ロンギヌスの槍は、西暦2015年の日本を舞台にして繰り広げられる『新世紀エヴァンゲリオン』の中で鍵を握るアイテム。この企画は、そんなエヴァンゲリオンの象徴ともいえるロンギヌスの槍を月に刺すという、夢の試み。2015年末~2016年末の間に、約240ミリの槍をロケットと月着陸船で月面に郵送。月着陸船に槍の放出機構を搭載し、月面に刺すという壮大なプロジェクトだ。
しかしこれには約1億円という莫大な輸送費がかかるため、クラウドファンディングという仕組みを用い、エヴァンゲリオンファンからの協力を得て実現させよう、というもの。
発表会当日である1月30日午後1時よりクラウドファンディングがスタートし、4月1日までの61日間で支援金が1億円に到達した場合のみ、プロジェクトが実施される。加藤さんが、「成功したら教科書に載せてほしいですね」と話すなど、登壇者全員がこのプロジェクトへの熱意を語った。
支援は1万円から可能で、支援した額に応じて書き下ろしポスターや槍のレプリカなど、他では手に入らないレアなグッズがもらえるシステムになっている。5万で「1000名限定でロンギヌスの槍に名前が載る権利」、10万で「ロンギヌスの槍のレプリカを手にする権利」、そして最高額の1000万では、「エヴァンゲリオンと日本刀展」でも制作を手掛けている日本刀の巨匠によって作られる、世界に1つだけのロンギヌスの槍を手にする権利が得られる。
その後、本プロジェクトの実行委員会スタッフが登場し、「20周年なので、一緒に楽しんでもらえる、最高に面白いことがしたいと思った」と、このプロジェクトを始動させた経緯について語った。また、国、民間を問わず、日本による月面探査はHAKUTOが初めて。そんな国民的プロジェクト「HAKUTO」と国民的アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』という、史上初の夢の企画であることが解説された。
最後は、クラウドファンディングサービス提供をするREADYFOR株式会社の代表取締役である米良はるかさん指導のもと、加藤さんがこのプロジェクトの支援の仕方をデモンストレーションで伝えた。そして支援の仕方が分かったところで、発表会終了の時間に。加藤さんは「みなさん、サービスサービスぅ!してください」、山崎さんは「ロンギヌスの槍が、地球と月とをつなぐ絆になればいいと思っています」などと一言ずつ話し、発表会を締めくくった。
なお、1億円に届かなかった場合は、支援者に全額返金されることとなる。このプロジェクトを実現できるか否かは、ファンの人たちの力にかかっている。
[取材・撮影・文=月乃雫]
「ロンギヌスの槍を月に刺すプロジェクト」公式サイト
https://readyfor.jp/projects/evangelion
エヴァンゲリオンが20周年 「ロンギヌスの槍を月に刺すプロジェクト」始動
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