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【そそれぽ】第102回:どハマりするカンタン爽快新ジャンル「経営無双(仮)」!『王国の道具屋さん』をプレイしたよ!

任天堂 3DS

プレイヤーは道具屋さんの若店主
  • プレイヤーは道具屋さんの若店主
  • アイテムを並べて売るべし!売るべし!売るべし!
  • 「クエスト」でさまざまなダンジョン探索
  • 戦いは傭兵任せ、自分は後ろで必死にアイテム拾い
  • 各種「専門店」でアイテム合成
  • レシピのヒントから新アイテムを作り、それをまた売る!
  • 「注文ポスト」のお題クリアでお店の評判もアップ
  • バッジ集めはやり込み要素だけど、経営が有利にも
インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第102回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

例えば床に就いてから読書するように、筆者は床に就いてから携帯ゲームをすることが多いかったりします。ジャンルは、できれば激しくないもの。落ち着いて見守るようなゲームだとイイ感じに眠気に誘われ、意識が途切れるギリギリのところでゲーム機をスリープ。3DSシリーズだとパタっと閉じるだけなので尚良し。連載用のゲームをこういった時間にプレイすることも多いのですが、アクションだと脳が活性化されて眠れなくなり、パズルだと頭の回転が眠気に勝てずゲームが全然成り立たなかったりします(笑)。ちょうど良いのはRPGやアドベンチャー、それにシミュレーションですかねー。

というわけで、今回プレイするのはPUMOのニンテンドー3DSダウンロードソフト『王国の道具屋さん』です。

2012年にアソボックスがスマートフォン向けにリリースした同名の放置型アプリを3DS向けに大幅にリメイクしたのが本作。元となったアプリの情報を調べてみると、ゲームの目的は同じでもゲーム性はかなり異なるようで、リメイクというよりも、同名の3DS向け新作と言った方がしっくりきます。基本的に、経営系ゲームが大好物の筆者にはたまらないタイプのゲーム。それでは、早速プレイしていきましょう。


◆『王国の道具屋さん』ってどんなゲーム?


■プレイヤーは道具屋さん・・・というか何でも屋さんの若店主
ファンタジーRPGの世界観を舞台に、プレイヤーは文字通りとある「王国の道具屋さん」になって、「王国一の道具屋さん」を目指します。店に訪れるお客さんはさまざま。店で売れるものもさまざま。「道具」に限らず、武器や服、更には魔法や料理まで売っちゃいます。お店で売上を稼ぎながら巷での評判を高めていくことがゲームの主軸となっていますが、それだけだとただの経営ゲーム。このタイトル、ただの経営シミュレーションではありませんよ。

■仕入れは自らダンジョンへ!(ただし戦闘は傭兵に任せる)
店で売るアイテム、あるいは店で売るためのアイテム作りの素材は、自ら「クエスト」でダンジョンに足を運んでゲットします。ダンジョンの進行は戦闘パートのみで構成されていて、モンスターと戦うのはお金で雇った傭兵のみ。その間、プレイヤーは何をしているかというと、攻撃と防御の指示出し以外は傭兵の攻撃でモンスターが落とすアイテムをひたすら動きまわって拾い集めるだけです。早く拾わないとアイテムは消えてしまうので、意外にも絶妙なアクション性が見え隠れ。何体かのモンスターを倒していくと、最後にはボスが待ち受けていて、ボスを倒せばダンジョンクリアとなり、いろいろなアイテムが入っているお得な宝箱をゲットできます。

■集めたアイテムはそのまま売ったり合成して売ったり
ダンジョンで集まったアイテムは、そのまま売ることも可能ですが、各種「専門店」に行ってアイテム同士を合成することで、より高価なアイテムにすることもできます。レシピをヒントにさまざまなアイテムを合成から作り出すことも本作の醍醐味のひとつとなっています。


◆シンプルゆえに湧き立つ意欲


■余計なパートは一切なし
プレイヤーがやることは、主に「4つ」。「クエスト」でダンジョンに赴きアイテムを入手すること。各種「専門店」でアイテムを合成加工して新しいアイテムを作り出すこと。アイテムを「自分のお店」で売ること。そして「注文ポスト」に届くお題のアイテムを用意してお金と評判のボーナスをもらうこと。基本的にはこれだけでOKです。

これらのついでとして、「設備」に投資してお店に一度に並べられるアイテム数を拡張したり、アイテムを決まった数売って傭兵や自分のステータスアップをはかったり、いろいろ経営を有利にできる「バッジ」が購入できたりと、そういった要素はあるのですが、そんなに力むほど重視された内容でもなく。すべて“お金に余裕ができたら”“ついでに”といった要素です。

■アイテム集めにリスクほぼなし
ダンジョン探索のための傭兵を雇うお金は、お店の儲けからすれば微々たるもの。例えダンジョンがクリアできなくても、途中まで集めたアイテムはすべてお持ち帰りOK。お店の規模が大きくなったり、ダンジョンをクリアしたりしていけば、新しいアイテムが手に入る次なるダンジョンが開放され、一度に雇える傭兵の人数も増えていきます。

とにかく前のめりにプレイしても、痛くも痒くもない、今どき珍しくローリスクなゲーム。その分失敗の緊張感は薄いものの、どんどん次にいきたくなる意欲が湧きます。それはお店を大きくしようという意欲へとつながり、上手いこと“意欲のローテーション”が発生して、一見単純なゲームの面白さを倍増させ、プレイヤーを「ハマる」感覚へと導きます。

■お店経営はいつでも進行
お店に並べたアイテムは、「専門店」で新アイテムを作ったり、「クエスト」でダンジョン攻略したり、プレイヤーがほかのことをしている間もどんどん売れていきます。というか、ゲームをプレイしていない間、スリープ状態にしても、ゲームを終了させても、売れています。何気に、3DSのゲームとしては画期的。なので、お店にはいつでもアイテムを充分に並べておきたいところ。

■それのどこが面白いのかって聞かれても困る(笑)
ゲームとしては本当に単純で、悪く言うと作業的なのですが、プレイヤーが介入できる要素・・・例えばモンスターが落とすものを拾ったりするアクション性、「剣士」「魔術師」「弓使い」からなる傭兵の組み合わせによるダンジョン攻略の戦略性、さらにはお金を集めまくる・使いまくる爽快感(お店のランクアップに必要なのは総売上なので、手持ちのお金を使っても影響なし)、お金を集めてドーンとお店拡張する爽快感・・・そういった個々の要素が絶妙なバランスで成り立っているから面白さをしっかり感じられるのだと思います。

このゲームの魅力を言葉や文章で表現するのがなぜか非常に難しく、説明するほどつまらなそうに聞こえてしまい、困っています(笑)。


◆気になったところ


■中盤以降、カンタンな素材集めが作業的
それなりにゲームを進行しても、ゲーム序盤で手に入るアイテムが必要になる場面がかなりあります。そういった際に、序盤のダンジョンに赴いて、アイテムを集めなければならないワケですが、傭兵はかなり育っているので、1人で挑ませてもほぼノーダメージでダンジョンをクリア。ダンジョンクリアによる成長もほとんど見込めず、プレイヤーは目的のアイテムをただひたすら拾うだけです。こういう場面がかなりの頻度でやってきて、作業感が否めませんでした。

全体的に甘やかしてくれるゲームであることが魅力のひとつだと思うので、例えば、お金で自動で拾い集めさせにいくぐらいの機能があった方が、ゲームのテンポは良かったかなぁと感じました。

■エンディングまでだとややボリューム不足
10時間もあればラクにエンディングにはたどり着けると思います。これだけで終わりとする人には少しボリュームかもしれません。ただ、未発見のアイテム作成や、お店の拡張、バッジのコンプリートなどなど、ついついハマってやり込みたくなる要素が豊富にあるので、そこまで込みで見た場合はボリュームは充分。プレイヤーのスタイルで“どこをゴールとするか”によって感想が分かれそうです。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆


◆総評


なぜこんなに簡単でこんなに単純なゲームにハマるのか?
「経営無双ゲー」と呼んでみることにする!


単純で作業的なのに、なぜか続けて遊びたくなる。とにかく打てば響く爽快感。これはある意味で「無双ゲー」と共通のキーワードな気がします。なんか楽しいアイテム集め、なんか嬉しい新アイテムの登場・・・それらが直接お店の経営に活かされ、一石が三鳥にも四鳥にもなっていく一網打尽感。それがやがて中毒性を帯びて、気づけばハマっていて、さっくりとエンディングを見て、それでもプレイが足らずやり込みを始めていました(笑)。言うなれば、これは絶妙なバランスかつ爽快感重視の「経営無双ゲー」なのですよ!(ドーン!)

軸はカンタンな経営シミュレーションゲーム・・・だと思います(不確か・笑)。戦闘はRPG的。ただしアイテム集めはプレイヤーがキャラを直接操作して落ちてくるアイテムを拾い集めるプチアクション。こうしてジャンルをまとめてみると「経営シミュレーションRPGアクション」とごっちゃごちゃですが、これらが上手くまとまっているからこそ、きっちりとした面白さを感じさせてくれるのだと思います。

単純な繰り返しだけど、その先の世界を見たくなる、そそられる、すなわち“意欲のローテーション”。これが生み出せるゲームって、例えば上記のような『無双』シリーズだったり、あるいはスマホアプリでヒットした『なめこ』だったり、言葉では説明しにくい爽快感や“ハマり”が隠されているタイトルばかりな気がします。その評判の多くは、プレイヤーによる口コミで広がっていくもので、この『王国の道具屋さん』も、そういう類稀なるゲームだと感じる部分がありました。

ただし、シンプルで明快とは言えやり込み的な部分に面白さを感じられない人には少しボリューム不足かもしれません。ゲーム自体が非常にしっかりできているので、エンディングまでは確実に楽しめることは保証しますので、そこはご安心あれ。

【こんな人にオススメ】
・経営シミュレーションゲームが好きな人
・軽めのRPGをプレイしたい人
・サクっとプレイできるゲームをプレイしたい人

まだまだ伸び代があると感じさせてくれるタイトルです。スマートフォンでは続編も出ているようですが、個人的には、変に小難しくならず、このシンプルさと爽快感を保ちつつも、少しだけ奥行きが増したような3DS向けに独自進化した続編の登場に期待したいところです!


【そそれぽ】第102回、いかがでしたでしょうか?巷から「今年一番の寒さ」という言葉が聞こえてくるようになりました。そろそろ着る毛布を陰干ししておかないと!!次回もどうぞお楽しみに!


『王国の道具屋さん』は、好評配信中で価格は800円(税込)です。

(C) ASOBOX Co.,Ltd.
(C) PUMO Co.,Ltd.


■筆者プロフィール
津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ
愛内里菜らに楽曲提供をし、VOCALOID音楽のクリエイターとしても有名な作・編曲家。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略SLGから格ゲーまで、幅広いジャンルのゲームをプレイする。
Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity
《津久井箇人 a.k.a. そそそ》

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