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僕たちの三丁目の夕日、僕たちのスタンド・バイ・ミー ─ 「ゲームセンターCX THE MOVIE」有野課長・五輪挑戦発言も出た舞台挨拶をレポート

昨年、記念すべき10周年を迎えた、CS放送フジテレビONEで絶賛放送中の「ゲームセンターCX」。そのアニバーサリーイヤーを祝し、サウンドトラックの発売や武道館を貸し切っての「生挑戦」披露など、番組ファンにとっては見逃せない企画の数々を発表し、また実施してきました。

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昨年、記念すべき10周年を迎えた、CS放送フジテレビONEで絶賛放送中の「ゲームセンターCX」。そのアニバーサリーイヤーを祝し、サウンドトラックの発売や武道館を貸し切っての「生挑戦」披露など、番組ファンにとっては見逃せない企画の数々を発表し、また実施してきました。

そんな記念企画の、大きな目玉と言える劇場版「ゲームセンターCX THE MOVIE 1986 マイティボンジャック」が待望の公開を迎え、その初日となる2月22日に、新宿バルト9のシアター9にて、出演者の方々が舞台挨拶を行いました。

大勢の観客を前にして現れたのは、番組でもお馴染み「有野課長」こと有野晋哉さん、そして共演の吉井一肇さん、平祐奈さん、阿部考将さん、松島海斗さん、吉田翔さんらの出演陣に、蔵方政俊監督、主題歌を担当したロックバンド・怒髪天の増子直純さん、上原子友康さんといった、本作を表と裏から彩るメンバー一同。

映画主演という大役を果たし、多くの苦労を経験したであろうと思われた有野さんでしたが、「課長自身は何もしておりません」と驚きの一言を切り出し、「映画を観るまで自分が出ているのかすらわからなかった。撮影にほとんど参加していないし、何もしていない。『主演と言われてもなぁ』という感じ」と、晴れの舞台を迎えても、その素朴な人柄はどこも変わらず、番組で見る通りの「有野課長」がそこにいました。

さらに有野さんは、「6年後の東京五輪までに体を作って、競技種目に『マイティボンジャック』があれば挑戦したい。ロシアとか世界の代表とやりあって「課長が出てきたぞ~!」と恐れられたい」と、番組の中だけでなく、オリンピックを舞台とした「課長の挑戦」への意気込みも語ります。

ダイスケ役の吉井さんは、『パックマン』のゲーム画面がデザインされた自身のベルトのバックルを見せながら「タンスの奥から引き出してきました。今日のために捨てないで残されていたようなものだと思う」と、当時を代表するレトロゲームのアイテムを身に着けながら笑顔をこぼしました。

また、ダイスケに立ちはだかる悪ガキ3人組を演じた面々は、緊張のあまりかコメントが飛んでしまうなどの少年らしい微笑ましさを見せ、有野さんから「楽屋で挨拶のシュミレーションをしていたのに、全然いけてないやん!」と芸人らしい助け船が飛び出すなど、なごやかな笑いに包まれる場面も。

一方、おはガールの平さんは、「おはー!」と元気に挨拶しながら「お姫様の格好をしてはりつけにされたり、貴重な体験をさせてもらいました」と撮影を振り返り、ヒロインを演じきった器量を舞台挨拶でも見せてくれました。

主題歌を担当した怒髪天の増子さんは当時『マイティボンジャック』をプレイしており、「青春時代のテイストを入れた曲。二つ返事で引き受けさせていただきました。これをやらないなら、バンドを辞める勢いでしたよ」と楽曲に込めた思いを告白。上原子さんも「ゲーム音やシンセなどの80年代の音楽の好きなエッセンスを入れながら、映画にぴったりな音楽が出来たと思う」とその手応えを力強く明かしました。

そして蔵方監督が「バラエティとドラマが融合する作品で、前例のない手さぐりで作ったような映画。映画だけではなく、番組のスタッフを代表してお礼を言いたい」と客席に感謝を込めると、すかざす有野さんから「今の監督の言葉を僕が言ったことに書き換えてください。あんな綺麗な言葉はありませんからね」と会場一同を相手に、大規模な秘密のお願いも飛び出します。

2月25日に42歳の誕生日を迎える有野さんにサプライズでケーキが贈られる一幕もあり、平さんから「あ~ん」とされた有野さんは、「祝ってもらうのは嬉しいけれど、人前でやるものではない。こんなに恥ずかしいことはないので、ぜひ新聞に載せてくださいね」と、芸人らしい切り返しを見せながらも、どこか照れ隠しのようにも聞こえる言葉が印象的な一日となりました。

現在、全国で公開中の「ゲームセンターCX THE MOVIE 1986 マイティボンジャック」。初日の舞台挨拶も豪華な顔ぶれが揃いましたが、映画の公式サイトにはゲーム関係者から歌手、芸人など、錚々たる著名人からのコメントが届いています。

中には、レトロゲームをモチーフに取り込み話題を呼んだ「ノーコン・キッド」の脚本家・佐藤大さんや、ファミコン史を語る上では外せない高橋名人などの名前もあり、こちらも見応え充分。そんなコメント群から、特に印象的だったものをいくつか紹介させていただきます。

◆ゲームデザイナー 桜井政博さん


こんなに変わった映画は見たことが無い……
「ゲームセンターCX」自体も、他に例を見ない番組なのですが、それが映画になること自体があり得ません!
さらに、それにストーリーを入れてしまうという大胆さ。
面白いので、今後ももっとやり過ぎてしまってください。
1986年、映画の少年たちとほぼ同年代でゲームに染まって 生きてきた私には、どストライクな世界設定でした。
当時の再現も、細部まで非常によく出来ています。
『マイティボンジャック』も好きなゲームでした。
それがこの年になって、こんな形で銀幕に投影される日が来るとは、 世の中油断できないものです。

◆スチャダラパー Boseさん


キリストや仏陀は、奇跡を起こして民衆を導いたと言われるが、この映画のラストに起こったことは、間違いなくその類いのものだったと思う。あの瞬間、有野課長の背後からは、16×16ドット、25色の後光が差していたはずだ。

◆芸人 バカリズムさん


同じファミコン世代の芸人として、「ゲームセンターCX」というソフトを持っている有野さんにずっと嫉妬しています。

◆芸人 博多大吉さん


僕たちの三丁目の夕日であり、僕たちのスタンド・バイ・ミーでした。
見終わった後、こんなに同窓会をしたくなる映画もないでしょう。求ム、幹事!

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆


有野課長の挑戦と平行し、『マイティボンジャック』の借りパクから端を発する物語も描かれる「ゲームセンターCX THE MOVIE 1986 マイティボンジャック」。この映画はもちろんのこと、番組である「ゲームセンターCX」は、多くの方が一緒に楽しめる大きな作品ですが、バカリズムさんの仰る通り、“ゲームセンターCXというソフト”は、有野課長だけが楽しめる、世界で一本だけのゲームソフトなのかもしれません。誰にも借りパクされることのないこのソフトに挑み続ける課長の勇姿を、劇場で、そして今後の番組でもぜひご覧ください。

(C) 2014ハピネット/ガスコイン・カンパニー
《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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