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【そそれぽ】総力特集:ゲーム界に空前のミリタリーブーム到来!皆もうプレイしたよね?『FIELD MASTER』をプレイしたよ!

【そそれぽ】総力特集:ゲーム界に空前のミリタリーブーム到来!皆もうプレイしたよね?『FIELD MASTER』をプレイしたよ!

2014年4月1日(火) 09時52分
  • 戦車同士の臨場感あふれる一騎打ちを楽しむ『FIELD MASTER』の画像
    戦車同士の臨場感あふれる一騎打ちを楽しむ『FIELD MASTER』
  • 耐久力は弾3発。残弾に気をつけながら相手戦車を破壊せよの画像
    耐久力は弾3発。残弾に気をつけながら相手戦車を破壊せよ
  • 3戦勝負、引き分けもありの画像
    3戦勝負、引き分けもあり
  • いきなり囲まれてスタートすることもの画像
    いきなり囲まれてスタートすることも
  • どうせやられるなら特攻だーっ!の画像
    どうせやられるなら特攻だーっ!
  • 『FIELD MASTER』タイトル画面の画像
    『FIELD MASTER』タイトル画面
  • カセットテープでゲームを起動しよう!の画像
    カセットテープでゲームを起動しよう!
  • 今回使用したソニーのMSX本体「HITBIT HB-201」の画像
    今回使用したソニーのMSX本体「HITBIT HB-201」

インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート【そそれぽ】のお時間です。突然ですが緊急総力特集をお送り致します。

近年『艦隊これくしょん -艦これ-』『World of Tanks』といったゲーム作品、あるいは「ガールズ&パンツァー」といったアニメ作品など、さまざまなジャンルや形で「軍隊」をテーマにした作品が多く登場し、ミリタリーブームが到来しています。今回は、総力特集として、ミリタリージャンルのゲームにスポットを当て、ミリタリー系ゲームを開拓したタイトルの歴史に迫っていきたいと思います。

ミリタリー系ゲームの歴史を辿るためには、基本はやはり「陸軍」、しかも「戦車」を辿らなければならないのではないかと思った筆者は、我が家にある最古のミリタリー系ゲームを探しました。ファミコン発売の頃まで時期を遡ってみると、ミリタリー系ゲームの主戦場はやはりゲームセンターで、カプコンの『1942』など「空軍」をテーマにしたシューティングゲームが台頭していたようです。さすがに遡り過ぎかと思った瞬間、筆者は思い出しました。幼少期、「戦車」で、しかも自宅で、兄と広大な戦場で砲撃戦を繰り広げていたことを・・・。

というわけで、今回プレイするのはKEN'ICHI INUI氏制作のMSXソフト『FIELD MASTER(フィールドマスター)』です。

もちろん、みんなプレイしたことありますよね?ね!?このゲームをプレイしていない人は、ミリタリー系ゲームを語れないと言っても過言ではありません。ゲームの詳細は本記事でじっくり掘り下げていきたいと思います。それでは、早速プレイしていきましょう。

※画像はiPhoneで無理矢理テレビ画面を撮影したものです。

◆皆の常識!『FIELD MASTER』をおさらい


■BASIC打ち込みorカセットテープでプレイ!
もちろん皆さんご存知かと思いますが、念のためにおさらいしていきますね!

『FIELD MASTER』は今から約30年前、アスキーから刊行されていたパソコン雑誌「ログイン」にBASICのプログラムが掲載されていました。その後、ロードするだけで遊べるカセットテープ版が雑誌付録として登場。MSXにカセットテープからデータを読み込むだけで、簡単に『FIELD MASTER』を遊べるなんて、かつてなく画期的で便利です。倍速対応のテープレコーダーを使用すれば、本体の立ち上げからゲーム開始までなんと5~10分で済んでしまいます。カセットテープ版は超オススメですよ!

ちなみに我が家にはBASICのプログラムを打ち込み、それをカセットテープに保存したものがありましたが、当時の雑誌等は残っていませんでした。残念。また、カセットテープという超便利な媒体で保存・再生できたため、当時は海賊版もそれなりに出回ったようです。

■1人プレイなんて古い!対戦「専用」ゲームだ!
もちろん皆さんご存知かと思いますが、念のために確認しておきますね!

本作は、ゲームモードやオプション設定なんて特に何もない、「対戦専用」のゲームです。1Pはキーボード、2Pは外付別売りのコントローラーとなります。1人で練習するのもなかなか良い心がけですが、ジョイスティックなどのコントローラーと、一緒にプレイしてくれる友達を忘れずに用意しておきましょう。3戦を戦い抜き、より多く勝利することを目指します。引き分けもあります。

画面構成は、2画面を横に並べる分割方式。お互いのスタート位置はランダムです。もちろんそこは広大な戦場なので、相手の位置はわかりません。勝利への近道は、より早く相手の場所を把握することです。

■シンプルな操作で不自由な戦車の動きをシミュレート
もちろん皆さんご存知かと思いますが、念のために説明しておきますね!

本作の操作は、戦車独特の挙動を再現するためにやや複雑です。例えるならばラジコンカーのような感覚でしょうか。方向キー上下で前後に移動します。というか前後にしか移動できません。マップを自由に動き回るためには方向キー左右で旋回する必要があります。旋回で戦車の向きを変え、前後に移動。これをマスターすることがプレイの基本となってきます。

砲撃は(1P側の場合)スペースキーで行います。砲撃できる方向は前方のみです。もちろん持てる弾数も決まっているので、残弾は随時フィールドに点在する旗を拾って回復しましょう。相手も自分も、戦車の耐久力は砲撃3発分で、先に相手の戦車を破壊した方が勝利となります。


◆『FIELD MASTER』注目ポイント&スーパーテクニック


■フリーズで大逆転
地雷原を踏むと戦車が一定時間フリーズしてしまいます。自分が踏めばピンチですが、相手が踏めばチャンスです。フリーズしている隙をついてダメージを与えたいところ。しかし、フリーズ中でも、正面に砲撃することは可能なので、うかつに正面から近付くと逆にやられてしまうということも。地雷原は画面をよく見ると肉眼でもしっかり確認できるので、確実に避けるようにしましょう。

地雷原以外にもフリーズさせる(する)方法があります。フィールド上のオブジェクトには、壊せるもの(森、車など)と、壊せないもの(壁など)が存在します。その中で、車などの特定のオブジェクトには、破壊時に周囲を爆発に巻き込む効果があります。破壊できるオブジェクトに隣接しているときに、そのオブジェクトが破壊されると戦車はフリーズ。これを上手く使うスーパーテクニックを駆使して相手を圧倒しましょう。関係ない家とか車とか、壊しましょう。

■負けるぐらいなら特攻せよ!
引き分けが存在するのも本作の特徴です。方法は2つ。ひとつは時間切れを狙うパターンです。これは逃げ続けることで可能ですが、タイムリミットがかなり長めに設定されているので、あまりオススメの手段とは言えません。

もうひとつは、相手の戦車に体当たりして自爆すること。相手の戦車に突っ込んで体当たりすることで、道連れドローに持ち込むことができます。2台とも「グシャぁ」ってなります。画面的にもやり方的にもエグいです。しかし、3戦勝負の中で負け試合をドローに変えるのは非常に有効な手段。上手く引き分けにすることも大事なテクニックと言えそうです。

■砲撃で相手の位置を確かめよ!
相手の画面を見ることで、どこにいるのか把握・推理していくことも重要です。相手がどこにいるか検討もつかず、フィールド走り回っているとき、突然同じ画面内にお互いが映り込み緊張が走るのも本作の魅力。マップそのものを覚えてしまえば相手の位置もつかみやすいのですが、種類も複数あり、似たような地形もあるため、一筋縄にはいきません。

そこで、テキトーな方向へ砲撃してみることで、相手の位置を確認するテクニックを駆使します。相手の画面に弾が映り込めば、その方向にいるということです。この場合、相手にも自分の居場所が気付かれてしまうので、逃げ道の確保や砲撃を避ける場所の確保など、細心の注意が必要です。

「ダッ」と撃ってから「タァンッ!」と何かに当たるまでの音の間隔で障害物までのおよその距離を感じ取ることもできます。「ダッ…タァンッ!」これは障害物への距離が短い証拠。「ダッ……………………タァンッ!」これは直線で何もない場所が続くことを意味します(ただし地雷原に注意)。

また、自分が撃った弾によって破壊されたオブジェクトが目印になる場合もあります。この場合だと自分の居場所は掴まれにくいです。限られた弾数を上手く探索に使うことで、戦いを有利に運びましょう。もちろん、そのままお互い画面外の状態で長距離射撃戦になる場合もあります。この場合は、相手の砲撃に即座に反応し、弾を避けるテクニックも重要になってきます。


◆『FIELD MASTER』ここが気になる


■ボイスが聞き取りづらい
1984年の、しかもカセットテープ媒体のゲームですが、ゲーム開始時に「フィールドマスター!」と喋ります。ボイス搭載です。すごいです。しかし「ブィ゛ィ゛ル゛ドマ゛ズダァ゛」とかなり聞き取り辛い面があります。多々あります。ゲームプレイそのものには関係ないのですが、人によってはただの雑音にしか聞こえないかもしれません。ボイス搭載というチャレンジ精神に拍手を贈りましょう。

■いきなりかよ!
開始時、いきなり森に囲まれていて脱出するために弾を使わなければならなかったり、すぐ側に地雷原があってフリーズしたり、画面内にもう相手がいたりすることもあります。これもこれで、いつ何が起き得るかわからない戦場の緊張感を表現しているのでしょう。戦場は恐ろしい場所なのです。

■ストーリーがまったくない
自分がいったい誰なのか。相手はいったい何者なのか。なぜ戦わなければならないのか。争いを避けることはできないのか。非常に哲学的です。想像力が掻き立てられます。

■戦車の旋回音
戦車が前進・後退するときの音は「ブロロロロ」といい感じですが、戦車が旋回するときの「ディバボベビバボべッ!ボバディベビボバッ!」(←かなり再現度が高い擬音)という音がどこか引っかかります。味のある音です。

■木を全部破壊したくなる
たまには、対戦を忘れて、フィールドにある木を全部破壊するといった楽しみ方もいかがでしょうか。特に森のステージになった場合は熱いです。工夫次第で協力プレイも楽しめるタイトルなのです。懐深いです。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

◆総評


このゲームを知らずして、ミリタリー系ゲームは語れない!
緊張と爽快を両立し、未来を先取りしすぎた上に隠れすぎた名作!


戦車ならではの不自由な動き、工夫による相手位置の索敵、フリーズさせるテクニック、陸軍・戦車系ミリタリーゲームとしては1984年にしてすでに完璧と言って良い完成度ではないでしょうか。大規模な戦争ではなく、戦車による一騎討ちという小規模な戦いに的を絞った点も、ゲーム内容が明瞭になってポジティブに受け止められます。

ゲームスタート時以外、ゲーム中にBGMは流れませんが、SEに味があるので特に気になりません。むしろ静寂が緊張感を高める効果を生み出しています。淡々と移動音、射撃音を聞きながら緊迫のフィールドで戦車を駆る。まさにタイトル通り「フィールドマスター」といったとことでしょうか。

耐久力や残弾など、近年のゲームで逆にリアルに描かれるようになった要素が、この時点ですでにゲーム性に大きく関わる要素として存在しています。また、最後の手段でもある「特攻」によってドローに持ち込める点も、リアルさを高めていると感じました。グシャぁってなりますが。そして意味なくグシャぁってさせたくなりますが。

【こんな人にオススメ】
・ミリタリー系ゲームが好きな人
・対戦プレイが好きな人
・友達がいる人
・「グシャぁ」ってさせたい人
・「ブィ゛ィ゛ル゛ドマ゛ズダァ゛」というMSXによる無茶ボイスを聞きたい人

ミリタリー系ゲームが好きな人なら誰もが既にプレイしてると思うのですが、今回は「念のための確認」という意味で特集してみました。MSXとカセットテープロード、画期的ですよね!ね!?今のゲームもこれを見習ってカセットテープに保存したりしたらどうですかね?(読み込みに何日かかるのか!)

偉大なソフト『FIELD MASTER』をぜひプレイできるもんならしてみてくださいね。


【そそれぽ】総力特集、いかがでしたでしょうか?MSXのタイトルかつ、権利関係がはっきりしているゲームなので、バーチャルコンソール化も夢じゃありません。バーチャルコンソールで配信されることを全力待機しています。もしくは誰か『プチコンmkII』で再現してください!(切実)4月1日を満喫!筆者が!次回もどうぞお楽しみに!


『FIELD MASTER』は、現在生産されていません。

COPYRIGHT (C) 1984 BY KEN'ICHI INUI


■筆者プロフィール
津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ
愛内里菜らに楽曲提供をし、VOCALOID音楽のクリエイターとしても有名な作・編曲家。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略SLGから格ゲーまで、幅広いジャンルのゲームをプレイする。
Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity

(Article written by 津久井箇人 a.k.a. そそそ)

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