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【プレイレビュー】シングルプレイ同様の完成度!『ファークライ 3』対戦型マルチプレイモード

いよいよ国内版リリースまで2週間を切ったユービーアイソフトの『Far Cry3(ファークライ 3)』。前回のシングルプレイレポートに続いて、対戦型マルチプレイモードのプレビューをご紹介します。

ゲームビジネス 開発
【プレイレビュー】シングルプレイ同様の完成度!『ファークライ 3』対戦型マルチプレイモード
  • 【プレイレビュー】シングルプレイ同様の完成度!『ファークライ 3』対戦型マルチプレイモード
  • 敵の拠点を燃やし合う“ファイアストーム”。とにかく派手な戦闘が好きな方には特にオススメ
  • 敗北したチームには強烈な罰ゲームが下される事も
  • ゲーム開始時にはチュートリアルが行われるので、初めて遊ぶルールでも安心
  • 装備品、バトルクライ、スキルを自由に組み合わせて自分だけのカスタムクラスを作成していく
  • チームサポートのガスは敵の視界を狭める手段としても有効
  • キルカムは相手の情報が解りやすく表示されるので、次回の反省にも活かしやすい
いよいよ国内版リリースまで2週間を切ったユービーアイソフトの『Far Cry3(ファークライ 3)』。前回のシングルプレイレポートに続いて、対戦型マルチプレイモードのプレビューをご紹介します。



広大なオープンワールドマップや充実したストーリーテリングなど、シングルプレイの完成度に目が囚われがちな本作ですが、マルチプレイモードも見逃せない要素の一つ。今回は国内Xbox 360バージョンを使用して実際に各モードをプレイした上で確認出来たシステムやゲーム内容をお伝えしていきたいと思います。

■ユーザーマップにも対応した8つのプレイリスト
『ファークライ3』の対戦型マルチプレイモードは、個人戦よりもチーム戦を重視した作りとなっています。マップ上の拠点を制圧する”ドミネーション”、各チームの累計キル数を競い合う”チームデスマッチ”、マップ上の送信機を奪い合う”トランスミッション”、そして相手の陣営に放火したのち無線を確保する”ファイアストーム”の4種目がメインルールとなり、各種ゲームモードを順番にローテーションしていく”バトルミックス”がゲームの中心となります。

敵の拠点を燃やし合う“ファイアストーム”。とにかく派手な戦闘が好きな方には特にオススメ


更に本作ならではの試みとして、マップエディターで作られたユーザー作成マップを採用した特別マッチも用意。これはブロンズ、シルバー、ゴールドの3種類に分類され、ブロンズでは新規にアップロードされたもの、シルバーでは海外の Far Cry3公式プレイヤーコミュニティで最高評価を受けたマップが対象となり、最高ランクのゴールドではUbisoft本社とスタジオが直々に選出したハイクオリティなユーザー作成マップをプレイする事が可能です。

各ルールは自動的に対戦相手を検索するオートマッチングシステムを採用。筆者がプレイした段階では、8つのプレイリストの中でも特にチームデスマッチとゴールドマップが盛り上がっている様子でした。

敗北したチームには強烈な罰ゲームが下される事も


■プレイスタイルの幅を広げる「スキル」と「バトルクライ」
本作からの新たな試みの一つとして、レベルシステムが採用されました。レベルに応じて装備品や、後述するスキル・バトルクライの種類が解禁されていき、戦闘面以外でも高レベル到達の特典として、タトゥーエディターや、ゲーム終了後に敗北したチームに行うファイナルムーブのアクションも追加されていきます。尚、レベルアップの為に必要な経験値はゲームの勝利、敵のキル、仲間のアシスト等、様々な条件下で取得する事が可能です。

ゲーム開始時にはチュートリアルが行われるので、初めて遊ぶルールでも安心


ユーザーのプレイスタイルを大きく決定付ける要素としてスキルシステムが挙げられます。スキルはシングルプレイ同様にキャラクターの基本能力を上昇させる役割を持ち、ウェポン、サポート、ハンターの各項目から選んでセットし戦闘中に発動させる事が出来ます。スキルの効果には、リロード速度を上昇させるものや、移動速度のアップなど様々な種類が用意され、自身の戦い方に合わせた取捨選択が対戦における重要な要素といえるでしょう。

装備品、バトルクライ、スキルを自由に組み合わせて自分だけのカスタムクラスを作成していく


また、スキルの他に“バトルクライ”と呼ばれる特徴的なアクションが存在。“バトルクライ”は戦闘中に一定条件を満たすことで発動可能となり、周囲のチームメイトの能力をアップさせるといった、仲間への支援効果を持ったものが主となります。“バトルクライ”は条件が揃えばいつでも発動可能なので、チームと連携して最適なタイミングを見つける事が勝利への近道となりそうです。

チームサポートのガスは敵の視界を狭める手段としても有効


その他、相手を倒したり目標を達成することで使用可能となる“チームサポート”も登場し、仲間のミニマップ上に敵の位置を表示させる偵察機の要請や、航空機からの爆弾投下など種類は様々。発動までのポイントは種類により異なり、相手に直接ダメージを与える様な爆撃タイプのものは発動までの道のりが厳しく、逆にレーダー等の支援タイプは割と手軽に要請出来るので、初心者と上級者で役割を分担していく事も重要。勿論チームサポートの変更も可能なので、自分の腕前と相談しながら、チームに貢献出来るサポートを選択しましょう。

■コアゲーマーへ向けた豊富なやりこみ要素
本作から、各種レベルアップ要素に加えて、毎日目標が更新されるデイリーチャレンジと、週替わりのウィークリーチャレンジが導入されました。Co-opミッションのクリア、指定された武器でのキルなどチャレンジの内容は様々。各課題のクリア状況に合わせて経験値も取得出来るので、レベリングの際には確認しておきましょう。

戦闘終了時にランダムでCD、フラッシュメモリ、ハードディスクなどの記憶媒体がドロップされ、それらを解析する事によって経験値やレアなウェポンModを入手する事が出来ます。高ランクのハードディスクとなると中々お目にかかる事は出来ませんが、もし手に入れる事が出来れば最高級のウェポンModを確実に取得出来るという代物、コアなゲーマーは全ウェポンModの収集を狙ってみるのも良いかもしれません。その他、マルチプレイモード全体を通して集積されていくアワードや、キル/デス数、武器の命中率などを含む各種統計の閲覧も可能なので、じっくりと腰を据えてゲームを楽しむことが可能です。

キルカムは相手の情報が解りやすく表示されるので、次回の反省にも活かしやすい


特徴的なポイントの一つが死亡時のキルカメラ演出。キルカメラの表示には、自分と相手ユーザーの位置関係が把握しやすい赤外線レーダーの様な特殊演出が用いられ、同時に装備品や使用スキルといったプレイヤー情報も表示。それに加えてどこを撃たれて死亡したのか、また、相手の体力をどれぐらい減らすことが出来たのかも確認出来るので、リスポーン時の戦略再考の材料として非常に優秀です。

シングルプレイを重視した作品では、マルチプレイモードはおまけ程度の扱いとなってしまう事も多いですが、本作ではレベルアップシステムなどのアンロック要素や、マップエディターを全面的に押し出したプレイリストなど、マルチプレイ単体だけでも楽しめる様な作りこみが感じられました。

次回は、もう一つのマルチプレイモード、Co-opプレイのプレビューをお届けします。そちらも是非お楽しみに!

【製品情報】
タイトル:ファークライ3
ジャンル:ファースト・パーソン・アドベンチャー
発売日:2013年3月7日 発売予定
希望小売価格:7,770円(税込)
対応機種:PlayStation 3、Xbox 360
プレイ人数:オフライン1人~2人、オンライン最大14人
CERO:Z(18歳以上のみ対象)
(C) 2013 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Far Cry, Ubisoft and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the US and/or other countries.
Based on Crytek's original Far Cry directed by Cevat Yerli. Powered by Crytek's technology "CryEngine".
《Game*Spark》
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