「Sony Wonder Technology Lab」はソニーが開発している最新テクノロジーを分かりやすく体験できるミュージアム。入場料が無料ということもあってか多数の来場者があるようでした。特に小さな子供が多く訪れていて、目を輝かせながら未来の技術に触れていました。学校向けのプログラムもあるようです。
入場するとFelicaが内蔵されたパスを受け取ります。まずはプレイヤー登録の機械に向かいます。パスをタッチして起動、自分の名前やテーマカラー等を登録、最後に写真をパチリ。これで登録が完了です。後は自由に館内を歩きながら、設置されている様々な展示に触れていきます。全て起動はここのパスを使っていくことになります。
■PSPが浮いた
展示は幾つかのフロアに分かれていて、最初のフロアに向かう途中には裸眼立体視のコーナーが。ディスプレイの前に立つと、PSPやデジカメの映像がくっきりと浮き上がって見えました。
最初の展示はリアルタイムでの映像や音声のミキシング。ここでは登録した情報に声などを追加できるようになっていて、その高低やスピードといった情報をリアルタイムで変化させることができるようになっていました。
続いてはロボットコントロールの技術です。1つは想像がしやすい昆虫のような形をしたロボット、もう1つは医療用ロボットの操縦です。昆虫ロボットは幾つかのボタンを組み合わせての操縦、医療用ロボットはフォースフィードバックを付加して重さの概念を導入したジョイスティックタイプのコントローラーを使った操縦です。後者では患部にメスを入れるのを体験できるわけですが、某カドゥケウスのようにリアルで、なかなか慣れないと難しい模様。余りにリアルなため、泣き出す子供もいました。
■テクノロジーでクリエイティブに触れる
特に展示が多かったのはクリエイティブなものでした。次のフロアではキャラクターモデリングや背景デザインのような体験ができる機械が設置されていました。モデリングはキャラクターを選択し、そのパラメーターを変更することでシェイプを変えていくというものです。レベルデザインは基本テーマを選んで、幾つかのオブジェクトを設置して一枚絵を完成させるようなもののでした。
モーションキャプチャーも体験でき、自分の動きがリアルタイムでキャラクターのモーションに反映されるのを体験できました。
また、テレビのニュース番組のようなセットが組まれていて、司会者を体験できるコーナーも。放送機器に強いソニーならではということでしょうか。こちらのコーナーでは実際にセリフを読み上げて、まるでテレビに出演しているような体験ができるということで、行列ができていました。
レースゲームのレベルデザインも体験できました。予め引かれている円形のコースを引っ張ることで、様々な形に変形できるほか、地形ツールを使ってコースの高低を自由に変更できます。完成するとゲームに反映されたものでレースができるのですが・・・。筆者のレベルデザインが悪かったせいか、クソゲーになっていてとても遊べるものではありませんでした(笑)。
最後はプレイステーション3やMoveの最新ゲームを遊べるコーナーも用意されていました。
退出時にはミュージアムを訪れた証明として、体験したコーナーが列挙された証明書が印刷されます。来場者管理としてFelicaのパスを使う、なかなか面白い仕掛けですね。「Sony Wonder Technology Lab」は入場料無料ですので、もし近くを訪れた方は訪問してみてください。クリエイティブを体験できますよ。
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