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ストーリー派にこそお勧めしたい! 物語という撚り糸を紡ぐ『チェンクロ』の魅力と面白さ

ゲーム性だけでも魅力溢れる本作ですが、今こそが絶好の「始め時」と言えるでしょう。

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まったくの初心者なので、チュートリアルも重要
  • まったくの初心者なので、チュートリアルも重要
  • 遊ぶときに初めてシステムの詳細も知ったほどです
  • 本作における重要人物、フィーナ
  • フィーナさんはふちゅちゅかもの
  • 記憶喪失の彼女が持つ謎の本
  • 本から、何故魔物が…!?
  • 多くのキャラクターたちが物語を彩ります
  • 美少女に美女、イケメンに無骨な戦士など多種多彩
セガネットワークスが送るiOS/Androidアプリ『チェインクロニクル』。タワーディフェンスでありながらも、瞬間的な判断力や素早い反射性といったアクション的な要素も戦局を大きく左右し、育成とリアルタイムの戦略が心地よく融合しているRPGです。

ゲーム性だけでも魅力溢れる本作ですが、リリースから1年近くが経過しており、「興味はあるけど、今から始めるのは辛そうだな」と思う方がいるかもしれません。出遅れてしまうと、どうしてもそう考えがちになるのも分かります。しかし、敢えて言わせていただくならば、今こそが絶好の「始め時」と言えるでしょう。

まずゲーム性に関しては、先人による知識の足跡が残されており、軽く調べるだけでも基本的な部分はすぐに把握できます。そしてなにより物語面に関してですが、既に第1部は完結しており、このたび第2部の事前登録が開始されました。つまり今から始めて第1部をクリアしておけば、先に始めていた方々と同じタイミングで第2部を楽しむことができるのです。

「でも、今から始めてどれだけ進めるのかな?」「課金しないと満足に遊べないんじゃ……」といった不安もあるかもしれません。そこで、つい10日前まで『チェンクロ』未体験だった筆者が、どこまでいけるのか実際に試してみました。その進行度や、遊んだことで見えてきた本作のストーリーに関する醍醐味などを、僭越ながら紹介させていただきます。

◆物語好きな方にこそ、遊んで欲しい『チェンクロ』


プレイするRPGを選ぶときには、ストーリーに重きを置く人が多いかと思いますが、そんな方にこそ遊んで欲しいとプレイ初日から感じました。

「黒の軍勢」と呼ばれる謎めいた存在によって、滅亡の危機に面している王国を舞台に、義勇軍を率いて抗うことになるのが物語の発端です。そこで、記憶を失った少女「フィーナ」と出会ったことがきっかけとなり、次第に世界の真実へと迫る道程に進むこととなります。

物語を進める中で、フィーナが持つ謎めいた本からは、なぜか魔物が出現することが発覚。超常的な力を持つ本や彼女自身の正体は、一体なんなのか。フィーナが記憶を失っているため、その答えは即座に得られません。もしかしたら「黒の軍勢」側の人間なのではないか。信じたい気持ちと疑う思考の間で揺さぶられつつも、その先にある真実に辿り着きたくてプレイが捗ってしまいました。

このように序盤から、王道的な展開だけなく独特かつ絶妙なスパイスが効いており、物語性を重視する方にとっても興味が湧く展開となっています。また今後の進展に関しても、ネタバレになるのであまり多くは語りませんが、「聖王女」との意外な出会いから、聖都の危機に立ち向かい、変わり者揃いの三賢者と対面した後に妖精に助力を請い、砂漠にある湖都を救うなど、ファンタジーならではの醍醐味が存分に味わえます。もちろん、本やフィーナの謎に迫り、世界の本質へと踏み込んでいく展開も楽しめますよ。

◆世界という物語を、多面的に描く構成


主軸となるのはメインストーリーですが、本作で語られる物語はこれだけではありません。可憐な美少女に勇ましい戦士、妖しく魅惑的な美女から老獪な商人まで、200名以上の魅力溢れるキャラクターたちが本作に登場しますが、その一人一人に物語が用意されているのです。

壮大なストーリーというよりは、意外な側面や拭い去れない過去、またはその個性にフォーカスしたシチュエーションなどが描かれる形となっていますが、これだけ多彩な登場人物全員の物語を用意してくれた開発陣に、脱帽の一言です。

勇者でも一兵士でも、その人が歩んだ人生があります。誰にでもある人生という物語を、当たり前のように全員分用意してくれるその姿勢、。一ユーザーとして感慨深く思うばかりです。誰もが、自分の人生の主人公なのですから。

人の数だけ物語はありますが、それと同じように世界に横たわる物語もひとつだけではありません。本筋となる「メインストーリー」以外にも、教会の暗躍やギルド間の調停といった様々な「外伝」や、大規模な作戦を綴った「戦の年代記」、特定のキャラクターを手に入れると発生する「チェインストーリー」などなど、本作が描く物語は多角的に展開していきます。

人のみならず、世界にも数多の物語が存在しており、そんな沢山の「お話」をメインストーリーと平行させながら進めていく。1本の道を進むだけでなく、まるで撚り糸を紡ぐかのように散りばめられた物語を拾い集める心地よさも、本作が持つ醍醐味のひとつなのです。

◆今から追いつくのか? 10日間の疾走ぶり


完結を迎えた第1部は、全10章から構成されています。今から始めて、第2部スタートまでに間に合うのか。間に合わなくてもどこまで進められるのか。その判断材料にしてもらうべく、実際にチャレンジしてみました。

システムに関しての下調べもせず、完全初心者としてプレイ。「主人公なら育てて間違いないだろう」「最初に出会ったキャラ達をまず育ててみよう」といった、あまり賢くないスタイルで挑んでいたので、チュートリア終了で手に入ったキャラクター「イオ」の方が強いことに気づくまでに、主人公のレベルは20近くまで上がっていました…。

そういうヌルめの姿勢で、がっつり効率的に進めたというわけではないのに、全10章中2章まではおおむね初日でクリアしました。他の基本無料アプリでもよく見られる「時間経過で回復するポイントを消費してイベントを進行」というシステムを本作も採用しているのですが、レベルアップすると全回復。しかもその頻度がなかなか早く、ほとんど休む暇なく次から次へとストーリーを進められる印象です。

また物語とバトルのバランスも絶妙で、どちらも長すぎず短すぎず、小気味よいテンポで進めることができます。そのため、戦いにも物語にも飽きることがありません。

ちなみに筆者の腕前では、毒が登場しはじめる3章辺りから手強さを感じ始め、4章でぎりぎりの戦いが続き、5章で何度か戦闘に破れて進行を一時断念。「森妖精なんて嫌いだ…っ!」と負け惜しみを言いながら、無課金でも手に入るアイテムを駆使してガチャを回し、外伝などをこなして経験値を稼ぎ、戦力をアップさせて5章突破を果たしました。

そして、あまりプレイできなかった日も含めて約10日間プレイし、現在6章の第4話へと辿り着いています。大雑把に計算すれば、55%ほどの進行度を達成。初心者でも遊びやすく進みやすいというのが、『チェインクロニクル』に対するここまでの率直な感想です。

ここも多くは語れませんが、物語的にもいよいよ確信に迫ってきた様子。ひとつのターニングポイントとなりそうな展開に、早く先に進めたい気持ちを必死で押さえるばかりです。だって、このままだと多分負けるから! ああ、鍛えないと…。

◆読み返し派も安心のシステム


RPGを遊んでいる時、名シーン手前のセーブを残しておいて、自力でイベントアルバムを作る人は手を挙げてください。ハイ(挙手)。誰しもとは言わないまでも、他にも同じようなことをしている人も少なくはないでしょう。…ないですよね?

そんな方にもお勧めなで機能が、本作には搭載されています。『チェンクロ』は自分が辿った物語を、後からいつでも気軽に読み返すことができるのです。RPGには珍しい、このイベント閲覧機能。物語を振り返りたい時はもちろんのこと、プレイする間隔がちょっと空いてしまった時の復習にも大いに活躍してくれそうです。

イベントを閲覧する機能があることでプレイ意欲に繋がる場合もあるので、この機能は本作における重要な要素と言っても過言ではないでしょう。しかも、未参加のまま終了したイベントの物語まで読めるので、まさに至れり尽くせり。こういった面も、プレイ開始を勧められるポイントです。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆


かなり駆け足の紹介となってしまいましたが、未体験の方にとっての目安にしてもらえればなによりです。なお本作は現在、メインストーリーの進行に必要なAP消費は2/3に、取得経験値は1.5倍になるサービスも実施中。今から『チェンクロ』を始めれば、ストーリーが追いつきやすいだけでなく、プレイしやすい特典もあるのです。

筆者もまだまだプレイを続けていくので、『チェインクロニクル』に興味が湧いた方は、第2部公開にあわせて、第1部を共に攻略してみませんか? こちらは、強い回復役がいればもう少し進めそうな感じです。レギュラー枠の回復役が★2で心許なくて…なぜフィーナさんのスキルは攻撃系なんですか! 回復してぇぇぇぇ!

iOS/Androidアプリ『チェインクロニクル』は、好評配信中。価格は、基本無料のアイテム課金制です。



(C)SEGA/(C)SEGA Networks
《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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