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【そそれぽ】第104回:先行無料版でどこまでできる!?『FF エクスプローラーズ ライト』をプレイしたよ!

インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそ こと 津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第104回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

任天堂 3DS
無料先行版『FFエクスプローラーズ ライト』を徹底プレイ
  • 無料先行版『FFエクスプローラーズ ライト』を徹底プレイ
  • シドが大体案内してくれます
  • 細かなキャラクターエディット
  • 1人プレイ時には心強い仲間モンスターも
  • 素材を集めて・・・
  • 新しい装備を作ったりする!
  • 先行無料版なのにマルチプレイまでできちゃう
  • 召喚獣との対決までたっぷりプレイしよう
インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第104回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

実は、この【そそれぽ】、100回越えを記念して連載トップページがリニューアルしました!ゲーム雑誌の表紙風に描かれたイラストでは、【そそれぽ】のアイコンに毎回登場するおなじみのネコのような生き物(ネコじゃなかったの?!)、「そそねこ」が何やらゲームにチャレンジしています。その散らかりっぷりがヤバいです。【そそれぽ】が貪欲にいろいろなジャンルに挑戦していることを体現しているわけですが・・・まぁまずは落ち着いて片付けろと(笑)。イラスト制作の経緯などは近々筆者個人のブログなどに掲載する予定なので、マニアックな方はどうぞお楽しみに(笑)。

というわけで、今回プレイするのはスクウェア・エニックスのニンテンドー3DSダウンロードソフト『ファイナルファンタジー エクスプローラーズ ライト』です。


12月18日の発売を目前に控えているニンテンドー3DSソフト『ファイナルファンタジー エクスプローラーズ』の先行無料版としてニンテンドーeショップで配信されている本作。ただの体験版とは一味違い、なんとマルチプレイまで製品版同様に楽しめてしまうそうです。もちろん、製品版への引き継ぎ要素も多数ということで、今回は製品版となる本編の発売前に、無料の『ライト』を1人プレイ・マルチプレイを遊び尽くしてみたいと思います。それでは、早速プレイしていきましょう。

※画像はiPhoneのカメラで無理矢理ゲーム機本体画面を撮影したものです。
※プレイにはNewニンテンドー3DSを使用しています。



◆『ファイナルファンタジー エクスプローラーズ ライト』ってどんなゲーム?



■そもそも『ファイナルファンタジー エクスプローラーズ』って?
『FF』シリーズから飛び出した新しい「アクションRPG」です。プレイヤーは「クリスタル」の収集を生業とする「エクスプローラー」となり、「アモステラ」と呼ばれる島を冒険・探索します。「ゴブリン」や「ボム」といった敵たちはもちろん、「クリスタル」の守護者としておなじみの「召喚獣」たちがプレイヤーの前に立ちはだかります。

ジャンルの通り「アクション」を駆使してそれらの敵と戦う本作は、ローカル通信/インターネット通信によるマルチプレイで、最大4人のちからをあわせて、「ジョブ」ごとの役割分担を戦いの中で楽しめるのが醍醐味。おなじみのジョブが多数登場したり、「魔石」の力を使って過去の『FF』シリーズキャラに「トランス」したりと、『FF』シリーズファンにはたまらない要素もたくさん詰まっています。

■で、『ライト』って?
一言で片付けてしまうと“体験版”なのですが、そこらの体験版とは一味違います。ゲーム序盤がまるまる楽しめたり、一部要素を製品版に引き継げたりするのは当たり前。なんと、マルチプレイにも対応しているので、無料で家族や友達との協力プレイまで楽しめてしまいます。太っ腹!

ただし、インターネットを介したマルチプレイが楽しめるのは、発売日前日の12月17日まで。発売以降も、『ライト』のゲームそのものやローカル通信によるマルチプレイは楽しめるので、オンライン通信を利用したマルチプレイを試したい方は、お試しプレイはお早めに。

■特徴・システム
プレイヤーにレベルや経験値の概念がなく、ステータスアップは装備の拡充によって行います。また、ジョブごとの役割を全うすることがプレイする上でのポイントになってくるので、前衛ジョブ、補助ジョブ、後衛ジョブの役割をしっかり意識して敵と対峙しましょう。マルチプレイを行う場合はここが特に重要になってきます。1人プレイを楽しみたい場合でも、どのジョブであっても最低限の攻撃手段・回復手段は多少用意されているようなので、そのあたりはご安心あれ。

モンスターが落としたり、フィールド上のものを拾ったりして集める素材から、武器、防具、アクセサリを生成して装備させることでプレイヤーを強化。更には、貯まったCP(クリスタルポイント)をさまざまなアビリティと交換することで、そのアビリティが使用できるようになります。ただし、アビリティの使用は、ジョブや装備などが条件となっているので、自分がよく使うジョブや武器に対応したアビリティを中心に入手・カスタマイズ(オリジナルアビリティの入手)していくことをオススメします。


◆やり込めて引き継げる『ライト』の魅力



■多数の引き継ぎ要素
『ライト』から製品版では、以下の要素が引き継げます。

【『ライト』から製品版に引き継げる要素】
・ギル(お金・50,000ギルまで)
・CP(クリスタルポイント・2,000CPまで)
・バトルアイテム(すべて)
・武器/防具(1種類につき1つ。合成反映されず初期値に戻る)
・アビリティ(修得アビリティすべて)


逆に、以下の要素は引き継げません。

【『ライト』から製品版に引き継げない要素】
・プレイヤー情報
・ストーリー進行
・オリジナルアビリティ(アビリティに特性を付けてカスタマイズしたもの)
・魂石/魔石
・アクセサリ
・仲間モンスター(魂石をゲットすればモンスターを仲間NPCとして冒険に連れ出せる)
・ジョブ
・ブラックリスト
・オプション(設定など)


これだけ聞いてもさっぱりだと思うので、製品版に向けて、実際に『ライト』でどういうやり込みができるのか、順番に解説していきたいと思います。

■CPはどんどんアビリティにしちゃおう!
クエストのクリアなどで手に入るCPは、そこそこ景気良く手に入ります。しかし、引き継げるのは2,000CPまでとそんなに多くありません。なので、CPは思い切ってどんどん引き継ぎ可能なアビリティに引き換えてしまうことをオススメ。メインで使わないかもしれないジョブや装備のアビリティでも、CPを余らせてしまうぐらいなら交換しておいた方がダンゼンお得です。

■素材は武器・防具にしたほうが良いかも
引き継げるアイテムは「バトルアイテム」と表現されています。しかし、製品版を含む本作には「アイテム」と「素材アイテム」という種類しかなく、「バトルアイテム」という表現はこの引き継ぎ要素の説明にしか出てきません。バトルに使用する「ポーション」などのアイテムが引き継がれるのはおそらく確定なのですが、「素材アイテム」が引き継がれるかはちょっと微妙な雰囲気。

仮に溜め込んでも、引き継がれなかったときのショックの方が大きいと思うので、素材アイテムは、ぜひ武器や防具を積極的に生成したいところ。ただし「合成」要素は引き継がれないので、余った素材を持っていない武器・防具に作り変えておく程度の感覚でいるのが良さそうです。意外に「アクセサリ」も引き継がれないのでご注意を。

■効率よくお金を稼ぐには?
クエストを受ける際に必要だったり、ひとクエストでそんなに貯まらなかったりと、意外と集めにくいのがギル(お金)。ここは、製品版に引き継げない「仲間モンスター」を生み出せる「魂石」を売ってしまうのが手っ取り早いです(「魂石」自体も製品版に引き継げません)。『ライト』内で楽しめる程度に「仲間モンスター」を生み出したら、そこそこなお金になる「魂石」を売りまくっても特に問題ないと思われます。お金が貯めにくい傾向の本作で、製品版スタート時に50,000ギル持っているのは大きいはず。時間がある人はぜひお試しあれ。

これらの引き継ぎ要素をすべて極限までやり込むにはかなりの時間を要します。発売日購入組は、発売日までに上記の内のどれかをやっておけば、そこそこのスタートダッシュができるはず。2~3時間もあればけっこうイケます。逆に、特に発売日購入にこだわっていない人は、『ライト』をじっくりと極限までやり込むのも面白いかもしれません。


◆1人プレイとマルチプレイ



■1人プレイよりもマルチプレイの方が少し敵が強い
「強い」というか「硬い」です。フィールド上に点在している雑魚にあたるモンスターは、それほど苦戦させられることもないのですが、ボスクラスの巨大モンスターを含めて、1人プレイ時よりもマルチプレイ時のほうがHPが多くなるようです。2人プレイで試した筆者の体感では1.5倍~2.0倍程度な感覚でした(3~4人プレイは未検証で、申し訳ないです・・・)。つまり、マルチプレイで敵よりも優位に立つ、1人プレイよりも「ラク」に戦うには結局のところ連携や団結が大事になってくるというワケです。

■1人プレイだけで『ライト』全編クリア可能
マルチプレイも検証してきましたが、充分なアビリティ(オリジナルアビリティ)やアイテム用意すれば、少なくとも『ライト』でプレイできる範囲は1人プレイだけですべてクリアできることも確認できました。とは言え、なんとなく予想してましたが、けっこうキツいです。製品版では、より強力な敵も出てくるはずなので、ゲームバランスとしてはやはりマルチプレイ前提であると考えた方が自然のようです・・・。

■スムーズなチャット
定型文で行う簡易チャットはすこぶる良好。最低限のコミュニケーションはコレだけで取れそうです。


◆気になったところ



■New3DSか拡張スライドパッドはぜひ欲しい
キャラの移動はスライドパッド、視点移動は十字キーで行うのがデフォルトの設定なのですが、いかんせんこれはやりにくいです。Rボタンでモンスターの方向へ自動で向いてくれる機能もあるのですが、マップを見渡しながら探索する際なんかは、どうしても視点移動したくなるワケで・・・。筆者はNew3DSを使用したので、Cスティックによる視点移動は快適そのもの。ジャンルがジャンルだけに、ちょっとの操作の遅れが致命的なミスにつながってしまう可能性もあるので、特に製品版をプレイする際は、New3DSか拡張スライドパッドのどちらかを用意したいところです。ちなみに、町の中での視点は場所ごとに自動で切り替わるので特に問題ありません。

■メニューを開いているとチャットが見れない
メニューを開いて装備やアビリティを整えているときにチャットを飛ばされると、チャットそのものが見えずに気付かないことが多かったです。ログを追えばわかるのですが、マルチプレイに重きを置いているゲームのインターフェイスとしてはやや不満です。

■音楽の切り替えが細かすぎる
フィールドに出ると、通常曲と戦闘曲が分かれていまして、敵に接近するとふわぁっと戦闘曲に入っていきます。戦闘が終わるとふわぁっと通常曲に戻るのですが、敵が微妙な距離感でまばらにいるため、通常曲に1秒ぐらい戻ってまたすぐ戦闘曲に入り・・・という場面にしょっちゅう出くわしました。そこは戦闘曲が続いていても良かったんじゃない?!(笑)曲の切り替え、もうちょっとざっくりしてても良かったのではないでしょうか。

■キャラ作成時にボイスが聞き取りづらい
正直、些細なことですがとても大事です(笑)。ゲーム開始時にプレイヤーの分身とも言えるキャラを作成する場面があるのですが、その際にBGMが大きすぎて、いろいろ選べるプレイヤーキャラのボイスサンプルが非常に聞き取りづらかったです。ボイスの選択時には、BGMをオフにするとか小さくするとか、もうちょっとだけ配慮してくれると嬉しかったのですが・・・。

■なぜ立体視非対応なのか
全編3Dでやるかと聞かれたらたぶんNOなのですが、プレイしてみた限り、街もフィールドもきっちり3Dで、立体視に非対応にする理由はなさそうなのですが、なぜ完全非対応なのでしょうか。あえて完全非対応にした明確な理由は、残念ながらプレイしても見えてきませんでした。その分、開発に相当な労力が必要となると話は別なのですが、立体視映えしそうなグラフィック表現もたくさんあったので、一部だけでも対応させても良かったのではないかなぁと思います。召喚獣の登場とか、3Dで見たら迫力ありそうです。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

◆総評


非常に手堅い作りの『ファイナルファンタジー』共闘アクション!
製品版購入予定者はぜひ事前にプレイしておきたい!



中世ファンタジー系の『ファイナルファンタジー』の世界観を、近年爆発的にヒットしているジャンルでもある共闘アクションゲームに落とし込むとこんな感じになるんだろうなぁ・・・というのが率直な感想。想像を飛び越えて来るほど“特別な何か”があるワケではないけれど、『ファイナルファンタジー』として“手堅くまとまっている”という感じです。過去シリーズキャラへの「トランス」はファンサービス。トランス中、ゆかりのあるバトル曲になるのも熱いです。

ただ、個人的にはアクションにもうひとつ爽快感がなく、かといって戦闘にタイトな攻防が求められるわけでもないので、全体的に中途半端な印象を受けたのも事実です。しかしながら、これはあくまで『ライト』までの内容で感じた印象なので、今後アビリティやジョブなんかが増えていくと、そういった面が解決していく可能性も十二分にあります。実際『ライト』をプレイした上では、尻上がりにゲームが楽しくなっていき“良いところでおあずけ”という感じだったので、製品版でどうなるのか楽しみでもあります。

New3DSもしくは拡張スライドパッドがないと、プレイするのにけっこう苦労するかもしれません。右手側にスティックがあるかどうかで、操作に関する感想は全く変わると思います。New3DSの筆者はすこぶる快適にプレイでき、視点変更もスムーズに行えました。

【こんな人にオススメ】
・往年の『聖剣伝説』シリーズが好きな人
・マルチプレイの共闘ゲームが好きな人
・新規ゲームの用語とかを覚えるのが面倒な人

なぜここで『聖剣伝説』シリーズを挙げたかというと、あくまで筆者の個人の感想ですが、アクションRPGとしての手応え(ストーリーではなく、あくまでも手応え)がなんとなく『聖剣伝説』っぽいかなぁと感じられたからです。もちろんUIや用語は完全に『FF』なのですが、敵の硬さ、手軽めのアクション性あたりは、バランス的に往年の『聖剣伝説』シリーズぐらいな感覚でした。プレイ経験がある人はアクションRPGとして「そのぐらいの敵の倒し具合と歯ごたえ」という想像をして頂ければ間違いないと思います。あ、でもボスクラスの敵はもっと硬いかもしれないです(笑)。

序盤はちょっと作業的ですが、「召喚獣」との戦いができる頃にはだいぶ盛り上がっているはず。『ライト』でプレイできる内容は2~3時間で一通りプレイできるので、製品版の購入を検討している人はぜひプレイしておきたいところ。もちろん、やり込む時間がある人は、引き継ぎ内容を参考にじっくりプレイして、製品版でスタートダッシュを決めてみてください!


【そそれぽ】第103回、いかがでしたでしょうか?まだ企画段階ですが、年末年始にも【そそれぽ】をお届けできないか調整中です。ん?年末年始…?通常営業の【そそれぽ】は次回が年内ラスト…?!うぎゃぁぁぁあぁぁあッ!!?次回もどうぞお楽しみに!


『ファイナルファンタジー エクスプローラーズ ライト』は、好評配信中で価格は無料です。
『ファイナルファンタジー エクスプローラーズ』は、2014年12月18日発売予定。価格は、パッケージ版が5,800円(税抜)、ダウンロード版が4,500円(税抜)、スクウェア・エニックス公式通販サイトe-STORE限定「アルティメットボックス」が13,000円(税抜)です。

(C)2014 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.


■筆者プロフィール
津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ

作・編曲家・ライター。物心がつく頃にはMSXで『グラディウス』をプレイしていた無類のゲーム好き。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでニュース原稿執筆・ライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略シミュレーションゲームから格闘ゲームまで、幅広いジャンルのゲームをプレイ。

Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity

トップページ/アイコンイラスト:ウミネコ
《津久井箇人 a.k.a. そそそ》
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