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“ありがとう”って何回言っても足りない…『キングダム ハーツ』『ストII』等の作曲家・下村陽子さんの25周年記念ライブレポート

2014年2月10日と11日、東京都千代田区のTOKYO FM HALLにて、「下村陽子 25th Anniversary LIVE -THANKS!-」が開催されました。

その他 全般
下村陽子さん
  • 下村陽子さん
  • TOKYO FM HALL前
  • TOKYO FM HALL入口
  • 物販コーナーには長蛇の列が
  • Tシャツなどのオリジナルグッズを販売
  • お花も多数届いていました
  • ファンで満員のホール内
  • “ありがとう”って何回言っても足りない…『キングダム ハーツ』『ストII』等の作曲家・下村陽子さんの25周年記念ライブレポート
2014年2月10日と11日、東京都千代田区のTOKYO FM HALLにて、「下村陽子 25th Anniversary LIVE -THANKS!-」が開催されました。

このライブは、『ストリートファイターII』や『キングダム ハーツ』シリーズなど、多数のゲームタイトルの音楽を手掛けてきた作曲家・下村陽子さんの活動25周年を記念して開催されたものです。会場には多数のファンが詰めかけ、生演奏で披露される下村さんの楽曲の数々を堪能しました。本記事では、2月11日の夜に開催された本公演の模様をお届けします。

◆概要

■セットリスト
01:『キングダム ハーツ』シリーズより「Dearly Beloved」
02:『マリオ&ルイージRPG3!!!』より「インザ・ファイナル」
03:『ライブ・ア・ライブ』より「Kiss of Jealousy」
04:『ライブ・ア・ライブ』より「GO!GO!ブリキ大王!!」
05:『聖剣伝説 LEGEND OF MANA』より「Pain the Universe」
06:『聖剣伝説 LEGEND OF MANA』より「滅びし煌めきの都市」
07:『スーパーマリオRPG』より「森のキノコにご用心」
08:『パラサイト・イヴ』より「A.Y.A.(Theme of AYA アレンジ)」
09:『ラストランカー』より「The Bloom of Passion」
10:『ラジアントヒストリア』より「-HISTORIA-」
11:アルバム『murmur』より「ハッピーエンド」
12:『マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー』より「神々のムユーウッド」
13:『ストリートファイターII』より「バルログのテーマ」
14:『ストリートファイターII』より「ケンのテーマ」
15:『ゼノブレイド』より「引けない戦い」
16:『ライブ・ア・ライブ』より「MEGALOMANIA」

■アンコール
EC1:『キングダム ハーツII FM』より「The Other Promise」
EC2:『熱唱!!ストリートファイターII』より「紅のケン ~The Burning Blood~」(2月11日夜の本公演のみ)
EC3:『聖剣伝説 LEGEND OF MANA』より「Song of Mana」

■出演
・バンドメンバー
寺前甲(Gt.)、BOH(Bs.)、小島“じんぼちゃん”億洋(Dr.)、川口綾(Key.)、MegMIX(Key&Perc.)、朝川元晴(MARS)(Gt.)、伊藤友馬(Vn.)

・ゲスト
上田和史(Gt.)、霜月はるか(Vo.)、茶太(Vo.)、加瀬愛奈(Vo.)、やまだん(Vo.)、中山博之(Pf.)

・追加ゲスト
岡宮道生(Gt.)、時田貴司(技シャウト)、光田康典(Bouzouki)
※光田氏は、2月11日の2公演のみ出演

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

会場のTOKYO FM HALLに足を踏み入れると、すでに多数の下村さんファンが詰めかけており、すさまじい熱気! ロビーに設置された物販コーナーでは、下村さんの25周年を記念して制作されたオリジナルグッズ(Tシャツ、トートバッグ、缶バッジなど)が販売されており、グッズを買い求めるファンで長蛇の列ができていました。

ホール内は300人ほどが入る大きさで、ステージと客席の距離も非常に近いものでした。開演時間をまわり、下村陽子さんと、ピアニストの中山博之氏が拍手で迎えられます。


◆いきなりエンディング!?

はじめに演奏されたのは、『キングダム ハーツ』シリーズより「Dearly Beloved」。向かい合わせに設置されたピアノ2台によって、下村さんと中山氏によるピアノデュオという形で演奏されました。『キングダム ハーツ』シリーズでは、タイトル画面で流れる曲としておなじみですね。ライブのはじまりを告げるにふさわしい、穏やかで美しい調べ。やさしく寄せては返す波の音を連想させるかのような心地よさでした。

続く2曲目は、バンドメンバーも加わっての『マリオ&ルイージRPG3!!!』から「イン・ザ・ファイナル」。2曲目ですがラストバトルの曲です。生演奏ならではの熱く激しいビートが響きわたる、ノリノリなナンバーでした。

MCには“コーリー”こと郡正夫氏が登場。「いきなりラスボスから始まりましたね!」という郡氏に対し下村さんは、「ねぇ、いきなりエンディングですよ。この後はスタッフロールの曲をやって、すぐ終わっちゃいますよ。……って、いやいや、そんなことはないですからね!(笑)」と、ファンの笑いを誘っていました。なお、1曲目の「Dearly Beloved」は、2014年3月26日に発売される下村さんの25周年記念アルバム『memoria!』に収録予定とのことです。

3曲目は、ゲストに歌手の加瀬愛奈さんが登場し、『ライブ・ア・ライブ』(以下『LAL』)の「Kiss of Jealousy」を披露。原曲は、インストの曲(原始編の通常バトル曲)ですが、今回はボーカルバージョンとして演奏されました。思わず身体が揺れてしまうほどのリズミカルな演奏にあわせて歌う、加瀬さんの力強い歌声が印象的でした。

下村さんは、この「Kiss of Jealousy」でずっとやりたいアレンジがあり、それを実現するために、加瀬さんを起用したとのこと。“力強くも可愛らしい歌声”の人を探していた下村さんに、今回のバンドマスター朝川元晴氏(MARS)から「いい子いるよ!」と紹介されたのが加瀬さんだったそうです。下村さんは加瀬さんの声だけを聞いた段階で起用を決めたそうですが、実際に会ってから、その可愛らしさに「キュンキュンしちゃいました!(笑)」と裏話を披露されました。「Kiss of Jealousy」についても、『memoria!』に収録予定とのことです。


◆熱い生「ブリキ大王」!

お次は、『LAL』や『ファイナルファンタジーIV』などを手がけた時田貴司氏、元スクウェア・エニックスの岡宮道生氏、ニコニコ動画などで活動する歌い手・やまだん氏が登場。今年は『LAL』20周年ということで、時田氏は、背中にタイトルロゴがあしらわれたスタッフジャンパーを身に着けていました!「クローゼットの奥から引っ張り出して来たので、ちょっと黄ばんでるかもです(笑)」と時田氏。

時田氏は、『LAL』の制作当時を振り返り、音楽制作に行き詰まってスランプになった下村さんを、植松伸夫氏と共に呼び出し、相談に乗ったという思い出話を披露。それを受け下村さんは、「もしかして男のことで悩んでいるのか?と聞かれました。セクハラ&パワハラですね(笑)」と明かします。また、「私がスランプになってしまった時は、ツイッターなどで励ましの声をいただけると嬉しいです!」とファンに呼びかけていました。

ちなみにやまだん氏は、Wii用RPG『ゼノブレイド』にノポン族の長、ドンガ役として声優として出演していたそうで、「ノポンの勇者よ!」というセリフを披露されていました。

そして4曲目として演奏されたのは、「GO! GO! ブリキ大王!」。『LAL』近未来編の名曲です! 熱い歌声を披露する時田氏とやまだん氏、情熱的なギターを奏でる岡宮氏。時田氏は「今日は君たちを立ち上がらせるために来た!」「君たちが立つまでッ!歌うのをやめないッ!」と、某マンガのネタを交えてのハイテンション。間奏中には時田氏とやまだん氏は客席に飛び降り、ホールを一周するパフォーマンスも!最後まで歌い上げると、ホールは大きな拍手で包まれました。


◆スクウェア社員は皆プロレス好きだった

5曲目は『聖剣伝説 LEGEND OF MANA』(以下、『聖剣LOM』)の「Pain the Universe」。『聖剣LOM』のボス戦で流れる曲です。激しい戦いを感じさせる、魂が煮えたぎるようなバンドサウンド。熱くかき鳴らされるギターが格好よかったです!

下村さんによると、この曲は「プロレスの入場曲のような」というオーダーを受けて作曲したとのこと。「当時、スクウェアの社員の人は皆プロレス大好きで。会社のブースでは皆プロレスのゲームをやっていましたね。プロレスを見なければスクウェア社員ではない!って感じでした(笑)」と、当時を振り返っていました。

また、「こんな曲調の曲を作ったのは初めてだったかもしれないです」と回想する下村さんでしたが、郡氏からは「でも、すごくいい曲ですよね」と一言。ファンからそれに同意する拍手が送られると、下村さんは感謝の言葉をファンに伝えていました。

続く6曲目も、『聖剣LOM』から「滅びし煌めきの都市」。宝石泥棒編のラストダンジョン曲ですね。ここではピアノの中山氏とヴァイオリンの伊藤友馬氏の2人での演奏となりました。

中山氏は、伊藤氏に背中を向ける位置取り。演奏前に中山氏は、伊藤氏に向けて「盛り上がってたのに、メンバーいなくなっちゃって、2人きりで寂しいね……。離れてるし、(ステージの)端っこのほうだし」と語りかけ、ファンの笑いを誘います。「でも、背中で語るから感じてね」と言い、それに対して伊藤氏はOK!と応えていました。

そして始まる演奏。「Pain the Universe」の激しい演奏から一転して、ピアノとヴァイオリンの美しく切ない響きがホールを満たします。しっとり胸に沁みわたるような旋律に、ファンは魅了されました。


◆光田氏「僕のライブにも出てくださいよ」

7曲目は、作曲家の光田康典氏がゲストに登場。光田氏を迎えて演奏されたのは、『スーパーマリオRPG』から「森のキノコにご用心」です。光田氏はブズーキという、ギリシャやアイルランドで使われている弦楽器を演奏。ゆったりした曲調で、弦楽とピアノのハーモニーがなんとも心地いいナンバーでした。

下村さんは、光田氏との関係について、「『ゼノブレイド』とか『TOBAL No.1』、あとコンピレーションアルバムといった、何人かの作曲家さんが参加した作品でご一緒したことはあるんですけど、がっつりご一緒したことはないんですよね」とのこと。「ぜひ一緒に何かやりましょうよ」と光田氏に声をかけていました。

また、光田氏からは、「来年、僕は作曲活動20周年になるんです。今回は僕がゲスト出演したので、僕の20周年ライブがあったら下村さんもぜひ出てくださいよ」という要請が。これにはファンから大拍手が巻き起こりました。「この2日間で一番のサプライズですよ!……もちろん、私の担当は“謎”でお願いします(笑)」と下村さん。また、郡さんもすかさず、「司会が必要だったら言ってください」とアピールされていました(笑)。

ちなみに、光田氏は『LAL』で声の出演をしていたという裏話も明かされました。光田氏は、功夫(クンフー)編で「アチョー!」という声を担当されていたそうです。「もし今でもスーファミカセットを持ってる方がいらっしゃったら、スタッフロールを見てみてくださいね。ちゃんと光田さんの名前が載ってますから」(下村さん)

8曲目は、下村さんと中山氏によるピアノデュオで、『パラサイト・イヴ』より「A.Y.A.(Theme of AYA アレンジ)」。全身の細胞がゾクゾクするかのような、ピアノの美しくも妖しい調べが奏でられました。

続く9曲目は、同じく下村さんと中山氏によるピアノで『ラストランカー』より「The Bloom of Passion」。激しいバトルシーンがまざまざと目に浮かぶような、ハイテンポかつ流麗な演奏でした。

10曲目は霜月はるかさんをゲストに迎えての、『ラジアントヒストリア』の主題歌「-HISTORIA-」。原曲でも歌唱を担当した霜月さんの、情感あふれる透き通った歌声がファンを魅了しました。

「-HISTORIA-」の裏話として、下村さんからは、「はるかちゃんに歌ってほしい歌があるんだけど、歌ってもらえるかな?」というオファーを直接メールで出したことが明かされました。霜月さん自身、以前から下村さんのサントラを購入して聴いていたほどのファンだったそうで、ふたつ返事で引き受けたそうです。しかし、オファーの時点ではどんな歌なのか分からなかったとのこと。

下村さんから「もし「Pain the Universe」みたいな曲でも引き受けてくれたのかな?」と質問されると、「もちろんです!」と返す霜月さん。下村さんは「じゃあ次は、プロレスの入場曲みたいな歌をお願いしちゃうかもよ?」と笑って話されていました。


◆“茶太”つながりの偶然

ここで、ゲストに歌手の茶太さんと、ギタリストの上田和史(UPPY)氏が登場。また、霜月さんがコーラスで参加して披露されたのは、茶太さんのメジャーデビューアルバム『murmur』から「ハッピーエンド」です(『murmur』は、全曲を下村さんが作曲しています)。

なんと、下村さんが飼っている猫は偶然にも“茶太”という名前だとのこと。アルバム発売元のTEAM Entertainmentから「茶太の新アルバムで曲を書いてほしいのですが」という依頼がメールで来た時には、「どういうこと……!?」と、びっくりしたことがあるという裏話が明かされました。その後下村さんは茶太さんの歌声を聴き、その声に惚れこんでアルバム制作に参加することになったそうです。

なお、2月12日には、茶太さんのベストアルバム『茶太 Works Best III』が発売されることが告知されました(現在発売中です)。このアルバムには下村さん書き下ろしの新曲も収録されているそうで、要チェックです。下村さんによると「すごく元気づけられて、前向きになれる曲ですよ。落ち込んでいる時に聴いていただけたらと思います。……あ、落ち込んでいない時も聴いてくださいね!(笑)」とのことです。

上田氏は、下村さんがカプコン時代に所属していたサウンドチーム『ALPH LYLA(アルフ・ライラ)』でゲームミュージックフェスティバルに出演した際、サポートメンバーで参加していたとのこと。その縁で今回のライブにも出演したそうです。また、上田氏の“UPPY(ウッピー)”というあだ名は、当時の『ALPH LYLA』メンバーに合わせて付けられたという裏話も明かされていました(ちなみに下村さんは当時“ぴぃ”と呼ばれていたとのこと)。

続いて12曲目は、『マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー』より「神々のムユーウッド」。ふわふわ、きらきらした音の粒が見えるような、とても幻想的な楽曲でした。

次に「カプコンの下村さんといえば、私はこの曲なんです」という郡氏の紹介で始まったのが、上田氏も参加しての『ストリートファイターII』(以下『ストII』)より「バルログのテーマ」と「ケンのテーマ」! うなるギターと情熱的なドラムプレイ。血が煮えたぎるような熱いバンドサウンドに、ファンも大盛り上がりでした。


◆次のライブは25年後!?

「楽しい時間は過ぎるのが早いもので、残すところあと2曲となりました」とアナウンスする郡氏。「え~~!!」というファンの叫び。「下村さん、ライブ終わっちゃいますよ~」という郡氏に対し、下村さんは「ねえ。次がまた25年後かと思うと……」としみじみ話します。「もうちょっと短いスパンでお願いしますよ!」とツッコミを入れる郡氏に、「25周年だから次は50周年かなと。次のサブタイトルは“ともに生き延びよう”(笑)。25年後、あの木の下で会いましょう、的な(笑)」と茶目っ気たっぷりに答え、ホールを笑いに包みました。

その後は下村さんからの挨拶。下村さんによると、今回のライブは当初、小さなライブハウスに友人を集め、「皆に私の曲を演奏してもらって、私はそれをお酒を傾けながら楽しく聴く……というライブをやりたい」という構想からスタートしたとのことです。「でも、この曲はこういうアレンジで聴いてみたいな……とか色々やってるうちに、いつの間にか私もステージに乗ることになって。たくさんの方に支えていただいて、こんな素敵なライブが実現できました。本当に幸せだと思っています。ありがとうございます」と、関係者やファンに感謝を伝えました。

ライブも大詰め、15曲目に演奏されたのは『ゼノブレイド』より「引けない戦い」。作中に登場するメインキャラクター、ダンバンが敵に戦いを挑むシーンの楽曲です。原曲のイメージそのままに、熱い演奏が繰り広げられました。

ラストは『LAL』より「MEGALOMANIA」。加瀬愛菜さんが再登場し、ボーカルアレンジバージョンとして演奏されました。これでライブも終了……となるはずでしたが、ファンからはアンコールを求める長い長い手拍子が続きます。


◆アンコールでは、『聖剣LOM』アレンジCDについての宣言も!

その声に応え、カムバックする下村さんと中山氏。アンコールとして演奏されたのは、『キングダム ハーツII』より「The Other Promise」。静かなイントロからどんどん盛り上がっていく、壮大でせつないピアノの華麗な響きに、ファンは魅了されました。

アンコール2曲目は、本公演のためだけに用意された曲として、『熱唱!!ストリートファイターII』より「紅のケン~The Burning Blood~」が演奏されました。『熱唱!!ストリートファイターII』とは、1992年、『ストII』の社会現象的なブームの中発売された、『ストII』各キャラクターのステージ曲をボーカルアレンジしたアルバムです。

この曲では、時田氏と岡宮氏、やまだん氏が再登場。なんと、やまだん氏は赤い道着姿。やまだん氏が熱唱し、間奏中に時田氏と岡宮氏は「波動拳!」「ヨガファイヤー!」「スピニングバードキック!」など、『ストII』の必殺技を繰り出して(叫んで)いました。熱い演奏に、腕を振って応えるファン。曲の終わりには、ファンも含めて皆で昇竜拳を繰り出しました。

アンコール3曲目は、『聖剣LOM』の「Song of Mana」。今回のライブに出演したゲスト全員が、水色の25周年記念Tシャツを来て再登場。今日の出演者全員が下村さんからひとりずつ紹介されながら、総勢18名という大人数で演奏されました。ファンからは手拍子も入り、あたたかい雰囲気のまま締めくくられます。

と、ここで、下村さんからひとつの発表が。

「“イトケンさん、菊田さんに続いて予定されていた私の『聖剣LOM』のアレンジCDはどうなったの?”とよく言われるんですが、忘れているわけではありません。『memoria!』の次は、『聖剣LOM』のアレンジCDをやりたいと思っております!」と宣言。これにはファンから大きな拍手が巻き起こりました。楽しみですね。

最後の最後、下村さんは「もう本当に、“ありがとう”って何回言っても足りないくらいです。これからも頑張っていきたいと思いますので、応援してください」と、関係者やファンに感謝の言葉を伝えます。最後に下村さんは「ありがとうございました!!」と叫び、大歓声と拍手の中、ライブは終演しました。


◆25年間の“感謝”が伝わってきたライブでした

終演後、改めて筆者が感じたのは、下村さんが手掛けてきた音楽の素晴らしさと、幅広さです。激しく熱い曲、やさしく癒される曲、切なくも美しい曲……。バラエティ豊かな楽曲群に、これまで多数のゲームタイトルの音楽に関わってきた下村さんの、25年という年月の重みを感じました。

また、これだけ多数のゲストを招いてライブを行えたのは、ひとえに下村さんの人脈と、明るく朗らかなお人柄の賜物といえるでしょう。下村さんのゲーム音楽に対するあふれんばかりの愛情と、25年間の感謝がひしひしと伝わってきた、あたたかく、楽しいライブでした。これからも下村さんのご活躍を応援したいと思います。

ファンとしては、次のライブは25年後なんて言わず、できればもっと早くにまた開催をお願いしたいところです。それと、光田氏のライブが開催された際には、ぜひ下村さんのゲスト出演を期待したいですね。
《hide/永芳英敬》
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