「マリオやドンキーコングで育った人たちが、今やスマートフォンで時間を費やすようになり、その市場は10兆円規模にまで成長しています」とFischer氏は書簡で述べ、多くの資産を持つ任天堂はこの市場に参入しても十分戦える位置にあると促しました。
「任天堂が適切な開発チームを用意すれば、ゲーム内課金のモデルで大きな収益性を得ることは可能だと信じています。99セントを払えばマリオがもっと高く飛べるような、ちょっと想像してみてください」
任天堂の岩田聡社長は1月末に開催した経営方針説明会で「多くのみなさんが『スマートデバイスのアプリとして任天堂のゲームソフトを移植すれば、ビジネスが拡大するはずだ』とおっしゃっているのですが、ハード・ソフト一体型のビジネスという任天堂の強みを活かせない場では、任天堂の目標とする規模のビジネスを中長期にわたって持続させることは困難ではないかと、私達は認識しています」と話し、直接的にスマートフォン市場でゲームを提供することを否定しています。
一方で岩田氏はスマートフォンをユーザーとの強い繋がりを構築するために活用する方針を示しており、精鋭チームを作り、年内にはスマートフォン向けアプリとして何かしらのサービスを開始するとしています。
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