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【ジャパンエキスポ2013】やはり噂は本当だった…現地に「ジャパン」じゃないアジア人が大量に紛れ込んでいる件について

今回Japan Expoの取材を行うにあたり事前にいろいろと調べてみたのですが、どうも数年前よりJapan Expoに日本人以外のアジア人が日本人になりすまして紛れ込んでいるのではないか?という噂が囁かれているとのこと。

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今回Japan Expoの取材を行うにあたり事前にいろいろと調べてみたのですが、どうも数年前よりJapan Expoに日本人以外のアジア人が日本人になりすまして紛れ込んでいるのではないか?という噂が囁かれているとのこと。そこで、果たしてそれは事実なのか実際に会場で調べてみました。

…ところが、もうわざわざ探すまでもなく日本関連以外の企業・団体は普通に参加していました。例えば分かりやすい例だと韓国Tech界の雄・サムスン。今回同社はサムスン名義では出展していませんでしたが、フランスのガジェット販売サイト「LDLC.com」のブースにロゴがドーンと展示していました。また会場の最寄り駅であるParc des Expositions駅の構内には韓国のマンガ家・キム・ビョンジン氏の作品「Warload」のポスターが貼り出されていました。キム氏は今回のJapan Expoにゲストとして招待もされており、出版社のブースにてサイン会も開催されました。現在では日本のマンガのみを取り扱っていた出版社も韓国人マンガ家の作品を取り扱うようになっているとのことで、Japan Expoの売り場にも日本のマンガと一緒に彼らの作品が陳列されていました。

日本だけでなくアジア全域のアーティストの楽曲販売を手がける「Musica: Asia World Music」のブースでは、日本のアーティストと韓国のアーティストの作品やグッズがほぼ半分ずつの比率で売られていました。Japan Expoの出展要項には一応「出展は日本のものに限る」とあるのですが、これだけ膨大な出展者数と販売物の前には当日チェックなんてほぼ不可能です。ヨーロッパ人の目には日本人も韓国人日本語も韓国語も区別が付きません。日本人がフランス人とベルギー人を区別できないのと一緒です。また日本と韓国のグッズ販売を手がける「TAIYOU」のブースでは、会期中に同店のスタッフがK-POPをBGMにブース前でパフォーマンスを行ったりとかなり”韓国推し”をしていました。

なお、Japan Expoに参加しているのは韓国だけではありません。フード出展には台湾から来たドライフルーツ屋さんがおり、ブース内で高麗人参も販売していました…って日本にぜんぜん擦ってもいないし。まあフード出展の内容自体は日本に限定されていないのでOKと言えばOKなのですが。

しかし最もカオスなのはグッズ販売エリアでした。そこは一言で言うとまさに「魔窟」。日本刀、日の丸、日章旗、着物、扇子、キャラクターグッズ、コスプレグッズetc…ここのエリアに本物の商品はほとんど無く、日本人の業者は誰もいません。ほぼ中国人、韓国人、その他の東~東南アジア人ばかり。見分けるのは簡単で、お店番の人達に日本語で話しかければいいだけです。せいぜい喋れるのは「こんにちは」「ありがとう」などの挨拶だけで誰もちゃんと日本語は話せません。どこも接客はフランス語と英語、スタッフ同士の会話は母国語という感じです。特に偽物被害が多いのは幅の広いフタの部分にプリントが施されているショルダーバッグで、このタイプのバッグはほぼ例外なく偽物です。もはやオリジナルのコンテンツの絵すら使用しておらず、pixivで評価の高い絵師さんの作品を無断でプリントしたものもあり。またここでも日本のコンテンツと韓国のK-POPアイドルがごっちゃになっています。しかし安価で収納力があるので一般参加者にバカ売れ。会場で買ったものをまとめて入れて帰るには便利ですからね。

このように偽物グッズや「これなら浅草に行った方がもっと良いものが安く買えるのに…」という粗悪なお土産もどきを売る店がてんこ盛りでした。しかしそれでも皆大繁盛しているのです。Japan Expoには「偽物の売買禁止」という出展要項もあるのですが、申し込み段階ではそのブースが偽物を売るかどうかを判断することはできないし、当日主催者側のスタッフが見廻ってチェックをするには手が足りないでしょう。また前述のように、フランス人には日本人とそれ以外のアジア人を、日本語と中国語・韓国語を、正規品と偽物を見分けることは困難です。興味深いことに、Japan Expoでは日の丸を掲げたブースこそ日本人ではないのです。もともとJapan Expoは”日本”に特化したイベントなのだから、出展者はわざわざ日の丸を掲げる必要はありません。日本人ではない出展者は手っ取り早く信用を得るために敢えて日の丸を掲げているのです。

しかし我々は彼らを非難できるでしょうか?そもそも、なぜJapan Exponで日本人以外のアジア人の業者がビジネスをしているのでしょうか?それは日本の業者が来ていないからです。また、なぜJapan Expoの一般参加者達は彼らから偽物の商品を買うのでしょうか?それは日本人が正規品をヨーロッパで販売しないからです。さらに彼らは英語とフランス語で難なく接客をしていました。一方日本人はどうでしょうか?日本人は大卒者でさえフランス語はおろか英語すら習得していない人がザラです。もし日本人以外のアジア人がJapan Expoに参加するより先に日本のグッズ販売業者やコンテンツ企業がたくさんJapan Expoに参加していたら、おそらくここまでひどい状況にはならなかったはずです。Japan Expoは今現在フランスで起こっていることの”縮図”です。おそらくこのままでは「日本的なるもの」は良い意味でも悪い意味でも溶解し、いずれ近い将来Japan Expoは事実上「Asian Expo」になってゆくでしょう。
《籠谷千穂》
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