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【日々気まぐレポ】第33回 雪が降るこんな日にベストな一本『プチノベル 収穫の十二月』を遊んでみたよ

任天堂 3DS

収穫の十二月
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インサイドを御覧の皆様、こんにちは。ライターひびきによる「ほぼ」隔週連載「日々気まぐレポ」、第33回目でございます。

いやぁ雪すごいですね。筆者が住んでる地域はあまり積もらないところなので、こういう日はここぞとばかりにカメラ取り出して写真撮影したりするわけです。が、今回みたいなベチャベチャした雪はあんまり綺麗に積もっていなくてちょっとガッカリしたり。

雪の日はフィギュア撮影なんかもオツですね。雪ミクさんなどはこういう日でこそ野外撮影が捗ったりします。

さて、そんな今回は雪の日にぴったりな一本、ニンテンドー3DSソフト『プチノベル 収穫の十二月』をご紹介します。本作はフライハイワークスより発売されている3DS向けダウンロードソフトです。なんとびっくりのお手頃価格、100円で販売されています。今回はこちらの作品を見て行きたいかと思います。

「プチノベル」シリーズは、フライハイワークスが提供する「3DSで、安価でおてがるに読むノベルシリーズ」です。インターフェイスは右手・左手、どちらでも片手で操作できるようにデザインされており、ちょっとした時間に、手軽に読める、「おてがるビジュアルノベル」ゲームとなっています。

今回「プチノベル」シリーズとして展開された『収穫の十二月』は、talestune製作の短編ノベルシリーズ。他にも、Androidアプリや、iOS向けアプリとしても展開されており、手軽にお手持ちのデバイスで遊ぶことができます。

◆ノベルゲームとしてのインターフェイス


「左右どちらでも片手で操作ができる」というのが売りになっている本作。まさしくその通りで煩雑な操作はないビジュアルノベルゲームなので片手が届く範囲のボタンでほぼすべての操作が可能になっています。

文章送りや決定はAボタンと右ボタンが対応。長押しすれば早送りになります。戻る/キャンセルはBボタンと下ボタン。バックログはYボタンと左ボタンがそれぞれ対応します。セーブ画面などの一時停止画面はスタートかセレクトに対応。また、L・Rトリガーでオート機能が起動、自動で文章を読み進めるモードにも対応しています。

基本的に文章は下画面に、キャラクターと背景、シーンによっては一枚絵が上画面にカットインされます。また、下画面はタッチ機能にも対応しており、文章中に出てくるアンダーラインがひかれた単語はタッチすれば用語解説が見れたりするなどの親切機能も搭載されています。

◆ストーリーの巧


物語の舞台となるのは豪雪地帯で有名な町「多紙町」。その町の住民は神の存在を当然のよう信じており、また実際に神が存在する町でもありました。そんな多紙町に両親の仕事の都合でに引っ越してきたのが主人公の「紺野柾木」。彼はその日に多紙町の神「しろ」に夫婦になるよう告白され、勢いに飲まれた彼はそれを承諾してしまいます。

そして次の日、多紙町では大権力者である十和田家の令嬢、雪が柾木に一目惚れをしてその場で告白。柾木はこれもまた受け入れてしまい、神と人という二人の少女に挟まれた、奇妙な三角関係がスタート。やがて賑やかな友人たちにも囲まれ、多紙町での暮らしにも慣れたある日、雪から一つの提案が。

「君とのややこ(赤ん坊)がほしい」

この一言が柾木たちの日々を大きく変えてゆく……というラブコメストーリー。いやラブコメと簡単に言ってしまうには簡単なのですが、これがまた一筋縄ではいかない。

構図としては一見、ライトノベルなんかでよく見る王道に見えるのですが然にあらず。そういったものに慣れていればいるほど、主人公の行動にいい意味で裏切られ、先々の展開が気になり、次々と読み進めてしまうという一味違った魅力があります。

◆一癖あるメインキャラクター達


物語を構成する魅力的なキャラクター達。まず今作の主人公たる「紺野柾木」、彼がまたユニークなのです。こういったドタバタ三角関係ラブコメの主人公といえば、振り回され系の所謂、読者が感情移入しやすいタイプの没個性的なキャラクター像を思い浮かべる人も少なく無いと思うんですよ、ですがこの柾木という男は一味違うんですよねこれが。なんともつかみ所のないキャラクターで、こっちが思っている通りに動くタイプではなく常に何を考えているかわからない、けれども彼の行動理念にはしっかりとした芯が通っており、それを読み進めるうちに理解していくのが面白い、というタイプのなんとも独特な個性をお持ちなのです。

筆者の想像力の欠如か、はたまた学の無さが露呈してしまうのは致し方がないのですが、ともかくとして何やら難しい思考回路を持ったキャラクターなのです。しかしそれが嫌味ではなくむしろ興味の対象として見れるのですからそこら辺が上手いなあと感じる部分でもあります。

続くヒロイン一人目が「しろ」。物語の舞台となる多紙町の土地神で、可愛らしい少女の姿をしています。神様属性、古い言葉遣い、そして天真爛漫幼女。見事にロリBBAの典型を行く王道中の王道。しかして、彼女がなぜ柾木に突然と告白したのか、なぜ柾木である必要があったのか、などなど内に抱える影を纏った部分がチラリとするほどに惹かれていくキャラクターでもあります。

二人目のヒロイン「十和田雪」。彼女は黒髪ロングの和服美人、世間知らずの箱入り娘そして大権力者と三拍子揃っておるこれまた濃ゆいキャラクター。長刀使いで武芸にも長けており、柾木がしろとイチャコラしていると武力行使に出ることもしばしば。クラスメイトのいる場で柾木に堂々と子供を作ろうと言い出すあたり、世間知らずキャラの典型で、周りを振り回す中心人物たる一人であります。

◆よく出来たノベルゲーがお手軽な機能に手頃な値段


とにかく先が気になる、の一言に尽きる本作。展開が読めないこともさることながら、型に嵌まらない主人公が織り成す先々のストーリーに興味が尽きないんですよね。それぞれの行動に対し各ヒロインが一体どういう選択を取っていくのか、彼女たちは一体どういう感情で主人公・柾木に好意を抱いて告白したのか、読めば読むほどに明らかになっていく行動原理やそれぞれの立場・背景など惹きつけられていく要素が満載の本作、オススメです。

また、本作はビジュアルノベルゲームとして機能がほぼ完璧に抑えられており、プラットフォーム「プチノベル」シリーズとしての今後にも期待したい1作でした。なんせ値段が100円です。他のソフトを買った端数でも買えちゃいます。結構余っちゃうんですよね、100円て。中途半端に。お金がちょこっと余ったな、という方も、そうでない方も是非お気軽にダウンロードしてみてください。

『プチノベル「収穫の十二月」』はニンテンドーeショップで好評配信中。価格は100円(税込)です。

(C)2013 talestune (C)Flyhigh Works

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆



■筆者紹介:ひびき
ゲームやアニメが大好きな駆け出しライター。
ノベルゲームで脳内キャストを宛てるのが趣味。
脳内データベースの更新を兼ねて、
新人声優さんの名前と声を一致させるため
アニラジを聞こうにも数が多すぎてもう。
あぁ、時間が足りぬ。

Twitter:@hibiki_magurepo
《ひびき》

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