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【インタビュー】『灰色都市』サスペンス好きな五十嵐裕美の喜びから、山谷祥生の新たなチャレンジまで

ネクシジョンが発表したiOS/Androidアプリ『灰色都市 32人の容疑者』は、海外にて250万ものDLを達成した人気ADVです。

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ネクシジョンが発表したiOS/Androidアプリ『灰色都市 32人の容疑者』は、海外にて250万ものDLを達成した人気ADVです。

少女誘拐事件に端を発した導入部分や、4部構成となる物語でそれぞれ主人公を務めるキャラクターの面々といった本作の魅力は既にお伝えした通りですが、4月下旬の配信予定が待ちきれず、更なる続報を待ちわびる方も少なくないでしょう。

完全ローカライズされたフルボイスはもちろんのこと、設定や物語のカルチャライズも徹底されている本作。舞台ひとつをとっても海外版に手を加え、『灰色都市 32人の容疑者』では東京都内を舞台に物語が展開します。キャラクターの設定や口調も丁寧に監修されており、雰囲気作りと没入感を損なわないよう細心の注意を払った制作が進んでいる模様です。


そんな本作に登場する「灰賀剛」役の山谷祥生さんと、「桐咲茜」役の五十嵐裕美さんに、このたび直撃インタビューを行いました。どちらも本作の主人公として、それぞれ活躍する重要人物。そんな2人を演じた山谷さんと五十嵐さんに、アフレコを通して感じた手応えから本作の魅力まで幅広く伺いました。

──本日はよろしくお願いします。早速ですが、担当したキャラクターや本作の第一印象をそれぞれ教えてください。

山谷さん:キャラクター自身の印象とは少し違うんですが、「あ、このキャラクターが自分に来たんだ」という驚きが最初にありました。今まで僕自身が演じてきたのは、小柄だったり華奢だったりといったものが多かったんです。でも灰賀さんは歳も上ですし、今まで使ったことのない低めの音で演じさせていただいたので、すごく印象に残りました。

──これまでにないチャレンジをしたキャラクターになったんですね。

山谷さん:新鮮な気持ちでやらせていただいたので、非常に印象深いですね。

──それでは、五十嵐さんお願いします。

五十嵐さん:(第一印象ですが)台本をいただいた時に「サスペンスアドベンチャー」と書いてあったので、「よっしゃー!」(笑)と思いました。サスペンスやミステリーが本当に好きなので、凄く嬉しかったです。

(桐咲茜の)グラフィックとか見ると可愛い感じだったので、明るい子なのかなと思ったんですけど、ビシバシ言うしギャグのとことも「生真面目!」 な感じだったので、格好良く喋るのが難しかったです(笑)。

──印象的な台詞などはありましたか?

五十嵐さん:一番言いにくかった台詞が、「四津矢署の巡査(よつやしょのじゅんさ)」です(笑)。「四津矢署」が言えると「巡査」がうまく言えなかったりで、もう一生言えないんじゃないかなって思いました。

──一生(笑)!

五十嵐さん:ちなみに、リテイクは2回くらいです(笑)。あと、刑事役というのをやったことがなかったので、「動かないで!」みたいな台詞で(気持ちが)高まりました。

──刑事物のドラマとか俳優さんを、演じる時にイメージしましたか?

五十嵐さん:深津絵里さんです(笑)。ディレクションの時に、もうちょっと落ち着いた感じでと言われたので、少し大人びた感じになってると思います。(では山谷さん)どうぞ!

山谷さん:ありがとうございます(笑)。ええと、空手道場の館長の言葉を教えるというシーンで、その館長のマネをする灰賀として演じて欲しいと言われまして、そこはかなり頑張りました。あと灰賀さんなんですが、いざ戦いになると好戦的な面もあり、僕自身がこれまで演じてきたのは(灰賀さんのような)こういうキャラクターにボコボコにされる側だったので(笑)、「あ、こっち側か」というのが楽しかったですね。


──これまでとは違う点が印象深かったわけですね。では逆に、キャラクターと自分が共通するように感じた点などはありましたか?

五十嵐さん:…………ないですね(笑)。似てないです。正義感の強さや、(不審死を遂げた)お父さんの事件などを背負っているので、私なんかとは生きてる時間の重みが違いすぎますね。

山谷さん:灰賀さんと僕との共通点ではないんですけど、灰賀さんは自分のことを「心優しい小心者」と言ったりする場面もあり、ギャップのあるキャラなんです。僕自身も、見た目からして「文化部だったでしょう?」と言われるんですけど、幼稚園から高校までずっと運動部に入ってたんですよ。なので、見た目と実際が食い違うその「ギャップ」があるという点が共通点かなと思います。

──なるほど、ちなみにそのギャップというのは、灰賀さんの魅力にも繋がっているんでしょうか。

山谷さん:そうですね。(見た目の影響もあり)第一印象は少し怖いイメージを持たれやすい灰賀さんですけど、心の優しい部分や無垢なところを僕自身も意識して、見た目に引きずられないよう演じました。なので、その部分を特に注目していただけたらと思います。

五十嵐さん:警察官でもあり、お父さんの事件に向き合うため真面目なシーンが多いんですけど、灰賀君にはちょっと冷たかったり(笑)、親代わりの叔父さんの前ではちょっと子供っぽい一面を見せて笑ったりします。また物語の最後の方では、「すべてが終わったら…私たち、話すことがたくさんあると思います」と、灰賀君と打ち解けてきた感じが出てきたりもします。

──気を張っているところから、ふとした時に出る素顔まで、色んな表情を覗かせるわけですね。

五十嵐さん:早く事件が解決して、26歳の女の子らしく楽しく過ごして欲しいって強く想いますね!(笑)

──桐咲と灰賀の関係性が変わっていく点も、見どころのひとつですね。

五十嵐さん:そもそも出会いが悪いんですよね、この二人は(笑)。

山谷さん:「お互い印象がよくない」って(設定にも)書いてありますしね(笑)。

五十嵐さん:出会いが悪いので、あとは上がるだけですね。

──灰賀が主人公のシナリオでは、タイミングに合わせて画面をタップするリズムゲームのようなアクションを楽しむミニゲームが組み込まれると伺っていますが、興味はおありですか?

山谷さん:僕自身があまりゲームというのをやってこなかったため、純粋にやってみたいという気持ちがまずあります。あと、自分が演じたキャラクターがどういう攻撃をするのかも気になりますし、いつもは「やられる側」なので、「やる側」として楽しみたいですね(笑)。


──桐咲のミニゲームは、聞き込みをもとに違和感やおかしな点を見つけて突き詰めていく推理型ミニゲームとのことですが、サスペンス好きの五十嵐さんとしてはいかがでしょうか。

五十嵐さん:そんなに難しすぎないと思うので、場所も選ばず手軽に遊べそうなのはいいなと思います。あとエクストラボイスをいくつか収録しまして、「違います」という台詞だけでも何バージョンも録りました。こういうミニゲームとかで使われると思うので、細かいところまで楽しんでもらえると嬉しいですね。

──山谷さんは、プライベートでサスペンス系の物語などを楽しんだりしていますか?

山谷さん:テレビでやっているものを流し見程度で見たことはありますが、積極的に読んだり楽しんだりというのは、ないですね。

──なるほど、五十嵐さんとは対照的ですね。

五十嵐さん:私は本当に、サスペンスやミステリーばっかりです(笑)。テレビも、子供の頃から2時間サスペンスとか見てて。小説もミステリー中心ですね。ゲームも、『探偵 神宮寺三郎』シリーズとか好きなんですよ。ライトなところだと『逆転裁判』や『ゴシップライター』とかもいいですね。

──サスペンス系を好む五十嵐さんと、趣味としてはほぼ初心者な山谷さん。全く逆とも言えるお二人ですが、脚本を読み終わった時の感想をそれぞれの視点から聞かせていただいてもよろしいですか?

山谷さん:(サスペンスに)触れてきてはいなかったんですが、自分なりに何とか紐解こうと伏線とかを読み込んでみたんです。「なんとか当ててやりたいな」と思って。でも全然かすりもしなかったので、自分の分析力のなさを実感しました(笑)。

──物語の上手さにしてやられられた、と?

山谷さん:そうですね。そういった意味では、一番最初に楽しんだのが自分かもしれません(笑)。(自分も楽しめたので)サスペンス初心者の方も楽しめると思います。

──プレイの指針になりそうですね。では、サスペンス上級者の五十嵐さん、いかがですか。

五十嵐さん:いや好きなだけなので、上級者とかでは全然(笑)。そうですね……味方なのか敵なのか分からない人が多いのが、まず印象的でした。ロリからお婆ちゃんまで男女問わず幅広いので。

──ロリもお婆さんも、油断ならない感じですか?

五十嵐さん:油断なりませんね、幼女も怪しいです(笑)。警察も信用できませんしね。

──非常に緊迫感を感じますね。

山谷さん:(そのせいもあって)読み終わった時は、スカッとしたという気持ちが一番でしたね。読み進めると色んなものが溜まっていくので、それらが解決されるので晴れ晴れとした気持ちになれました。

五十嵐さん:個人的な話になるんですが、桐咲茜の最後の登場シーンは、解決編のど真ん中なんですよ。めっちゃ盛り上がってる中で終わってしまったので、(私が演じた範囲の)茜的には落ち着けてないんですよ。

山谷さん:(灰賀さんと茜さんで)ゆっくり話したかったですよね。

五十嵐さん:そう、話したかったんですよ。あと、茜ちゃんの日常も覗きたかったなーという気持ちもあります。

──今後、もしサブシナリオや続編などがあったら嬉しいですね。

五十嵐さん&山谷さん:見たいですねー!


──海外版をもとに国内に向けて配信される『灰色都市 32人の容疑者』ですが、ローカライズやカルチャライズを実感したポイントなどはありますか?

山谷さん:それぞれの国で文化が異なり、よしとされるもの、悪いとされるもの、それぞれ違うと思うんですけど、脚本を読んだ時に「純粋に面白いな」と感じたんです。面白さというのに、差や違いなどはないんだなという印象を受けました。物語にもスムーズに入れましたね。

五十嵐さん:日本のサスペンスものよりは、アクションが多い印象ですね。皆さん気性が荒いと言いますか(笑)、ちょっと映画っぽい雰囲気ですね。日本のサスペンスは「静」のイメージがありますが、ローカライズやカルチャライズされても、本作は「動」な感じがあります。でも、ストーリー面とかは(ローカライズとか)全然気になりませんでしたね。

──物語面に関しては、ローカライズという印象を特に感じないほど、自然な脚本だったんですね。

五十嵐さん:そうですね、日本のゲームみたいでした。

山谷さん:違和感なんて全然なかったですね。

──それは嬉しい一言ですね、プレイ意欲がいっそう高まりそうです。では最後となりますが、本作を待ち望む方々にメッセージをお願いします。

山谷さん:これまで触れる機会のなかったキャラクターだったので、すごく新鮮な気持ちで演じさせていただきました。モチベーションも高く臨めたので、キャラの魅力や『灰色都市』の魅力がより伝わったと思います。配信を楽しみにしていてください!

五十嵐さん:これだけ話もしっかりし、またボリュームもたっぷりな上にミニゲームもあるので、「ちょっと遊び要素を加えた小説を読む」みたいな感じでプレイして欲しいなと思います。私もプレイしますし、Twitterとかであれこれ言い始めるんじゃないかな?(笑) エンディングもたくさんあるそうなので、ぜひ一緒に楽しみましょう。よろしくお願いします!


『灰色都市 32人の容疑者』は2015年4月下旬配信予定。価格は、基本プレイ無料のアイテム課金制です。

(C)2015, NEXISION, INC. & 4:33 CREATIVE LAB, All Rights Reserved.
取材協力:STUDIO effort
《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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