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小型ボディーに高性能を詰め込んだ13.3型ゲーミングノートPC「NEXTGEAR-NOTE」

マウスコンピューターのゲーミングノート「NEXTGEAR-NOTE」では、現在5シリーズを展開していますが、その中で最も新しいモデルが8月8日に発売された「i410 シリーズ」です。

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小型ボディーに高性能を詰め込んだ13.3型ゲーミングノートPC
  • 小型ボディーに高性能を詰め込んだ13.3型ゲーミングノートPC
  • 本体右側面には3つのUSB3.0端子のほか、HDMI端子やD-Sub、LANコネクターを配置
  • ムービーシーンのみのArea 1は平均189.5fpsと爆速。デモプレーを再生するArea 2以降も80fps以下に落ちることは無かった
  • フルスクリーンではキャプチャーが撮れないため、ベンチマークは「ウインドウ」モードで行った
  • ファイナルファンタジーXIVのベンチも、標準設定では「非常に快適」と最高ランクの評価を記録した
  • 標準設定の画面解像度は1280×720ドット。フルHD表示にすると、動きの激しいシーンでは20fpsまでフレームレートが落ちた
  • 「Fraps」で計測されたFPSを画面右上に表示。キャプチャー用にウインドー表示すると、フレームレートが40fps前後まで落ちた
  • 「BioShock Infinite」では画面解像度が標準でフルHDに、品質レベルが「NORMAL」に設定された
マウスコンピューターのゲーミングノート「NEXTGEAR-NOTE」では、現在5シリーズを展開していますが、その中で最も新しいモデルが8月8日に発売された「i410 シリーズ」です。

全シリーズで最もコンパクトな13.3型ボディーに、フルHD液晶ディスプレーを搭載。シリーズ内では全4モデルを用意していますが、グラフィックボードには全機種ともGeForce GTX765Mを採用しています。これは700番台のノートブック向けGTXシリーズではミドルクラスにあたり、小型ノートでの搭載は珍しいハイパフォーマンスなGPUです。

今回、「i410 シリーズ」のシルバーモデルを入手する機会を得たので、さっそくその使用感をレビューしていきます。同モデルはCPUに第四世代Core i7-4700MQを採用。4コア8スレッド構成で、ターボブースト時には最大周波数は3.4GHzで動作します。メモリーは8GBとなっており、ストレージには120GBのSSDと1TBのHDDをセットで搭載したモデルです。上位のゴールド・プラチナモデルとの違いはCPUとメモリーで、ほかはほぼ同じ構成となっています。ただ、プラチナモデルはSSD2台を搭載したRAID 0構成となっているので、さらなる高速マシンを求め人には注目の1台です。

なお、「i410 シリーズ」はゲーミングモバイルPCという位置づけになっています。そこで注目なのが重さですが、約2.1kgと高性能なゲーミングノートPCの中では軽量な部類に入ります。USBコネクターは全部で4ポート用意しており、HDMI出力はフルサイズの端子を用意。D-subや有線LANコネクターもあるので、友達の家に持ち込んで協力プレーするには申し分のない拡張性を備えていると言えるでしょう。

ちなみに、「NEXTGEAR-NOTE」のゲーミングモバイルPCでは、11.6型の「i310シリーズ」も人気でしたが、現在では販売が終了しています。GPUがGTシリーズのため、ゲーミング性能はワンランク落ちますが、重さ1.8kgの小型軽量ボディーはLANパーティーやオフ会などに持ち込んでの利用に便利なアイテムでした。できることなら、第四世代Core iシリーズを搭載しての復活が期待される名機です。

■最新ゲームも快適にプレーできるパフォーマンス

では、「i410 シリーズ」の概要を一通り把握したところで、さっそくゲームプレーの快適性をテストしていきましょう。まずは、『Biohazard 5』のゲームベンチを標準設定で実行したところ、平均139fpsと極めて快適に画面を表示できました。解像度を1920×1080ドットに上げた状態でもフレームレートは平均94.4fpsで、動きの激しいシーンでも80fpsを切ることはありません。

続いて、『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編』を標準設定で実行すると、フレームレートは40fps~70fpsとなり、動きの激しいシーンではやや動作が重くなりました。とはいえ、スコアーは“非常に快適”と評価される7262を記録しており、こちらも標準設定であれば快適にゲームをプレーできそうです。

最後に、3月26日に発売されたFPSアドベンチャー『BioShock Infinite』を実際にプレイしてみました。こちらは標準で解像度が1920×1080ドットに設定されたので、そのままの設定でゲームを進めましたが、移動や視点移動などが非常にスムーズなのに驚かされます。フリーソフトの「Fraps」を使って測定したところ、フレームレートは50fps~60fpsと不自由の出ないレベルで安定。このゲームでは画質を6段階に変更できますが、標準設定でプレーしている限り、パフォーマンスに不自由さを感じることはまず無さそうです。

■クセが無く扱いやすいキーボード&ディスプレー

「i410 シリーズ」はモバイル向けのマシンですが、キーピッチは約19mmとフルノートと変わらないサイズになっています。キーレイアウトにも変則的なところは見られず、右下のAltやCtrlなどをのぞき、キーサイズも標準的なサイズを確保。キー周辺のフレームがかなり頑強な作りで、どのキーを叩いても打鍵時のたわみがありません。アイソレーションタイプ特有のパチパチしたタイプ感で、確実にキー入力が行えます。LEDバックライトキーボードを採用しており、灯りを点けられないような深夜のプレーでも安心です。

一方でフルHD対応の液晶ディスプレーには、ノングレアタイプのパネルを採用しています。今回、蛍光灯の下でプレーしてみましたが、画面上に照明以外のものが映りこむことはありませんでした。画面暗転時でも自分や背景の輪郭がうっすらと見える程度で、プレー中の雰囲気を損ねることはありません。また、液晶パネルの駆動方式は公表されていないものの、視野角はかなり広い印象です。プレー中には姿勢を変えることもあると思いますが、上下の視野角がかなり広いので、画面の色味や明るさが違って見えることはまずありません。

なお、ゲーミングノートPCとなると、気になるのが排熱とファン騒音です。「i410 シリーズ」ではファン排気口が筐体左側面に配置されています。そのため頻繁に利用する「W」「A」「S」「D」など本体左側に配置されたキーは、冷却効果の恩恵を受けてあまり熱くなりません。ファンの風量が大きく、排熱がうまく部屋中に分散されるため、プレー中に熱気を感じることもありませんでした。ただし構造上、熱がこもりにくいミニノートのため、ゲームのプレー中はファンが常時フルパワーで稼働します。騒音も大きくなりますが、ゲーミングノートとしては常識の範囲内に収まっていると言えるでしょう。

13.3型ボディーにハイスペックを無理なく詰め込んだ「i410 シリーズ」は、CPUに第四世代Core iを採用したモバイルゲーミングPCの中では完成度の高い製品です。机の上で邪魔にならないサイズで、本格的なゲーミングマシンを探している人には、ベストな選択肢となるでしょう。
《編集部》
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