2月14日、JAEPO2015のタイトーブースでは『Wizrogue - Labyrinth of Wizardry - 彷徨える冥王』のスペシャルステージが開かれました。『Wizrogue』は現在、Google Playで配信中のゲーム。名前の通り「ウィザードリィ」と「ローグライク」を融合した作品です。今後はアーケードでも展開するタイトルとなっています。今回のステージイベントではアプリ版のディレクター前田明彦氏とアーケード版のディレクター島田匠氏が登壇。さらにゲストとしてウィザードリィのファンと知られるフリーライターの忍者増田氏が登壇しました。
まずはウィザードリィの職業、侍のコスプレをした前田氏から本シリーズの簡単な歴史が紹介されました。『Wizardry』は1981年にApple2向けに発売された3D風のダンジョンRPG。コンピュータRPGとしては最古の作品であり、日本のRPGにも多大な影響を及ぼしています。シリーズ本編は8作品リリースされていますが、日本では様々なスピンオフが生まれています。『Wizrogue』もその流れを組むスピンオフとなっております。
次に名前の通り忍者の格好をした忍者増田氏から本シリーズの魅力が説明されました。まずあげられるのは、死ぬか死なないかのギリギリの戦闘です。シビアな難易度で知られる本作は、常に気の抜けないバトルが醍醐味。せっかく育てたキャラクターも一瞬のうちに失ってしまいます。次の魅力はそのキャラクター育成。育成にはとても自由度があり、やり方次第では回復魔法を使える器用な戦士なども育成可能。最後はやはりアイテム収集。何度も迷宮を周りアイテムを探し、ギリギリなところで脱出するのが楽しいと忍者増田氏は語っています。
『Wizrogue』はそのような『Wizardry』の世界観と要素を継承したローグライクゲームとなっています。具体的には6人のパーティー編成、ダークな世界観、モンスターやアイテムの名前が直接的に『Wizardry』から影響を受けています。他方、ローグライクの要素としては1ターンごとの行動、マップの自動生成といった要素を受け継いでいます。島田氏はもともと思考型のゲームだった『Wizardry』にさらにローグライクという思考型のゲームが加わったと説明しています。
また『Wizrogue』の独自性としてはメタルフィギュア調のキャラクターとミニチュア感あふれる迷宮があります。キャラクターの移動はすごろくのコマが動くようなアニメーションでボードゲームをやっているような楽しさがあります。実際に『Wizardry』のキャラクターは過去にメタルフィギュアとして販売されたこともあるようで、ボードゲームファンにはうれしい要素です。
ここで忍者増田氏の実況プレイが行われました。まず街の画面でパーティーの編成やアイテムの購入を行います。アイテムは12個しかダンジョンに持ち込めないため、よく考える必要があります。増田氏は回復アイテムを多めに持ち込みます。今回の実況プレイでは制限時間10分以内にボスが潜む難易度の高い迷宮を突破しなければいけません。
迷宮に入るといきなり敵に囲まれた地点からスタート。自動生成されるマップ特有の状況ですが、増田氏は冷静に対応。持っていた回復薬をしようしてなんとか乗り切ります。その後は運良くマップが見えるようになる巻物を拾い、安定したプレイで地下2階、3階へと進みます。敵に出会うと狭い通路に誘い込み、1対1の状況を作るのがコツのようです。
ボスのいる3階では宝箱を盾にして戦闘。遠距離攻撃で削りつつ、回復薬で準備したうえで近接戦闘で殴りあいます。最終的に生き残ったパーティーは1人だけですが、見事ボスを撃破。脱出する階段も発見し、なんと7分でクリアです。見事なプレイには会場から拍手が起こりました。
最後にアーケード版について島田氏が説明しました。アーケードの一番の特徴は強力なボスキャラの「災神」です。災神は各店舗を順番で周り、プレイヤーに襲いかかりますが、倒すとレアアイテムゲットできます。さらに同じ店舗のプレイヤー同士で育てる「拠点災神」というシステムもあるようです。
またアプリ版とアーケード版の連動も行われます。特に倉庫は連動しており、アイテムを共有することが可能です。アプリでしか手に入らないアイテムもこの機能を使えば、アーケードで利用できるそうです。「武者修行」というアプリとアーケードのキャラクターの連動育成要素もあります。
すでに配信中のアプリ版は2月12日に大型バージョンアップを実施し、さらにiOS版も2月19日に配信予定。アーケードの稼動日はまだわかりませんが、いまからスマートフォンで始めるとアーケードでも有利に進めるでしょう。
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