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『レッドシーズプロファイル』SWERY氏新作の『D4』は、奇抜でハイなミステリーADVだった

マイクロソフト Xbox One

面白いゲームには「最初から面白いゲーム」と「途中から面白くなるゲーム」がありますが、Xbox Oneソフト『D4』は前者に該当するADVです。非常に奇抜で、他のゲームでは味わえないハイなゲームプレイを体験でき、ミステリーかつカルトな物語は、常に続きが気になります。



また一部テンポの悪い部分があるものの、ゲームシステムと演出、そしてKinectが非常にマッチ。様々なKinectゲームの見本の1つになるでしょう。

◆『D4』とは




『D4』は、大阪にあるデベロッパー・アクセスゲームズが開発を手掛け、「最も評価の割れたサバイバルホラーゲーム」とギネスに登録された『レッドシーズプロファイル』のディレクター・末弘秀孝(SWERY)氏の新作です。因みに「Dark Dreams Don’t Die」で『D4』ですので、『N3』や『Dの食卓』とは無関係。販売形式はダウンロード専売で、各シーズンが分割で販売されます。なお、価格は1,500円(税抜)とお手ごろ。



プレイヤーは、物体を媒体にタイムトラベルできる私立探偵「デイビッド・ヤング」となって、2年前に殺害された妻の事件の真相を解き明かしていきます。その手かがりとなるのが、妻が死ぬ間際に発した「Dを探して(Look For "D")」という言葉。「頭文字D」とも無関係ですが、今回配信となったエピード1の登場人物たちは、殆ど頭文字が「D」でした。

◆演出




末弘秀孝(SWERY)氏が構築した世界観は素晴らく、探索する価値は間違いなくあります。また登場人物たちは、一部理解できないシーンがある程ぶっ飛んでいますが、許容範囲内で問題ありませんでした。



その上で、「特殊能力を発動させるポーズ」や「謎が解けた時の決めポーズ」といった各キャラクターの1つ1つの動きが実にかっこいいのがポイントです。個人的には、毎エピソードに挿入されるオープンニングとエンディングの導入演出に、かなりグッと来ました。

◆ゲームプレイ




『D4』は国産ADVではありますが、レベルファイブの『タイムラトベラーズ』のようにフル3Dで進行します。また「Googleマップ トリートビュー」のように、進行方向を選択することで移動が可能。特定の場所でアクションすれば、イベントが進行したり、謎を解くためのフラグを回収することができます。



そのためアクションゲームのような自由度はありませんが、一部を除いてゲームテンポはかなりスピーディー。選択肢によって会話分岐がある程度で、基本的にストーリーは一本道ですが、メインのルートを勧めつつプレイヤーの好みでサブイベントを楽しむことができます。ボリューム的には、今回配信されたシーズン1のメインだけで6時間、サブも進めると8時間以上遊べそうです。

◆ゲームシステム




何かアクションを起こすことで、クレジットという回復アイテムの購入などに使う通貨が手に入ります。ただし、行動を起こしたぶんだけスタミナが減少。これが0になるとゲームオーバーとなります。また、危険なものを調べたりすると、ライフが減少し、これも0になるとゲームオーバーです。プレイヤーは、このようにいくつかあるパラメーターを管理しつつ、捜査を進める必要があるのです。それらの行動はスコア化され、全世界のリーダーボードに刻まれます。

◆主人公との一体感




本作最大の特徴なのが、あらゆる演出を体験できること。本来、ゲームが強制的に話を語るムービーシーンやイベントシーンといった演出は、プレイヤーが体験できないものでした。それが遊びに進化したのがQTEですが、本作は最初から最後までKinectのみでプレイできるため、主人公との一体感を強く感じるシステムになっています。



例えば先ほども出した「特殊能力を発動させるポーズ」ですが、これを行う時は自分も主人公と同じポーズを行わなくてはいけません。よって本作は、全てがリアルタイム処理で進行。やりこみ要素のひとつである衣装も常に反映されます。

また、主人公が発する言葉を3つの中から選べるイベントで、英語圏設定の場合だとUIで言葉を選択するのではなく、その言葉を実際に声に出して言って選択することもできます。



さらにゲーム中に発生するQTEイベントも、状況に応じたアクションを要求。テンポよくストレスのない作りで、画面下に音ゲーの譜面のように次来るQTEが表示されるため、QTEが苦手方にもオススメです。

◆まとめ


分岐や自由度という要素は薄いですが、決められたレールでドラマを体験するという意味では素晴らしいゲームだといえます。なお、コントローラーの操作にも対応しており、瞬時に操作方法の切り替えができますので、決してKinectでの操作を強制しているわけではありません。
《栗本 浩大》

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