8月6日よりサービスを開始した「すれちがい通信中継所」。アクセスポイントを活用するこのシステムは、より「すれちがい」をしやすくするためのサービスで、すでに日本では200万人以上のユーザーがこのサービスを利用しています。
任意での使用ではなく、中継所に自動でアクセスするため、意識せずに利用している方も少なくないでしょうが、「最近すれ違う回数が増えたな」と思った方は、「すれちがい通信中継所」の恩恵を受けているのかもしれません。
都市部に住んでいる方は頻繁にすれ違いの機会に恵まれていますが、地方へいくと難しくなる場合も多々あり、また海外規模になると更にそのチャンスは減少します。国内ではポピュラーな「すれちがい通信」ですが、海外では利用者がまだまだ少なく、どんな状況にあるのか実際にニューヨークの街中で試してみたそうですが、マンハッタンの中心部であるタイムズスクエアに行っても、「ホントにちょっとでした」と、想像を上回るすれ違いの少なさだったと述べています。
アメリカでの「すれちがい通信」の概算は、日本の約10分の1。ヨーロッパでは、これよりもさらに少ないとのこと。こういった現状を鑑みて、「ここに行けば必ず「すれちがい通信」が体験できるという、「中継所」のような場所ができることはとても意味があるんじゃないか」と確信し、「すれちがい通信中継所」のプロジェクトが始動しました。
昨今、3DSを持ち歩くだけで自動的に接続できる無線Wi-Fiのアクセスポイントは、世界中に存在しています。アメリカにはAT&T Wi-Fiのアクセスポイントがあり、欧州でも利用可能なアクセスポイントが多数あります。日本でも「ニンテンドーゾーン」や、「ニンテンドー3DSステーション」などがあり、そこでは任天堂が提供するサービスが自動的に受けられます。「すれちがい通信中継所」の仕組みは、そのように、すでにあるインフラを利用し、アクセスポイントに預けたデータをリレー形式で利用者に受け渡していくようなシステムとなります。
そのため、アクセスポイントに行くだけですれ違いの機会は飛躍的に伸び、直接すれ違わなくても「すれちがい」が行えるという利便性を実現しました。この、「同じアクセスポイントでいれちがいにやってきた人が通信をする」というシステムを指し、「いれちがい通信」と呼んでいる方をインターネット上で見かけた岩田社長は、「うまいこと言うなあ」と感心したそうです。
より楽しんでもらうために用意され、実際に好評を博している「すれちがい通信中継所」ですが、サービス開始に至るまでは決して楽な道のりではありませんでした。最初に構想が持ち上がった3年前には、大勢の人たちのすれちがいデータを専用のサーバーにアップし、それぞれの人に適切なデータを送信するという膨大なデータのやりとりをリアルタイムに処理をしなければならず、当時はそれに見合ったシステムを用意して正しく運用できる確信がなかったとのことです。
時間の流れによる技術の進歩が、「もっと楽しんでもらいたい」「もっとユーザーが使いやすく」という開発陣の信念にようやく追いつき、今日の完成へと結びついた「すれちがい通信中継所」。その想いは、世界10万ヶ所のアクセスポイントを経由し、数多くのユーザーの元へ、今も届き続けているのでしょう。
様々な開発秘話が飛び出した「社長が訊く すれちがい通信中継所」でしたが、この他にも数多くの裏話が公開されています。正式な開発がスタートしたのは今年の5月、そしてリリース予定は夏を目指すという過密スケジュールをどのように乗り切ったのかなど、興味深い話は尽きません。気になる方は、公式サイトも併せてチェックしてみてください。
(C)2013 Nintendo
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