持ってないんだよね……」という方もいらっしゃるかと思いますが、個人的には『スプラトゥーン』をプレイできただけでも、WiiUを買った価値はあると思うくらい、とても楽しめています。

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最後に。すでにご存知の方も多いかと思いますが、7月11日に、任天堂社長の岩田聡氏が胆管腫瘍のため逝去されました。『スプラトゥーン』の広場では、各ユーザーが手書きのメッセージを書いて投稿することができるサービス「Miiverse(ミーバース)」を使って、たくさんのユーザーの皆さんが岩田氏への感謝のメッセージを綴っており、胸が熱くなりました。

岩田氏のご冥福を、心よりお祈りいたします。たくさんの素敵な作品をありがとうございました。

【筆者プロフィール】
 hide / 永芳 英敬

ゲーム音楽ライター&ブロガー。ゲーム音楽作曲家さんへのインタビュー記事、ゲーム音楽演奏会レポート記事など、主にゲーム音楽関係の記事を執筆しています。ホタルちゃん派です。

[Twitter] @hide_gm
[ブログ] Gamemusic Garden
《hide/永芳英敬》

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