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【今日のゲーム用語】「わたしのぼうけんはこれでおわってしまった」とは ─ 幾度も繰り返される勇者の終幕

ソフトやハードはもちろん、専門的な名称から業界人まで、ゲームに関わる様々な用語を多数収録している「ゲーム大辞典」。その中からひとつずつピックアップして紹介するこのコーナー、本日のテーマは「わたしのぼうけんはこれでおわってしまった」です。

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【今日のゲーム用語】「わたしのぼうけんはこれでおわってしまった」とは ─ 幾度も繰り返される勇者の終幕
  • 【今日のゲーム用語】「わたしのぼうけんはこれでおわってしまった」とは ─ 幾度も繰り返される勇者の終幕
ソフトやハードはもちろん、専門的な名称から業界人まで、ゲームに関わる様々な用語を多数収録している「ゲーム大辞典」。その中からひとつずつピックアップして紹介するこのコーナー、本日のテーマは「わたしのぼうけんはこれでおわってしまった」です。

これは、1989年3月31日にケムコより発売されたファミコンソフト『シャドウゲイト』で表示される、いわゆるゲームオーバーになったことを告げるメッセージのことです。本作はコマンド選択により先に進むADVゲームですが、現代を舞台に殺人事件の謎を解くといった推理ADVではなく、魔王ワーロックを倒す勇者となるため危険に満ちた城「シャドウゲイト」に挑むというADVゲームです。

危険が横たわる世界観のため、本作の主人公は実にあっさりと死にます。その多彩な死にっぷりから、「死にゲー」を代表的する一本としてあげられることも多いほど。例えば、ゲーム中にたいまつの火が消えると、周りが暗くなったため壁に激突して死亡します。またコマンド選択で「つるぎ」を自分に対して使うと、自分の胸につるぎを突き刺して死亡するといった驚きの展開を辿ることも。

このような不幸な結末を辿り主人公が死んでしまうと、画面に死神のグラフィックが登場するとともに、「ざんねん!!わたしの ぼうけんは これで おわってしまった!!」と表示されてゲームオーバーとなります。自分が死んだというのに、どこか諦観の念すら感じさせるような言い回しも印象的です。

しかも前述の通り、本作の主人公は非常に死にやすいため、このメッセージを見かける頻度も相当なもの。文章のインパクトと相まって、結果的に非常に印象深い一文となりました。そのためパロディとして用いられることも多いので、今後意識してチェックしてみたら面白いかもしれませんね。

「わたしのぼうけんはこれでおわってしまった」をより詳しく知りたい方は、下記リンクより「ゲーム大辞典」の該当項目をチェックしてみてください。
■ゲーム大辞典:「わたしのぼうけんはこれでおわってしまった」 URL:http://game-lexicon.jp/word/%E3%82%8F%E3%81%9F%E3%81%97%E3%81%AE%E3%81%BC%E3%81%86%E3%81%91%E3%82%93%E3%81%AF%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%A7%E3%81%8A%E3%82%8F%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%A3%E3%81%9F
《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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