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【GDC 2013】『Disney City Girl』のPlaydomが明かす“優れた女性向けゲームの作り方”

Facebookの女性ユーザーをターゲットに300万MAU以上を誇るソーシャルシミュレーションゲーム『Disney City Girl』。開発元Playdomが、GDC 2013のセッションで女性向けゲームのデザインや革新について語りました。

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Facebookの女性ユーザーをターゲットに300万MAU以上を誇るソーシャルシミュレーションゲーム『Disney City Girl(ディズニーシティーガール)』。2010年にはあのウォルト・ディズニーが7億ドル以上をかけて買収したことで一躍脚光を浴びた開発元Playdomが、GDC 2013のセッションで女性向けゲームのデザインや革新について語りました。

『Disney City Girl』は、GDC Onlineのソーシャル部門受賞歴を持つPlaydomのヒット作『Social City』を手がけたチームによる最新作で、完全に女性ユーザーをターゲットにしながら、単なるアバターの着せ替えにとどまらない、いくつかの深みあるゲーム性を備えているのが特徴。一体どこが新しいのか、デザインを担当したMartha Sapeta氏とAlex Swanson氏がゲーム画面のスライドを示しながら説明していきます。

まずはプレイヤーの分身である女性キャラクターが、自分で部屋で食事をしたり睡眠をとる「生活管理」。次に「部屋の装飾」。インゲームの通貨でソファ、ベッド、椅子、フィットネス器具、様々な物を購入可能で、種類も豊富です。“シェフ”と“ファッションデザイナー”の2つのキャリアを選べる「ストーリー性」。そして忘れてならないアバターの着せ替え要素は、3Dキャラクターモデルを採用しているのが、他のソーシャルゲームと一線を画している点と言えます。

3Dキャラクターの技術はPlaydomが随分昔から検討していた要素で、開発初期は平板なカートゥーンスタイルだったものに徐々に手が加えられ、現在のPCオンラインゲームに近いようなクオリティーに仕上がります。

また、開発者が“PvP(プレイヤー・バーサス・プレイヤー)”と呼ぶ“Daily Look”システムも興味深い要素で、二人のプレイヤーがどちらがオシャレかを投票で競い合うことができます。



ゲームのインスピレーションとなったのは、「セックス・アンド・ザ・シティ」、「キューティ・ブロンド」、「プラダを着た悪魔」などの女性向けのヒット映画で、こうした映画と同じセレブ気分を体験できるのは、確かにありそうでなかったゲームジャンルと言えます。システム的な部分では、単刀直入に、「着せ替えゲーム」プラス『ザ・シムズ』のライフマネジメント要素、プラス「ガールRPG」。

開発陣は本作を「ディズニークオリティーのゲームする」というアンビションがあり、開発プロセスに関しても、マルチパス開発、プロトタイプの制作、段階的かつ入念なアルファテストの実施といった、PCやコンソールゲームに習った方式が取られたそうです。

「複数のジャンルをひとつに組み合わせるのは困難であるものの、不可能ではない」とSapeta氏。各ジャンルがゲーム中で占める部分のバランスを図り、それぞれを相互接続させるのが重要とのこと。Playdomは今後も『Disney City Girl』のシステム改善や拡張を進めていく考えのようです。
《Etsuko Morihara》
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