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スマホゲームのPS Vita移植で炎上しないためには? ソニーの開発者がUnite 2015で講演

プレイステーションプラットフォーム全体でUnityをサポートしているソニー・コンピュータエンタテインメント。同社でSCEJA開発サポート責任者を務める秋山賢成氏が「Unite 2015 Tokyo」に登壇しました。

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プレイステーションプラットフォーム全体でUnityをサポートしているソニー・コンピュータエンタテインメント。同社でSCEJA開発サポート責任者を務める秋山賢成氏が「Unite 2015 Tokyo」に登壇しました。

秋山氏はUnityを用いて、スマートフォンから特にPlayStation Vita向けにゲームを移植する事例が増えているとしながら、ハードの特性を把握しない故に起こる炎上も増えているとして、Unityを用いてPS Vita向けに開発する際に必要な心構えについて語りました。



「Unityでは非常に容易に絵が出せて、ゲーム開発がスムーズに行きます。それ故に失敗が起こる事もあるのです」と秋山氏はコメント。その背景として、スマートフォンは常に進化を続けてハードウェア性能も上がっているのに対して、PS Vitaは基本的には2011年12月17日に発売された当時のスペックのまま、という性能差があるとしました。

スマートフォンとPS Vitaは大きく異なるハードウェアだ


試作の段階でUnityとPS Vitaの組み合わせの検証は大抵の場合、行うはずですが、その後の実機確認は疎かになるケースが多いと秋山氏は指摘します。その結果、ゲーム内容を盛り込んだ段階では十分な動作速度が出ないなどの問題が発生し、最悪の場合には作り直しに至ったゲームも実際にあるそうです。

よくある炎上の例


解決策としてはやはり実機での動作確認は頻繁に行う必要があります。「Unityの手軽さと素晴らしいスピード感に、このままいけると勘違いし、実機を確認せずに制作を進めてしまうケースが後を経ちません」と秋山氏は述べました。一方、ソニーもファームウェアのアップデート(V3.5)でゲーム中に使用できるメモリサイズを30%増としていて、これによって炎上から救われたゲームもあるそう。

セッションの後半では、日本で一般初公開となる「Project Morpheus」の最新実機が紹介。最新版では有機ELが採用され、リフレッシュレートも120Hzとなりました。デモではUnityのキャラクターUnity-Chanのライブが紹介。ステージの様子を360度見渡しながら迫力のライブが映し出されていました。



秋山氏によれば60Hzで制作をしたゲームであれば、120Hzにアップコンバートされるとのことですが、「もちろん120Hzネイティブで作った方が、見た目も体験も良いものになりますので、是非検討をお願いします」と開発者に呼びかけていました。今回は参加者が体験する事は出来ませんでしたが、要望が高ければセミナーや勉強会なども検討したい、とのことでした。
《土本学》
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