現在はKickstarterにて2万2,000ドルを目指す45日間のクラウドファンディングキャンペーンを実施中、すでに開始1日を待たずして1万3,000ドルを集めています。
昨年末からスクリーンショットやイメージが登場していた『Omori』は、RPGmaker(RPGツクール)を使用して開発されている超常現象サイコロジカルホラーをテーマにしたRPG。ゲームの主人公となるのは、2011年ごろからOmocatスタジオがブログやアートワークにて創作してきたキャラクターである"ひきこもり"や"元気のないオタク"こと「Omori」です。
Omoriは生まれてから覚えている限り「真っ白な四角いスペース」に住み続けてきたという少年です。彼の住む白いスペースには壁がなく、常に寒く、そして黒い電球がどこかからぶら下がっています。白いスペースには毛布、ノートPC、ネコ、スケッチブック、ティッシュボックスとOmoriにとって必要なものがあり、彼自身はこの不思議な空間に住んでいることを気にしていないようです。
自分がどこから来たのか、またこれからどうなるのかを気にするのにも疲れてしまったOmoriですが、ある日訪れるであろう隣人との出会いを夢見る中で、この白いスペースに生まれながらにして居たわけではないことに薄々感付きはじめます。『Omori』では、そんなOmoriが2つの世界("New"と"Old")を行き来して物語の真相や謎を解き明かしていく様子が描かれるようです。
ゲームは『マザー』のほがらかなビジュアルと伝統的なゲームシステムに、スパイシーかつサイケデリックな『ゆめにっき』のような刺激的なキャラクターやアプローチを加えたような内容。人間の感情やコンディションといったステータスをベースとするターンベース制の戦闘システムを搭載し、8種類以上のダンジョンや60人以上のNPCが登場します。
トレイラーを見るに、なんといってもそのビジュアルワークとBGMが強烈なインパクトを放っている『Omori』。アートを担当するOmocatはジャパニーズカルチャーに惚れ込み、イラストやコミック、アパレルデザインなども手がけているアーティストで、キュートなイメージは馴染み深いと共に胸打つ優しさを放っています。
またゲーム内のBGMはそれぞれSlime GirlsとSpace Boyfriendが担当しており、Kickstarterページでは素敵なサンプルの数々を確認することが可能。ほかにも、イギリスのBo En(望遠)氏によるトレイラーの曲「My Time」などを筆頭に全13曲のCDがゲーム中には登場し、同じくゲーム内に登場するOmori's Jukeboxを通して試聴することができるようです。
『Omori』のKickstarterキャンペーンは現地時間の6月6日まで実施予定。今後2週間以内にもアートワークやスクリーンショットが公開されていくとのことで、素敵なトレイラーに胸を撃ちぬかれたユーザーはKickstarterページをチェックしてみましょう。
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