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【台湾国際ゲームショウ 2013】『Killzone: Mercenary』PS Vitaでの制作にはPS3のエンジンをそのまま採用・・・実機によるプレイレポートもお届け

Sony Computer Entertainment Taiwanは、2月1日に台湾・台北の港南展覧館でアジア向けのメディアセッションを開催しました。本記事では大人気FPS『Killzone』シリーズの最新作であるPS Vitaソフト『Killzone: Mercenary』の最新情報と、プレイレポートをお届けします。

ソニー PSV
Hermen Hulst氏(Guerrilla Games)
  • Hermen Hulst氏(Guerrilla Games)
  • Guerrilla Gamesの共同設立者であり、マネージングディレクターを務めているHermen氏
  • メディア体験会の様子
  • ダナー(キャラクターコンセプト)
  • ブラックジャック(キャラクターコンセプト)
  • キャラクターコンセプト
  • キャラクターコンセプト
  • コンセプトアート
Sony Computer Entertainment Taiwanは、2月1日に台湾・台北の港南展覧館でアジア向けのメディアセッションを開催しました。本記事では大人気FPS『Killzone』シリーズの最新作であるPS Vitaソフト『Killzone: Mercenary』の最新情報と、プレイレポートをお届けします。

本セッションにはGuerrilla gamesのHermen Hulst氏が登壇し、作品の概要を発表しました。まず最初に強調されたのが、本作はPS3ソフト『KILLZONE 3』のエンジンをそのまま採用し、同じAIを使用したり、高精細な映像のクオリティを可能にしたりしているとのこと。また、「コンスタントに30fpsで動作している」と携帯機でも、パワフルなゲーム体験が可能になっているとしています。

そして、気になるのはストーリーと新システム。まずはストーリーですが、時間軸は1作目の『KILLZONE』エンディング後からスタートし、2作目や3作目と並行しながらも、作中では描かれなかった別のストーリーが展開されていくということです。主人公はタイトルの通り「傭兵」の「アラン・ダナー」。この主人公は、群れるのを嫌う一匹狼的な性格で、以前はUCAの兵士だったものの、報酬次第でISA(Interplanetary Strategic Alliance)やヘルガスト軍とも契約をするという人物です。

この主人公が殖民惑星「Vekta」の大使とその家族をピュロスから連れ出す作戦に失敗し、戦争の行方が大使の息子に係っていると判断。両陣営を巻き込んでの息子の奪い合いに、本当に報酬だけを求めて行動することに意味があるのかを疑い始めるといったストーリーになっています。

本作で最も重要になってくるのは、何度も出ているように「報酬」です。ミッションで得た報酬を元に、新たな武器を購入するなど、よりキャラクターを強化していくことができます。この報酬は、シングル・マルチプレイのどちらも共通のアカウント(口座)で管理されるので、どのモードをプレイしても資金は1つに集約されます。

報酬は全て、成果に基づいて算出されるとのこと。例えば、銃火器で遠距離から倒すよりも、近接攻撃で直接倒した方がより高い報酬を獲得できます。また、マルチでは、敵を倒すことで、各プレイヤーの能力やクラスなどを反映したカード(トランプのようなもの)を落とします。これを拾うことで、よりランクを高めるだけでなく、売却することでお金に換えたり、ポーカーのように役を揃えることでビッグボーナスになります。

また、戦闘における新システムとして、「VAN-GUARD」というシステムが搭載されます。ゲージを溜めることで発動出来る兵器で、様々なキャノンや、衛星のよる遠隔攻撃システム、そしてドローンによる遠隔攻撃など、非常に強力な攻撃を繰り出すことができます。ゲージは敵を倒していくことで溜めることができるほか、店で予めチャージしておく(有料)で、より有利に戦闘を開始できるということです。

ちなみにシングルのキャンペーンモードは1ミッション1時間程度で、全9ミッションになっているとのこと。ミッションをコンプリートすると、リプレイチャレンジが解放されます。もちろんオンラインのマルチ対戦(最大4対4の8人が参加)にも対応しており、全6マップで3つの異なるモードが搭載されるようです。その中の1つにはWarzoneも含まれていると語っていました。

セッションの後は短時間ながら、実機でプレイすることができましたが、最初に強調されていたように、据え置き機に近い映像表現に驚きを隠せませんでした。

マルチのみプレイすることが出来ましたが、最初の時点で、いくつかのプレイスタイルを選択します。これはリスポーンすることで再度選択できました。

とにかく「Vitaの機能を全て使用している」と語っていた通り、前背面のタッチなど、その機能を存分に活用している印象を受けました。武器の変更や「VAN-GUARD」の発動は前面のアイコンをタッチすることで可能(武器変更はボタン操作でも可能)で、スムーズに操作することができました。また、照準を合わせる際には背面のタッチで倍率が切り替えられます。

PS Vitaの機能を強みを生かしたシステム、そしてPS3のエンジンで制作されたという本作はHermenも語ったように「マイルストーンになる」作品であることは間違いなさそうです。アジア版を含めたグローバルでの発売日は2013年9月17日と発表されましたが、日本版については「未定」(SCEA関係者)とのこと。日本版の正式アナウンスに期待したいところです。

セッション後に行った開発陣インタビューの模様は、後ほど掲載しますのでお楽しみに。
《宮崎 紘輔》

タンクトップおじさん 宮崎 紘輔

Game*Spark、インサイドを運営するイードのゲームメディア及びアニメメディアの事業責任者でもあるただのニンゲン。 日本の新卒一括採用システムに反旗を翻すべく、一日18時間くらいゲームをしてアニメを見るというささやかな抵抗を6年続けていたが、親には勘当されそうになるし、バイト先の社長は逮捕されるしでインサイド編集部に無気力バイトとして転がり込む。 偶然も重なって2017年にゲームメディアの統括となり、ポジションが空位になっていたGame*Sparkの編集長的ポジションに就くも、ちょっとしたハプニングもあって2022年7月をもって編集長の席を譲る。 夢はイードのゲームメディア群を日本のゲーム業界で一目置かれる存在にすること、ゲームやアニメを自分達で出すこと(ウィザードリィでちょっと実現)、日本武道館でライブすること、グラストンベリーのヘッドライナーになること……など。

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