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【GDC 2013】フリーランスのゲームデザイナーが語る独立の厳しい戦い

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【GDC 2013】フリーランスのゲームデザイナーが語る独立の厳しい戦い
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アクティビジョンで『Tony Hawk Pro Skater』などを手掛け、現在はフリーランスで活動を行うゲームデザイナーのAaron Cammarata氏は、GDC 2013最終日に「Going Rogue: Game Design Freelancing 101」としたセッションを実施。独立してフリーランスで戦っていく厳しさと、後に続く者へのアドバイスを語りました。

まずCammarata氏はフリーランスでやっていくのは「誰でも可能だ」としながら、「本当にやる必要があるのか?」と問い掛けます。フリーランスで生きて行くということは、会社が引き受けてきた全てを自分の手に抱える覚悟が必要であり、そのインフラ作りは並大抵ではありません――「とにかく厳しい戦いだという覚悟が必要だ」。講演ではその厳しいさへの具体的な対処法が述べられました。

まずはインフラ作りです。会社というのは個人がビジネスを円滑に行うためのインフラが提供されているものです。フリーランスでやっていくとすると、様々な機器(パソコン、プリンター、スキャナ、電話など)を揃える、様々なプロフェッショナル(弁護士や会計士など)との協力関係を築く、仕事を行う上での雑務(契約や請求など)も自分で行わなければなりません。

もちろん、もっと大変なのは仕事を取ってくることです。ただし、Cammarata氏は「ネットワーキングは楽しいものだ」と述べました(そう思えるくらいでないとフリーランスは厳しいということかもしれません)。アドバイスとしてはネットワーキングは直接的に仕事を取るものではなく「楽しい話を聞いたり、雑談をして関係性を整えること」であるということ。また、今はLinkedInのような便利なサイトもありますし、Cammarata氏は情報交換の場として「Stanford Game Industry」というメーリングリストが非常に有益だと教えてくれました。

仕事を受けるには何かしらの武器が必要です。「俺は何の仕事でも出来る」というのは一番ダメな心構えだと指摘。実績を積み重ねて、"これまではこういう仕事をやってきた"というアピールをしていくのが王道だと言います。武器としては、ウェブサイトやブログでの発信や、ゲーム専門のインキュベーターなんかも存在しますので、そうした所の力を借りるのも良いのではないかとのこと。

さて、無事に仕事を見つけることができたら次は契約交渉です。ステップは3つあります 1.彼らの望みを叶えられるのか 2.どのくらいの時間が必要か 3.この金額で実施可能なのか です。特に最後は、何を提供するかという問題ともリンクします。つまり、以下の項目があるとCammarata氏は言います。クライアントと自分の要求が正確に一致しているかを確認する作業です。

・何を提供するのか(しないのか)
・金額はいくらになるのか
・いつまでに提供するのか
・どのような保証を行うのか
・メンテナンスは提供するのか
・追加費用はどのような場合に求めるのか
・例外を設けるのか

金額は、会社員の給料は様々な経費を除外したものなので、どの程度を提示するのかは慎重に考えた方がいいとのアドバイス。ちなみに時間辺りで換算する場合は、年収の1/1000で計算すれば良いとのこと。また、納期は支払いサイトにも影響し、キャッシュフローに響くのでこちらも注意が必要です。最後、銀行口座に振り込まれるまで仕事は終わりません。これらについてCammarata氏は弁護士に相談するのは当然だが、最後の決定は自身ですべきもので、必ず詳細まで把握をしておくようにと話していました。

終わりの言葉は「これは戦いである」ということです。「あなた方はプロフェッショナルであり、そのように振る舞うように求められます。全ての失敗を自身で抱えるつもりがなければやっていけません。つまり"でも、ああ言ったじゃん"というのは禁句になるのです」自分に厳しく、常に自制の心で、仕事の達成状況をチェック&アップデートしていく、そうでなければフリーランスはとても務まらない、Cammarata氏は厳しいながらも具体的な言葉で語り、会場から大きな拍手が巻起こっていました。
《土本学》

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