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【オトナの乙女ゲーム道】第5回:乙女ゲーム、舞台化でどう変わる?観劇マナーもおさらい

インサイドをご覧の皆様、こんにちは。独断と偏見で乙女ゲームについて語り尽くす「オトナの乙女ゲーム道」第5回では、乙女ゲームの舞台化についてお話ししたいと思います。

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インサイドをご覧の皆様、こんにちは。独断と偏見で乙女ゲームについて語り尽くす「オトナの乙女ゲーム道」第5回では、乙女ゲームの舞台化についてお話ししたいと思います。



ゲームのメディアミックスといえばアニメ化やコミック化、ドラマCDなどが主でしたが、2009~2010年頃から「舞台化」もよく行われるようになってきたな、という印象があります。個人的には、あの宝塚歌劇団でも公演が行われた『逆転裁判』や『戦国BASARA』などが非常に思い出深く、それから何度も劇場へ足を運ぶようになりました。

乙女ゲームでも『薄桜鬼』をはじめ『AMNESIA』『華ヤカ哉、我ガ一族』『CLOCK ZERO』『十鬼の絆』『BROTHERS CONFLICT』といったオトメイトの作品、『Vitamin』シリーズや『STORM LOVER』といったディースリー・パブリッシャー作品、ネオロマンスの『遙かなる時空の中で』シリーズなど、数多くの人気タイトルが舞台化。『下天の華』や『DIABOLIK LOVERS』なども公演を控えています。
舞台「下天の華」

◆気になる!乙女ゲームの舞台化あれこれ


舞台化となれば、当然演じるのはゲームの声優さんではなく俳優さん。ストーリーはゲームと一緒なのか違うのか、攻略キャラクターとはどうなるのか、などなど色々気になる部分は多いかと思います。ここでは、舞台化でどうなるのかいくつかの例をご紹介しましょう。

■ストーリーってどうなるの?

ミュージカル「薄桜鬼」

作品によって色々で、一概に「こうなる!」という決まりはありません。例えば『薄桜鬼』では、あらかじめ○○編と特定のキャラクターをピックアップしたものにしていますし、『AMNESIA』は個別ルートに少しずつ触れています。

『Vitamin』シリーズや『STORM LOVER』はゲームを踏襲したオリジナルストーリー、『遙かなる時空の中で』シリーズは原作ストーリーを重視。主人公ちゃんもいたりいなかったりと、それぞれの作品がもつ雰囲気によって大きく異なります。

また、キャラクター別のエンディング・演出があらかじめ告知されている場合もあれば、その日のお楽しみという場合も。握手会やトークショーがある回もあるので、公式サイトなどでスケジュールをチェックしてみてください。

■キャラってどんな感じになるの?

出演される俳優の皆さんは、キャラクターの仕草や雰囲気、表情、声までとてもよく研究されてます。なかには声優さんそっくりの声を再現される方もいて、本当に驚かされた経験もありますね。

舞台「STORM LOVER」

実際に目にするまでは「キャラのイメージと違ってたらどうしよう」なんて不安も大きいかと思いますが、目の前で演技を見たら「あのキャラが三次元にいたら、こんな感じなのか!!」と納得してしまうはず。この点についてはご安心ください!

余談ですが、ごくまれに声優さんが舞台でもそのままキャラを演じるケースもあります。『AMNESIA』のワカさんはゲームも舞台も高橋英則さんが出演されてますし、『ダンガンロンパ』や人気アニメ『ミラクル☆トレイン』『TIGER & BUNNY』の舞台も、一部キャラは声優さんがそのまま登場してますよ。

■やっぱり歌うの?!踊るの?!

舞台「AMNESIA」

厳密な分け方ではありませんが、まず「ミュージカル」は演劇に音楽や歌、ダンスを取り入れたものなので、ミュージカルとついた作品は確実に歌やダンスが入ります。「舞台」は殺陣なども含めた演劇全般をさす感じなので、歌や踊りはあったりなかったりですね。

歌う場合は舞台オリジナル曲も多く、個人的には『AMNESIA』のトーマが歌っていたボンゴレとかペスカトーレがどうのってやつが未だに頭から離れません。一方で乙女ゲームではありませんが、女性に人気の『幕末Rock』の超歌劇(ウルトラミュージカル)ように、ゲームやアニメでも流れたキャラクターソングをそのまま使用する時もあります。

アクションが多い舞台は歌ってる場合じゃないのでまずありませんが、アドベンチャーなどは舞台を華やかに盛り上げるために「突然の歌!」「突然のダンス!」などが演出として加わることがしばしば。オープニングやエンディングは覚悟しておきましょう。最初はびっくりするかもしれませんが、経験上、慣れたらむしろ楽しみになります。

これ以外にもゲームでは描かれなかったキャラクターの心情描写や掛け合い、俳優さんのアドリブによる作品へのツッコミなどなど、舞台ならではの楽しみは色々あります。気になったら1度、1度でいいので見に行ってみてください。1度落ちたらあとは早いもの、きっと同じ作品を2度3度と観るようなお仲間になってくれると信じてます!怖くないからいらっしゃい!

◆観劇マナーを守って、楽しい鑑賞を!


さて、さまざまな魅力にあふれた舞台ですが、観劇にも注意すべきマナーが存在します。とくに映画や作品イベント、ライブイベントと異なるのは「他のお客さんはもちろん、出演者の邪魔をしない」という意識でしょう。

舞台上で演じている役者さんは事故のないよう、とても神経を使ってお芝居をしています。そのため客席からの物音が、集中を妨げてしまうことも。せっかくの舞台が台無しになったら、とても悲しいですよね。そこで、気持ちよく楽しむために「ここだけは覚えておいてほしい!」というポイントについてご紹介させてください。

■服装・髪型は大丈夫?

特別かしこまった格好をする必要はなく、普通にお出掛けする服装で十分です。もちろん大好きなキャラクターに会いに行くわけですから、気合を入れてオシャレをするのも良いですね。

ただし、おだんごやポニーテールなどの髪型は、後ろの座席の方の視界を妨げてしまいます。帽子も会場内では早めに外しましょう。シャカシャカと音の鳴る素材の服も静かな空間には響くので、避けた方が無難です。

そして勿論、コスプレはダメ!絶対!劇場には作品のファンはもちろん、役者のファン、観劇ファン、劇団のファン、脚本のファンなど、色々な方がいらっしゃいます。そうした方々に作品の印象が悪くなる行為をしてはいけません。

■ホール内の飲食は禁止です!


劇場では座席のあるホール内での飲食を禁止しているところが多いので、ロビーで済ませるのが基本。映画館などとはルールが違いますので、注意しておきましょう。普段の生活では気にならないようなペットボトルを回す音、包み紙を破る音などなど「自分だけなら大したことない」と思っているような音、ものすごく周りに聞こえてますよ。

休憩なし、2時間以上ノンストップの作品もよくあります。トイレに行きたくならないよう、水分補給は計画的に。

■荷物はできるだけ少なく!多い場合はロッカーへ


ここ最近は物販も充実しているので、どうしても荷物が増えてしまいがち。大きな荷物はロッカーや劇場内のクロークに預け、座席に荷物を持ち込む際も抱えずに足元や座席の下に置くのがベターです。紙袋などを抱えたままだと、無意識に体を動かした時にかーなーり、音が鳴ってしまうんですよ。

とくに劇場は、映画館ほど座席同士に余裕がありません。ちょっとした動作で前の座席に荷物が当たったり蹴ってしまったり、周囲の集中を邪魔してしまうもの。どうしても体を動かしたくなる場合は、暗転中など迷惑になりにくいタイミングを狙いましょう。座席で前のめりにならないよう、注意も必要です。

■携帯電話は「電源を切る」


意外と多いのが「マナーモード」のままカバンに入れてしまうケース。バイブレーションならいいやと思っている方はいませんか?振動や着信を知らせるライトも目立ちますから、電源は「オフ」にしましょう。観劇中の2~3時間くらい、メールや着信など現実を感じるものは無視無視!二次元と三次元の間にどっぷり浸りましょう。

■大きな拍手で応援!声援は心の中で


大好きなキャラクターが目の前に!思わず友達に「カッコイイね!!」「スゴイね!!」とか言いたくなる気持ち、悲鳴を上げたくなる気持ち、名前を呼びたくなる気持ち、すごくよく分かります。でもその気持ちは、ぐっと我慢。うちわやサイリウムなどを使った応援や歓声を送るのも、基本的にダメです。「あのキャラのファンはマナーが悪い」なんて言われないためにも、声ではなく拍手でその気持ちを表現しましょう。

とはいえ面白いシーンで笑い、悲しいシーンで涙するのを堪える必要はありません。ただ、体を大きく動かして手を叩く、鼻水ズビズビといったオーバーリアクションはやめましょうね。咳や鼻水などの生理現象は仕方ない部分もありますが、できるだけ可愛らしく、控えめにする気持ちで臨みましょう。

そして終演後、「やっと言える!」と大声で話してしまいがちですが、会場内やその付近などではほどほどに。次の公演を待つ方がいればネタバレになってしまいますし、ファンがたくさんいる中での悪口はもってのほか。改善や要望はアンケートに書くか、改めて制作サイドへ伝えるのがスマートです。

■素晴らしい演技の数々は「記憶」に刻みましょう

言うまでもなく、撮影・録音は禁止です。そして舞台は1回限りのものですから、忘れないようにとメモを取る方もいらっしゃいますね。しかし紙を引っ掻く音、めくる音なども、集中して観ている人にとっては雑音になってしまいます。

それにメモ取りに必死で、観劇をおろそかにしては本末転倒。記憶に、心に刻み、あとで必死に、それはもう必死に思い出しましょう。今はインターネットという便利なものがあるので、自分とは違う部分に注目してくれた人の感想を探すのも難しくありませんしね。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

色々と堅苦しいことも言いましたが、お金と時間、愛をかけて見に行く舞台ですから、めいっぱい楽しみたいですよね。月並みですがルールやマナーをしっかりと守っていきましょう!
《近藤智子》
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