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飯野賢治の最後の企画『KAKEXUN』、β版オンラインゲーム制作を目指すクラウドファンディングを開始

『Dの食卓』シリーズで多くのファンを獲得し、『エネミー・ゼロ』で新鮮なゲーム性を提供したゲームクリエイター・飯野賢治氏。常に新たな挑戦を続けてきた飯野氏は昨年心不全により急逝し、彼を惜しむ声は今も絶えません。

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飯野賢治の最後の企画『KAKEXUN』、β版オンラインゲーム制作を目指すクラウドファンディングを開始
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『Dの食卓』シリーズで多くのファンを獲得し、『エネミー・ゼロ』で新鮮なゲーム性を提供したゲームクリエイター・飯野賢治氏。常に新たな挑戦を続けてきた飯野氏は昨年心不全により急逝し、彼を惜しむ声は今も絶えません。

今も一目を置かれている飯野氏ですが、彼が生前に提案した最後のゲームの企画となるのが、数式に回答を与えて世界に影響を及ぼす『KAKEXUN(カケズン)』です。この企画を形にしようと江口勝敏氏がプロデューサーを担当し、チーフディレクターには飯田和敏氏を起用。また、かつてワープに籍を置いていた主要メンバーが再結集し、本作の制作のために「ワープ2」が結成されました。

そしてこのたび、『KAKEXUN』β版オンラインゲーム制作プロジェクトが発足し、その開発をサポートする目的のクラウドファンディングがMotionGalleryにて開始されました。今回の目標金額は12,000,000円。このプロジェクトへの応援は2014年12月29日の23:59まで受け付けていますが、目標金額に達しなかった場合でも集まった金額で制作が進行されるとのこと。ただし、金額によってβ版完成までには相応の時間がかかってしまうとも述べており、賛同者からの応援を広く募っています。

◆今回のクラウドファンディングにて想定されるリスクとチャレンジ


Q. なぜ1,200万円もの金額を目標とするのですか?
A. ゲーム制作は、とてもお金がかかります。多くのインディペンデントのクリエイターたちが資金を集めることに苦労しています。多くのすばらしいアイディアが、資金の問題が原因で挫折してしまっています。

今回の金額はMMORPG型のオンラインゲームの制作費としては非常に少ないものです。β版制作に向けてこの金額である程度の完成度を目標に出来るのは、必要最低限の制作チームが、利益を目的ではなく、自分たちの時間とスキルをこのプロジェクトに提供できるモチベーションがあるからです。私達はみな、故飯野賢治から多くのものを学び、その返戻がしたいと思っているからなのです。

Q. 1200万円は、何に使われるのか。
A. 内容は下記となります。

【制作運用費:2014年12月1日~2015年3月30日(4ヶ月間)】
・ゲーム制作/運用:600万
チーフディレクター・制作ディレクター・プログラマー2名・アニメーター
キャラクターデザイン・制作管理・音楽/効果音(音響処理独自プログラム制作含む)

・企画・プロデュース・プロジェクトマネジメント:80万
・広報・宣伝:34万
・国内イベント含む特典制作費ならびに実務運用費(参加者管理/特典発送/問い合わせ対応等):80万
・特典物郵送費:40万
・E3など海外ゲームイベントへの出展関連費:150万円
・MotionGalleryへの報酬(決済代行手数料を含む):120万
・消費税 96万

合計:1200万円(消費税8%込み)

※最終金額が1200万円を超えた場合「ゲーム制作運用費」に優先的に予算を組込み、それに伴う変動費で消化していきます。その場合は別途内訳を組み直し、ご報告致します。

Q. 1200万円が集まらなかったらどうなるのですか?
A. 今回の方式はプロダクションファンディングと言い、目標金額に到達しない場合もチームは集まった金額をもとに制作を継続していきます。ただし、金額によってβ版完成までには相応の時間がかかってしまします。

Q. 今後の予定は?
A. 以下のスケジュールで進めています。
β版完成まで:最低限の品質を確保できるまで12月1日以降4ヶ月を見込んでいます。β版テストプレイは参加者の方々限定で適時行っていきます。

◆『KAKEXUN(カケズン)』とは


2014年3月20日から5月18日まで日本国内で行われた、クラウドファンディング第1次募集において、目標金額500万円を調達(最終調達金額 5,486,300円)し、α(アルファ)版(ゲームの初期仕様部分)の制作を行ったゲームプロジェクトが、KAKEXUN(カケズン)です。

プレイヤーであるワタシが、世界に存在する意味を求め、どこまでも頂を目指すアートSFアクションゲーム。MMORPG(Massively Multiplayer Online Role-Playing Game)ならではのリアルタイム環境世界の中で、冒険と愛を紡ぐ壮大な宇宙物語が始まります。

◆『KAKEXUN』の目指す斬新かつ興奮のゲーム世界


クラウドファンディングという新しい手法を理解していただいた出資者(コレクター)の方々とともに、ゲーム世界の中でいままで主として扱われてこなかった、宇宙論や哲学を共感する。これがKAKEXUNのテーマです。そして、そこには、数字や幾何との戦いや、未知の次元との遭遇、クリチャーたちとの熾烈なバトルなど、 オンラインゲームならではの機能を共有した、どなたでも楽しめるゲーム世界を提供します。

◆『KAKEXUN』のはじまり


250万年前、太陽系のとある惑星に降り立った意識。
目の前に拡がる風景は、半分が物質化した原初の宇宙の姿だった。

ワタシハダレカ ココハドコカ・・・

絶え間なく轟く地響きと、豪風の吹きすさぶ世界の地下に、マグマとなりうごめく自分の意識。マグマはやがて隆起し、襲いかかる数々の苦難を乗り越え、仲間を求め山脈を形成していく。

◆『KAKEXUN』の遊び方


『KAKEXUN』の世界はストーリー部分とアクション部分によって構成されています。アクション部分ではプレイヤーは、ゲーム世界の地中あるいは空中から、とあるタイミングで発生する数式に回答を与え、自分を取り囲むKAKEXUN世界に変化を与えます。

・正解と不正解
選択された数字が正解であった場合、自分の山は隆起し、天空の頂を目指します。
不正解だった場合、世界は不協和音を唱え、自分の山は陥没します。

・目的
『KAKEXUN』世界のストーリー部分では、世界は「n次元」と呼ばれる超次元意識によってコントロールされています。そこは数字によって成り立ち、幾何模様と多面体の支配する次元です。プレイヤーはそこから送り込まれるクリーチャーたちと、高次元の戦いを迫られます。また、この世界に迷い込んでしまったキャラクターたちと協力しながら、KAKEXUN世界を「n次元」から開放していくべき使命に目覚めます。

◆『KAKEXUN』を体験する


1.世界を感じる
ワタシは惑星のマグマです。ワタシハダレカという問いだけを持っています。そして、ワタシはどこにいるのでしょう。

2.世界を見る
ワタシのまわりに世界はあります。世界を見渡し、視界を広げるとそこには数々の山々が隆起、陥没を繰り返しています。

3.解答を生む
この世界からの問いかけは、異次元の存在から放たれる[数字の雲]によって、ワタシの意識の中に出現します。ワタシの意識はそこに解答を与えます。

4.世界を変える
ワタシの意識が生んだ解答が、世界に変化を及ぼします。ワタシの存在は「正解によって」地表に隆起し、山となって異次元からの支配を妨ぎます。ワタシはその都度自分が成長していくことを知ります。

5.デキゴトの意味を解く
様々な天変地異や登場キャラクターが生むイベントが、この世界の不条理を伝え始めます。ワタシはそれぞれのデキゴトの意味を解いていきます。

6.どこよりも高い頂と山脈を目指す
正しい解答とデキゴトの意味が合わさり、ワタシは巨大な山として、周囲の仲間と山脈を形成していきます。そのときデキゴトはこの世界の真のすがたを、徐々に語り始めます。そのすがたとは・・・

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆


iPhoneやAndroidなどのスマートデバイスおよびiPadなどタブレットデバイスを中心に、様々なプラットフォームでの展開を検討している『KAKEXUN』。新たな段階へと進んだ本作のプロジェクトが、次はどのような成果を実らせるのか。飯野氏の企画が形へと近づく歩みに直接関わりたい方は、今回の支援を一考されてみてはいかがでしょうか。


YouTube 動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=LDt9I6EHWYY
《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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