製作発表直後より話題を呼び続けてきた作品だけに、ファンにとっても、制作スタッフにとっても感慨深いものに違いない。とりわけアニメ“完結篇”と銘打ってあればなおさらである。
そんな送り手側の感激を伝える場となったのが、公開初日に行われた舞台挨拶だ。新宿バルト9には、坂田銀時役の杉田智和さん、志村新八役の阪口大助さん、神楽役の釘宮理恵さん、そして藤田陽一監督、ゴリラ(空知先生着ぐるみ)といった顔ぶれが揃った。
杉田さんは子どもから大人まで幅広い客層となった会場に、「7~8年やっているといろんな人が観ているんだなと今になって思う」とあらためて作品への幅広い層からの支持に感謝した。そして阪口さんは「こうして公開を迎えられて本当によかった。詐欺の多い作品なので(公開するまで)分からないじゃないですか」と話した。
藤田監督は、本作に取り組むにあたり全力投球だった。「『完結篇』なので、これ以上のアニメ『銀魂』は作れないくらいのつもりで、やり残しがないよう作った。まだ現実感がないけど、喜んでくれるお客さんの顔を見てこれから噛みしめたい」と現在の気持ちを明かす。
出来上がった作品については、「想像していたものを遥かに超える迫力だった。演者ですら感動するというのはなかなかないんじゃないかと。すごかったです」と杉田さんが絶賛。
また、阪口さんも「続けてきたものに対する思いもあったけど、涙腺にきました。胸もいっぱいになったしいいものを見たな」と、釘宮は「すごく泣いてしまいました。今までいろいろやってきたんだなと思うとブワっときて…。一つ一つのエピソードやセリフやアクションがすごく伝わってきて、『銀魂』をやっていてよかったなと思った」と話す。『劇場版銀魂 完結篇』は、泣ける映画でもあるようだ。
最後に、藤田監督は「1回目だと振り回されるくらい、けっこうな情報量を詰めている。何度も見てまた新たな発見があるはず」と、たびたび映画を観て欲しいとのメッセージをファンに届けた。
釘宮さんは「これまでやってきたものの集大成。未練の気持ちもいっぱいあるけど、みんなに見てもらえてうれしいです」と。阪口さんは「7年続けてこれたのはみんなの応援があったから。本当にこれで終わりなんですかね?みんなの力があれば何とかなるのかな…」、いずれも完結篇とされた今回の作品に感慨深げだった。
杉田さんは、「「銀魂」は銀色の魂。大きさや形は違えど、誰かしらが持っている。なくならないもの、不滅なものというのは確かにあります。「銀魂」がなくなるわけじゃない。これからも「銀魂」をよろしくお願いします」と、引き続きの応援をアピールした。
『劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』
7月6日(土)より全国公開
配給: ワーナー・ブラザース映画
公式サイト http://www.gintama-movie.com
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