人生にゲームをプラスするメディア

ペンシルバニア大、ビデオゲームを使った実験で「ナビゲーション脳細胞」を発見

その他 全般

実験に使われた自転車シミュレーション
  • 実験に使われた自転車シミュレーション
アメリカ、ペンシルバニア大学のMichael Kahana教授と彼の教え子のJoshua Jacobs氏が行った研究で、位置情報の把握を助ける働きのある脳細胞を特定したことを、同大学の情報サイトである「Penn Current」が報じています。

投稿された学術記事によれば、実験は14人のてんかん患者が参加し、脳に電極棒が装着された状態でシンプルなビデオゲームをプレイしてもらう形式で行われました。ビデオゲームの内容は、プレイヤーがゲーム内世界で自転車に乗って自由に走り回り、一人称視点の景色が変化するという、いわば自転車シミュレーションです。

自転車を走らすことのできるマップ上には、プレイヤーが現在地を把握する手がかりになり得る様々な物体が各所に置かれていて、一通り自由に走ってからいったんスタート地点に戻ったプレイヤーは、研究者から特定の物体のあった場所まで異なるルートで走るように指示されます。

プレイの間、研究者は電極棒を通じて伝えられるプレイヤーの脳細胞の働きを注意深く観察し、プレイヤーが脳内で「ルート検索」をしながら自転車を走らせている際に特定の脳細胞が活発に働いていることを突き止め、今まで未知の脳細胞であったこの脳細胞を「グリッドセル(grid cells)」と名付け、今回の研究報告に至ったということです。このグリッドセルとは、いわば人間自身の「ナビ機能」を司る細胞と言えそうです。

「グリッドセルがないことには、人間は頻繁に道に迷うことになるか、物理的な道しるべ(ランドマーク)だけに頼って進路を判断することになります」とJacobs氏は語っています。

一方、Kahana教授は「今回発見されたグリッドセルと、先頃発見されたプレイスセル(place cells)の存在は、人間を含めた動物が‘ナビゲーションシステム‘を自前で備えていることの確たる証拠にもなります」と解説しています。

昨今、ビデオゲームを含むバーチャルリアリティ技術と脳の関係は様々な分野で積極的に研究が行われ多くの成果を挙げています。ゲームをプレイ中に、人知れず(!?)活発に働いている未知の脳細胞は、ひょっとするとまだまだたくさんあるのかもしれませんね。
《小寺信夫》

編集部おすすめの記事

その他 アクセスランキング

  1. 『ファイナルファンタジーVII 』モノポリーが海外発表 ― ミッドガルに魔晄炉建設!

    『ファイナルファンタジーVII 』モノポリーが海外発表 ― ミッドガルに魔晄炉建設!

  2. 【昨日のまとめ】藤島康介が31歳年下コスプレイヤーと結婚、PS4「Ustream」サポート終了へ、「GREE」版『グランブルーファンタジー』7月12日サービス開始…など(6/29)

    【昨日のまとめ】藤島康介が31歳年下コスプレイヤーと結婚、PS4「Ustream」サポート終了へ、「GREE」版『グランブルーファンタジー』7月12日サービス開始…など(6/29)

  3. 「ニコニコチャンネル」有料登録者数が50万人突破!上位5チャンネルの平均年間売上額は1億円台

    「ニコニコチャンネル」有料登録者数が50万人突破!上位5チャンネルの平均年間売上額は1億円台

  4. 文明発展ゲーム『シヴィライゼーション』が高校教材に!歴史教育に新たな風を吹き込む

  5. AC『maimai PiNK PLUS』稼働開始 ─ アニメ・東方・ボーカロイドの追加楽曲や、段位認定・イベントコースなどの新機能も

  6. 『妖怪ウォッチ3』を遊んだ感想をお届け、日本の「据置ゲーム機離れ」の原因は有休取得率が低いから?、なぜ長い間日本で飛行機が作られなかったの?・・・編集部員も見るべきまとめ(6/29)

  7. 『テイルズ オブ』などのイラストを手掛ける藤島康介が結婚、相手は31歳年下コスプレイヤー…岸田メルも反応

  8. 「アドベンチャー・タイム」ミニシリーズを日本初放送!OPは湯浅政明率いるサイエンスSARU

  9. マンガ新人賞ポータルサイト「マンナビ」 トキワ荘プロジェクトが立ち上げ

  10. 『NINJA GAIDEN』新プロジェクト始動か…作曲家・山岸継司がツイート、新情報は7月

アクセスランキングをもっと見る

page top