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【東京ゲームショウ2013】コンソール並みのクオリティをスマホ向でも ― 開発スタッフが『サーガ・オブ・ファンタズマ』の魅力を語る

昨年の東京ゲームショウ2012のグリーステージにて、”隠し玉”的にコンソール並みの美しいグラフィックを持つスマートフォン向け新タイトル『Project Fantasm:A』が電撃発表されました。

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【東京ゲームショウ2013】コンソール並みのクオリティをスマホ向でも ― 開発スタッフが『サーガ・オブ・ファンタズマ』の魅力を語る
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  • グリー・クリエイティブディレクター 土田俊郎氏
  • グリー・プロデューサー 荒川健氏
  • パオン・開発プロデューサー 鈴木進一氏
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昨年の東京ゲームショウ2012のグリーステージにて、”隠し玉”的にコンソール並みの美しいグラフィックを持つスマートフォン向け新タイトル『Project Fantasm:A』が電撃発表されました。

それから約一年後、本作は『サーガ・オブ・ファンタズマ』とタイトル名を変え一部機能を制限したβ版として先行配信されています。そこでグリーは、今年の東京ゲームショウにて提供開始後の本作を改めて語り合うトークセッション「開発スタッフが『サーガ・オブ・ファンタズマ』の魅力を語る」を開催しました。登壇したのは、開発・運営を担当する同社クリエイティブディレクターの土田俊郎、同社プロデューサーの荒川健氏、パオン開発プロデューサーの鈴木進一氏で、モデレーターはゲームジャーナリストの新清志氏が担当しました。

『サーガ・オブ・ファンタズマ』は、迫力あるリアルタイム3D映像や美麗を極めるレンダリングムービーなどスマートフォンの表現力を最大限に追求した”3DシネマティックRPG”です。魔力を司る精霊と様々な種族が生きる世界(ノイント)を舞台に、記憶を失くした一人の青年が謎の少女との出逢いをきっかけに自らの宿命と世界の運命に導かれていく壮大な物語を描いています。プレイヤーは、主人公を操作してクエストマップでクエストを受託し、精霊カードを集めながら様々な場所に冒険に出かけていく。一見これまでのカードバトル系のソーシャルゲームと内容的には同じに見えるかもしれませんが、バトルにフリック操作による「コマンドカウント・カードバトル」システムが採用されており、3D演出による迫力のバトルが展開されるのが大きな特徴となっています。

■従来のソーシャルゲームとJ-RPGの融合
まずはじめに新氏は、従来のソーシャルゲームがシンプルでカジュアルな作品が中心だったのに対し、今年以降コンソール向けタイトルと遜色ないクオリティのソーシャルゲームが増えていることを指摘。続けて「『サーガ・オブ・ファンタズマ』はコンソール向けタイトルのJ-RPGと同じ感覚で、非常にリッチなゲームコンテンツという印象を受けました」とコメントしました。これに対してグリー土田氏は、「ゲームの流れ自体はソーシャルの文法で作っていますが、その中でバトルに戦略性を持たせたり、勝てない状況からどれだけカードを集めたら勝つことができるのかという、コンソール向け時代の文法も思い出しながら開発しているので、ユーザーの皆さんにJ-RPGをお届けできるという手応えを感じています」と語り、ソーシャルゲームとJ-RPGの融合を実現した自信を見せました。続けて荒川氏も「グラフィックは全て3Dポリゴンで、ストーリーと世界観もしっかりしたものになっており、登場人物にストーリー性を持たせるために実力派声優さん達にボイスを担当してもらっています」とアピールしました。

■ 開発期間は1年超え!コンシューマ出身開発者も多数参加
このように従来のソーシャルゲームとは一線を画すハイエンドなタイトルのため、開発チームには多くのコンシューマ出身の開発やが多く関わっているとのこと。しかしそれでも完成までのハードルは高く、グリー外から開発に携わっているパオン鈴木氏は「最初に依頼された時は、あまりにも要求のハードルが高くスマートフォンで果たして実現できるかどうか心配でした。しかし一切妥協せず細かいバランスも調整して完成までに至りました」と苦労を語りました。この”こだわり”のためβ版完成まで開発期間は1年半にもなったとのこと。ハードルが上がった理由の一つは”こだわり”で、土田氏は「スマートフォンの表現力の限界に挑むのなら作り込みも中途半端にはできません。グラフィックもストーリーもしっかりするならバトルもしっかり見せないとと思い、いろいろと機能追加した結果、開発期間もかかりました」と語りました。

■ゲームが縦画面なのはなぜ?
ところで、『サーガ・オブ・ファンタズマ』はスマートフォン向けのフル3Dタイトルとしては珍しくゲーム画面が縦になっています。普通なら横画面の方が視野も広くプレイもしやすいと思うのですが、なぜ本作は縦なのでしょうか。それについて鈴木氏は「通勤途中の電車内でも片手でプレイしてもらいたかったのがその理由です。また、キャラクターと敵を一緒の画面でアップ表示できるようにもなり、カードの扱い方や組み合わせなども考えた結果、縦の方がこのゲームらしくなりました」と、縦画面ならではの要素を説明しました。

■近日中に大型アップデートを実施
なお、気になる本作の正式サービスの開始時期ですが、荒木氏によれば「もう少し時間を頂きたいと思っています」とのこと。その代わり今月中を目処に大型アップデートが実施される予定で、新エリアや新モード「スナイパーモード」、新ボスの解放及びストーリーのエンディング解放も行われるそうです。さらに2013年10月より人気イラストレーターの天野喜孝氏がカードのアートワークを担当するハロウィン・イベントも開催されることがサプライズ発表されました。

そしてセッションの最後に、それぞれプレイヤーに向けたメッセージを語り締めくくりました。

「『サーガ・オブ・ファンタズマ』はカードバトルRPGの正統進化型の作品で、且つ間口が広く遊びやすい内容になっているほか、やり込めばやり込むほどハマるやり応え十分なタイトルになっています。是非遊んでみて下さい。」(鈴木氏)

「家庭用ゲーム機で遊んでいる方達がそのまま自然に楽しめるJ-RPGができました。β版をプレイして頂いている方も、もうすぐエンディングが解放されますので是非続きを遊んでみて下さい」(土田氏)

「コンシューマやスマートフォン向けゲームでも数年前から海外ゲームが伸びてきています。私自身もそれらで遊びますが、やはり本作を通してJ-RPGの良さを伝えていきたいと思います。プレイヤーの皆さんにも本作について議論して頂ければ幸いです」(荒川氏)

《籠谷千穂》
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