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鉄道・箱庭・経営、全方位のおもしろさが進化! 『A列車で行こう3D』飯塚ディレクターインタビュー

任天堂 3DS

飯塚正樹ディレクター
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鉄道会社の社長となって、会社と都市を成長させる。アートディンクの『A列車で行こう』シリーズは、日本の風景で遊べる箱庭ゲームであり、列車の運行を楽しむ鉄道ゲームとしても多くのファンがいます。そして2014年2月、『A列車で行こう3D』が誕生しました。ファン待望のニンテンドー3DS版です。

開発ディレクターはニンテンドーDS版『A列車で行こうDS』を手がけた飯塚正樹氏。前作から約5年、前作のファンには全方位の進化を提供し、始めて遊ぶ人には前作と同様の丁寧なチュートリアルを用意したそうです。その『A列車で行こう3D』のおもしろさを、開発者自身に語っていただきましょう。

■鉄道に詳しくないから、おもしろい鉄道ゲームができた?

―――画面を回転させるときのエフェクトがすごいですね。にょわーんと。

飯塚(以下略): 画面回転はね……ちょっと前作のさくさく感が失われているんですけれども。

―――これは意図的な効果では無いんですね。

ちょっとした時間稼ぎなんです。この間にウラでいろいろと処理していまして。前作は列車が箱だったけど、今回はいろいろパターンを持たせて、そのうえデザインも自由にできるようにしました。そうすると、クォータービューの描画は3Dでは無いので、内部のプリレンダリングという処理を方向ごとにやり直さなきゃ行けないんです。そこに時間がかかるので、エフェクトで見せているんです。

―――でも絵がきれいになって要素も増えたせいだったら、そこはトレードオフですよね。

そうなんですよね。

―――飯塚さんには前作『A列車で行こうDS』の時もインタビューさせていただきました。鉄道好きな方かな、と思ったら、実は鉄道にほとんど興味がないとか、詳しくないし趣味でもないと。鉄道趣味をバッサリと切り捨てましたね(笑) 

そうです。ホントに知らない。前作のインタビューの時に、記者さんに言われたじゃないですか。「駅で機回しできないんですか」って。それ、今回入れたんですよ。

―――それはありがたいです。『A列車で行こう』シリーズの伝統的な仕様で、機関車牽引列車が後退運転になると、速度が遅くなるんですよね。推進運転といって、そこはリアルなんだけど、列車が折り返すと機関車が後ろのままだからスピードが遅くなっちゃう。実際の鉄道では、駅などで機関車の前後の位置を付け替えて、先頭を機関車にするんです。それが機回し。やっと採用されて鉄道ファンは大喜びです。

駅で列車の進行方向が逆向きになるときに、列車を反転させて機関車の位置を先頭にするかどうかを選択できるようにしました。

―――パッと切り替わる感じですか。

そうです。だってあのとき「パッと切り替わるだけでもいいから」って記者さんが(笑)

―――(笑)ありがとうございます。うれしいです。PC版でもやってくれないかなあ。そのほかにも、『A列車で行こう3D』は、貨車の種類が増えたり、駅の種類が増えたり、車庫や信号場まで追加されています。ダイヤ設定も細かくなって、けっこう鉄道を研究されたようですね。

それは研究しましたよ。今回も「鉄道が趣味の人」「箱庭ゲームが好きな人」「経営が好きな人」それぞれに対してフォローしてあげたいという想いがありました。鉄道が趣味な人の気持ちがよくわからないというのは本当です。ただ、要望はたくさん来るので、なるべく採用してあげたいなと。

―――線路改築では架線柱をつけられる。線路と言えば、今回からカーブの勾配もありますね。高架線路の防音壁もかっこいい。ユーザーの意見をかなり取り入れたようですね。

そうですね。いろんな人から意見を集めた感じです。そんな飾り付けって意味があるのかなあ、なんて思いつつ(笑)。要望が多い物はなんでも取り入れていこうとがんばりました。

―――鉄道好きな人の気持ちは、どんな風に把握していらっしゃるんですか

A列車で行こう関連の掲示板、アマゾンなど通販で前作の商品レビューを読んだり。ユーザーのブログも検索して読んでいます。

―――あれ、つまり、実現してもらいたい機能がある人は、ブログでも掲示板でも、具体的にわかりやすく説明してあげたら採用しやすくなるかも?

そうですね。専門用語が出てくると、またそれを検索して調べたりするんです。

―――専門用語を出すなら、それも説明してくれたらうれしいな、という感じ?

前作のインタビューで「機回し」って言われちゃったんだけど、じゃあその機回しってなんだろうって、検索して調べて、やっと把握。

―――それは失礼しました(笑)。その場でご説明すれば良かったですね。そうやって研究しているうちに、本当は鉄道好きになったんじゃないですか。

ぜんぜんならないです(笑)。ほんとにね、不思議なくらい興味がわかない。

―――またまたぁ。実は「寝台特急カシオペアに乗りたいなー」なんて。

ないんですって。電車通勤すら嫌なんですから。

―――混雑した通勤電車は、鉄道ファンでも乗りたくないですよ。それはともかく、鉄道への関心が低いからこそ、客観的に「鉄道というシステムのおもしろさ」をゲームに反映できたとも言えそうですね。

鉄道に対してこだわりがないから、ユーザーの要望の大きいところ、ゲームに反映して面白そうなところを取り込んで、鉄道好きではない人も楽しめるように作れたんだと思うんです。
《杉山淳一》

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