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プロゲーマー育成コースを開設する「東京アニメ・声優専門学校」の教育方針とは…実際に行ってみた

インサイドでは既に担当者のコメントを紹介していますが、より詳しく話しを伺うため、東京都・西葛西にある東京アニメに実際に行ってみることにしました。

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プロゲーマー育成コースを開設する「東京アニメ・声優専門学校」の教育方針とは…実際に行ってみた
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◆現役プロが指導


講師の選定については、“本校では『アニメ制作・声優等全ての分野で現役のプロが指導を行う”という方針を定めておりますので、“e-sports 総合プロゲーマー専攻”でも現役のプロゲーマーの方に指導の時間を取っていただく予定です。学校側の人間が指導することはありません」と入学事務局。

日本では「プロゲーマーとして生計を立てている選手」が格闘ゲームを除いて数が少ないのが現状ですが、裏を返すと「環境が整っていない日本でプロとして生計を立てている選手には相当な実力を持っている」ことにほかなりません。そんなプロに指導してもらえるのはプレイヤーにとって夢のような話ではないでしょうか。もしかするとプロ格闘ゲーマーにとってカリスマ的存在の梅原大吾選手による授業もあるかも。

なお梅原大吾選手といえば、4月19日に「東京アニメ」入学事務局で、入学希望者向け特別講義を開催。ゲストとして、「闘劇-SUPER BATTLE OPERA」などの司会でお馴染みの郡正夫さんも登壇します。また校舎案内、個別相談会が予定されています。

◆地方のプレイヤーが東京に進出する転機となるのでは?


入学の応募資格は「東京アニメ」の全課程と同様に「高卒またはそれと同等以上の学力を有する18歳以上の者」のみで年齢制限はありません。そこに「あらゆる層に門戸を開く」という「東京アニメ」の理念が反映されています。

公式サイトより学生寮の概要

「東京アニメ」には23棟の学生寮(自炊式・食事付両方)も用意されています。オンライン大会で大活躍しているのに地方に住んでいるためオフライン大会が多い都内になかなか来られないプレイヤーもいますが、そういう人たちには「東京アニメ」は東京でゲームと学業を両立できる絶好の場となるでしょう。しかも国籍も問わないので、日本語勉強中の留学生にもe-sports業界への道が開けるかもしれません。

入試は面接とライティングのみですが、これは「東京アニメ」入学事務局によれば「実技(ゲームの腕前)を重視する講師もいらっしゃるかもしれませんが、人間的に信頼でき、またその道に進む覚悟ができているかを確かめる上で、面接とライティングは欠かせないと思っています」という理由からです。

◆3年後の国内e-sports業界の救世主となるか


「LJL 2015 SEASON1 FINAL & IWCI 日本代表決定戦」より

発表当初は「e-sportsの専門学校」というインパクトがあまりにも強かったためにネット上でも不安の声が上がり、筆者自身にも戸惑いがありました。

しかし実際に校舎を訪ねてみると「まったくノウハウの無い組織が開校するのではなく、教育実績豊富な東京アニメが新専攻を設置する」「“ゲームの技術向上”より“e-sports・ゲーム業界で活躍できる人材の育成”に重点を置いている」ということがわかり、得心した次第です。

具体的な授業内容等についてはやはり例の無い試みのため確定していない部分が多いようですが、「業界の人材不足を解消するために教育に力を入れる」というアプローチにはとても新鮮な印象を受けました。

2年制の今課程の開校は2016年4月。生徒たちが社会に飛び出すのは2018年です。未来の国内e-sports業界を支えているのは「e-sports プロフェッショナルゲーマーワールド」卒業生たちかもしれません。
《編集部》
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