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「任天堂のプラットフォームを再定義していく」任天堂、ディー・エヌ・エーの提携記者会見

「任天堂のプラットフォームを再定義していく」任天堂、ディー・エヌ・エーの提携記者会見

2015年3月17日(火) 20時46分

任天堂とディー・エヌ・エーは17日、緊急の記者会見を行い、スマートデバイス向けのゲームの提供や会員制サービスを共同で開発することで資本業務提携を行うと発表しました。会見には任天堂・岩田聡社長とディー・エヌ・エー・守安功社長兼CEOが出席しました。

業務提携では、任天堂のIPを用いたスマートデバイス向けのゲームを共同で開発・運営。グローバルに展開します。また、クラブニンテンドーに代わる、複数デバイスに対応した新しい会員制サービスを2015年秋に向けて共同開発を行います。

併せて資本提携を行い、両社がそれぞれ保有する自社株式を220億円ずつ取得。これにより、任天堂はディー・エヌ・エーの第2位株主として10.0%を行い保有することになります。また、ディー・エヌ・エーは任天堂の第10位株主として、1.24%を保有します。



■強みを補完するパートナー

会見に出席した岩田氏は2010年6月に最初に守安氏と会い、「情熱を持って何度も任天堂との提携を打診していただいた」と振り返り、任天堂としてもスマートデバイスにおいて任天堂IPを展開するために、お互いの強みを補完できるベストなパートナーとして認識するに至ったと振り返りました。

提携の背景として、ゲーム専用機のビジネスの行き詰まりがあるのではないかという疑問に対しては、ニンテンドー3DSで半年間で6タイトルのミリオンセラーが飛び出した事を引き合いに「スマートデバイスの普及で専用機の普及は難しくなっているが、ビジネスモデルは有効に機能している」とコメント。一方で、任天堂の強みは長年積み重ねてきたソフトやキャラクターのIPにあると指摘し、IPの特性に合わせて最適な手段で任天堂IPに触れる人口を最大化し、ゲーム人口を増やしていくことが戦略的な目標になっていると説明しました。実際にスマートデバイス向けのゲーム以外にも、映像コンテンツ化やキャラクター商品化を進めているとしました。



同時に、「スマートデバイスにおいて任天堂IPの価値の最大化するための任天堂なりの答えが出せた」とコメント。その一つとして"同じゲームを異なるデバイスで提供しない"という考え方を披露。同じゲームを異なる操作性のデバイスで提供しても、最高の体験を届ける事は難しくなります。多くの人に届ける、という事は叶いますが、最高ではない体験をより多くの人に届けるという悪循環が生まれかねません。また、価格帯も大きく異なります。「専用機とスマートデバイスのゲームは似て非なるもの、という結論を導くのに時間がかかってしまった」と岩田氏は振り返りました。

その上で岩田氏は「任天堂はテレビのない125年前に創業し、テレビという新しいデバイスを活用することで成長してきた」と振り返り、今日、圧倒的多数のユーザーに利用されている新しいデバイスであるスマートデバイスを活用しない理由はないと述べました。

ディー・エヌ・エーというパートナーを必要とした理由については、「スマートデバイスのゲームは楽に儲かると認識されている事もあるが、甘い市場ではありません。やる以上は勝者の一員にならなければ意味がなく、絶対の勝算を持って臨みたいと考えた」とコメント。その上で、スマートデバイスのゲームはサービス運営という側面も強く、運営、データ分析、ゲーム改善などをスピード感もって行えるパートナーが重要になったとの考えを示しました。実際の役割分担では、任天堂がフロントエンドを開発し、ディー・エヌ・エーがサーバーサイドや運営面を行う事が想定されるとのこと。

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(Article written by 土本学)

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