人生にゲームをプラスするメディア

【そそれぽ】第107回:ポイソフトが真面目なゲーム作ってる?!『サンゴクストーリーズ天』をプレイしたよ!

任天堂 3DS

まさかポイソフトが真面目なアクションゲームを作るなんて・・・!!
  • まさかポイソフトが真面目なアクションゲームを作るなんて・・・!!
  • 三国志のオイシイとこ取り!オムニバス形式を採用
  • 三国志の印象的なエピソードをアクションで体験
  • さまざまなシチュエーションをテクニックで切り抜ける
  • 呂布だってテクニックを使わなければ勝てない歯応え
  • NPCを守りながら戦うステージはリプレイ必至!?
  • 諸葛亮が矢をひたすら集めるステージ。なんだしっかりポイソフトじゃないっすか!
  • 『サンゴクストーリーズ天』タイトル画面
インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第107回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

今年に入って、「Wii Uってどうなの?」って聞かれることが多いです。というのも、WiiやPS2を楽しんでいたライトにゲームを楽しむ人たちが、3DSといった携帯ゲーム機以外で、次に買う“リビングに置くゲーム機”にどうも迷っているようで、ソフトが出揃ってきたWii Uに興味を示しているといった感じ。ライトな人にPS4やXbox Oneは現時点ではややオススメしにくいので、筆者は大体「1人でじっくり」ならまだまだPS3、「2人以上で短時間もしくはドラクエXやる」ならWii Uといったふうに答えてます。ゲームメーカーの皆様、次期ゲーム機のリビング争奪戦、ライト層ではまだまだ始まったばかりみたいですよ。

というわけで、今回プレイするのはポイソフトのニンテンドー3DSダウンロードソフト『サンゴクストーリーズ天』です。



いつもレポートをお届けしているポイソフトさんのゲームですが、今回は何やら様子がおかしいです。だって、普通のアクションゲームなんですよ!?(笑)変なゲーム(褒め言葉)ばかり作っていたポイソフトがまさかの王道アクションゲームをリリース。発売前、編集部はポイソフトから口止めされていましたが、誰がどう見ても“三国志”をモチーフにしたアクションゲームです。本当にありがとうございました。変なゲーム(繰り返しになりますが褒め言葉です)を作るポイソフトが、真面目なゲームを作るとどうなるか!?それでは、早速プレイしていきましょう。

一応今回のレポートの注意事項ですが、この記事で表す“三国志”は、中国の歴史に伝わる“三国志”もしくは“三国志演義”のことであって、コーエーテクモゲームスのシミュレーションゲーム『三國志』ではありません。コーエーテクモゲームスの『三國志』や『真・三國無双』も、横山光輝氏の漫画「三国志」も、題材は全て中国に伝わる“三国志”です。


◆『サンゴクストーリーズ天』ってどんなゲーム?



■オムニバス形式ステージ選択のアクションゲーム
長編的なストーリーではなく、エピソードごとの短編ストーリーを選択してステージが展開する、トップビュータイプのアクションゲームです。タッチ操作は基本使用せず、ボタン操作で、2種類の攻撃方法やガードやロックオンなどさまざまなテクニックを駆使して敵と戦います。

■三国志の物語の基本を楽しみながら知る
ものすご~く長いお話である“三国志”や“三国志演義”の中から、盛り上がる部分、オイシイ部分、有名な部分だけを切り取ってオムニバス形式のアクションゲームに落としこんであるのが本作の特長です。ゲームはもちろん、さまざまな作品においてモチーフや題材になることも多い“三国志”ですが、そもそも“三国志”ってどういうお話なの?という人も多いですよね(筆者も例外ではなく・・・)。「孔明の罠」って何が罠なの?といった“三国志”根本的な部分を“三国志初心者”向けに解説するようなアクションゲームとなっています。

そのため“三国志”が好きな人はもちろん、“三国志”を全く知らない人や“三国志”のことを知っておきたい人がプレイしても楽める内容になっていて、尚且つオムニバス形式の短編のなのでサクっと遊ぶことができます。


◆硬派なアクション、愛あふれる解説



■アクションがすごく硬派
選んだステージ(シナリオ)によって操作するキャラクターやアクションの内容などは変化しますが、基本はあくまでもトップビュータイプのアクションゲーム。ゲームシステムはどちらかと言えばかなり硬派で、大量に襲い来る敵を“バッサバッサ爽快に”というタイプではなく、“1対1”“複数対1”の戦いをじっくり楽しむタイプです。ステージによって適切な攻略法も異なり、スニーキング(身を潜めつつ隙を突くような)アクションを求められたり、敵から武器を奪ったり、連戦でいかに体力を残しながら戦うかを考えたりと、硬派ながらもバラエティに富んだ内容となっています。

■意外にいろいろあるテクニック
正直、アクションゲームとしての難易度は“けっこう高め”と思っておいた方が良いです。しかし、敵の攻撃をガードで弾いたり、ジャンプして敵の後ろに回り込んだりと、さまざまなテクニックが駆使できるようになってくると体感として調度良いと感じられる難易度になってきます。

ステージ開始時にさまざまなアドバイスが表示されるので、まずはそれらをしっかりと守って、アドバイス通りのアクションをこなせるようになるのが第一。それらができるようになってくると、ほかのシナリオでも覚えたテクニックの応用が利き、攻略もしやすくなります。

■愛のある三国志解説
シナリオを選択する際に、「エピソード事典」を選ぶと、そのシナリオに関係する人物解説などを読むことができます。各ゲームによくあるこのテの解説は“オマケ的”だったり、“堅苦しすぎ”だったりで読む気になかなかなれないのですが、本作はこの解説文章が秀逸。クスっと来るようなことも多く、非常に読みやすく、楽しく、わかりやすいです。この文章ひとつひとつから、制作サイドによる“三国志愛”があふれ出ています(笑)。“三国志”を知っている人も、知らない人も、一見の価値ありです。


◆気になったところ



■難易度が“徐々に上がる”という概念がない
“ひょっとしたら”なのですが、少数精鋭なポイソフトさん、テストプレイをやっているうちに“ゲームの難易度に慣れてしまった”のではないかと思ったりしました。昔のゲームメーカーにありがちな、クリエイター視点の難易度なのではないかという印象。“このぐらいの歯応えが調度良い”の基準が、ちょっと難し過ぎるかなぁと感じました。各シナリオほとんど、プレイし始めはトコトンやられまくりまして・・・。

「こんなもんどうやったらクリアできるんじゃーい!」と投げ出しそうになることも多々ありましたが、全体を通して、何度もプレイしている内に操作やアクション、敵の動きに慣れてきて、なんとかクリアできるようになる、といったバランスです。シナリオが選択式ということもあり、ストーリーを進めるほど難しくなるというような“徐々に上がる難易度の上り坂”がなく、難しいものはいきなり難しいです。このあたり、もう少し“難易度の上り坂”があれば良いのになぁと思いました。

■ご褒美がない
難易度「普通」で全シナリオをクリアした時点では、特に何かが解放されるといったご褒美要素はないようで、ちょっとがっかり。また、各シナリオを「普通」でクリアするごとに難易度「難しい」が追加されるのですが、どのステージを「普通」でクリアしたかもパっと見てわかりません。クリア済みのステージには難易度ごとに印が付いたり、クリア後にちょっとした追加要素や解説が増えたり、もう少しだけご褒美要素がほしかったです。

■アクションゲームパートが渋すぎる
雰囲気の話です。そういうものを求めているのかもしれませんが、ディフォルメされたキャラクターの台詞回しにはコミカルなものも多く、それらを考えると、ゲームの演出面が少し地味過ぎるかなと感じました。硬派なゲームだからこそ、エフェクトや効果音などをもう少し派手にして、体感的な爽快度がもうちょっとほしかったです。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

◆総評


三国志愛に満ちた解説は三国志ファン必見!
難易度高めのアクションはまじめで硬派だけど、いつもの尖りがない?



ポイソフトといったら、自由で尖った変なゲーム(しつこいですが褒めてます)を作るメーカーというイメージがあるのですが、本作に関しては非常にまろやかで、良く言えば「誰でも楽しみやすい」わかりやすいアクションゲーム、悪く言ってしまうと「無難」なアクションゲームという印象を持ちました。ただし、プレイヤーのファーストフィーリングはおそらく「難しいアクションゲーム」ということに尽きると思います。最初から難しめなステージが展開するので、慣れるまでは多少覚悟が必要かもしれません。

アクションに関しては、ひと場面ひと場面、しっかりとテクニックを要する硬派なバトルを行うため、近年多い「コンボ」や「爽快感」を楽しむ速い展開のアクションゲームとはかなり違う角度で楽しめると思います。なので、アクションに“爽快感”を求めている人と、“戦略感”を求めている人とで、評価は割れそうです。

オマケ要素であるハズの「エピソード事典」が、読んでいて楽しいという意外な副産物も(笑)。このあたりは非常にポイソフトらしいです。また、「エピソード事典」と同様に、HOMEボタンから確認できる電子説明書の内容もゲームのガイドブックのようになっているので、ゲームに行き詰まったらときはぜひ、読み物を楽しみましょう。こんなのもアリなんだなぁと考えさせられました。ゲームって自由!

【こんな人にオススメ】
・“三国志”題材のゲームが好きだけど“三国志”がよくわからない人
・“三国志”が好きな人
・戦略感のあるアクションゲームが好きな人
・ポイソフトによる愛のある三国志解説を読みたい人

もうひと進化してくれたら大化けしそうな予感がするので、ぜひこの方向で進化した続編、シリーズを期待しています。ちなみに、本作はニンテンドーeショップで無料の体験版も配信されているので、興味を持った人はまずは体験版からぜひプレイしてみてください。最後にアクションゲーム部分がよくわかるPVをご紹介しつつお別れです。

■サンゴクストーリーズ天PV

YouTube 動画URL:http://youtu.be/aXeWX63IiMw


【そそれぽ】第107回、いかがでしたでしょうか?春頃までにやりたいゲームがわんさか発売されてヤバイです。携帯ゲーム機市場は円熟期に入りつつあるので、しっかりとしたタイトルが増えてますなぁ。そんな中から、みんなが気になるゲームを少しでも紹介できればと思っています。次回もどうぞお楽しみに!


『サンゴクストーリーズ天』は好評配信中で価格は700円(税込)です。

(C)POISOFT


■筆者プロフィール
津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ

作・編曲家・ライター。物心がつく頃にはMSXで『グラディウス』をプレイしていた無類のゲーム好き。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでニュース原稿執筆・ライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略シミュレーションゲームから格闘ゲームまで、幅広いジャンルのゲームをプレイ。

Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity

トップページ/アイコンイラスト:ウミネコ
《津久井箇人 a.k.a. そそそ》

編集部おすすめの記事

特集

任天堂 アクセスランキング

  1. HMD&銃型コントローラーで『スプラトゥーン』をプレイする「スプラトゥーン ハック!」がすごい

    HMD&銃型コントローラーで『スプラトゥーン』をプレイする「スプラトゥーン ハック!」がすごい

  2. 【特集】『ロックマン エグゼ』15周年特別スタッフ対談!プリズムコンボ発覚から完結の理由まで

    【特集】『ロックマン エグゼ』15周年特別スタッフ対談!プリズムコンボ発覚から完結の理由まで

  3. 『ポケモン サン・ムーン』次回の新情報解禁は7月1日22時ごろ

    『ポケモン サン・ムーン』次回の新情報解禁は7月1日22時ごろ

  4. 『牧場物語 3つの里の大切な友だち』に「ハム太郎」が登場!新たな結婚候補「イナリちゃま」も

  5. 『ソニックトゥーン ファイアー&アイス』発売日決定、購入特典は25周年記念テーマ

  6. 『妖怪ウォッチ3』に堺雅人と菜々緒が出演!堺雅人はTVCMにも登場

  7. ゲームセンターCX『ポケモン 赤・緑』第2回映像が公開、今回の目標はポケモン図鑑50匹

  8. 【E3 2016】「ニンテンドウ64」モチーフのBluetoothコントローラー登場、PCやスマホに対応

  9. 『ゼルダ無双』にマリン参戦!6月30日配信の「夢をみる島パック」で実装、新マップも登場

  10. 『牧場物語 3つの里の大切な友だち』新たな結婚候補は褐色キャラ!仲良くなる過程を紹介

アクセスランキングをもっと見る

page top