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今期は減収減益、次期は『軌跡』シリーズ新作で巻き返し図る ― 日本ファルコム決算発表

日本ファルコムは11月14日、平成24年9月期決算を発表しました。本事業年度売上高が12億7100万円(前期比18.6%減)、営業利益が3億4100万円(同35.9%減)、経常利益は3億4300万円(同35.8%減)、当期純利益は2億1600万円(同32.0%減)の減収減益となりました。

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日本ファルコムは11月14日、平成24年9月期決算を発表しました。本事業年度売上高が12億7100万円(前期比18.6%減)、営業利益が3億4100万円(同35.9%減)、経常利益は3億4300万円(同35.8%減)、当期純利益は2億1600万円(同32.0%減)の減収減益となりました。

当期(平成23年10月1日から24年9月30日)は、携帯機、据え置き機ともに底堅く推移し、優良なコンテンツは堅調に推移したとのこと。PSPソフト『那由多の軌跡』やPS Vitaソフト『イース セルスタの樹海』といったタイトルは市場で高い評価を得たものの、ゲーム部門単独の売上高はでは前期比32%減の9億9100万円となりました。

同社コンテンツの様々なプラットフォーム展開やライセンス許諾などを行うライセンス部門では、ゲームソフトのダウンロード販売比率が上昇したことで収益に大きく寄与したということです。このとこが大きく影響し、売上総利益率では3.5%の上昇をみせました。ライセンス部門単独の売上高は前期比72.7%増の2億8000万円となっています。

次期については、PS3ソフト『英雄伝説 空の軌跡FC:改 HD EDITION』でPS3市場に参入し、新たな顧客獲得に努めるとともに、『空の軌跡』『零の軌跡』『碧の軌跡』に続く『軌跡』シリーズの最新作を発売して、増収増益を目指すとのこと。次期の平成25年9月期業績予想は売上高17億円(前期比33.7%増)、営業利益5億円(46.3%増)、経常利益5億円(45.7%増)、当期純利益3億円(38.4%増)を見込んでいます。

なお、次期第2四半期の予想は、通期予想に対して大幅に少ない数字となっていますが、これは下半期にタイトルを集中させることが原因となっています。このことからも軌跡シリーズ新作の発売は2013年4月以降になりそうです。
《宮崎 紘輔》

タンクトップおじさん 宮崎 紘輔

Game*Spark、インサイドを運営するイードのゲームメディア及びアニメメディアの事業責任者でもあるただのニンゲン。 日本の新卒一括採用システムに反旗を翻すべく、一日18時間くらいゲームをしてアニメを見るというささやかな抵抗を6年続けていたが、親には勘当されそうになるし、バイト先の社長は逮捕されるしでインサイド編集部に無気力バイトとして転がり込む。 偶然も重なって2017年にゲームメディアの統括となり、ポジションが空位になっていたGame*Sparkの編集長的ポジションに就くも、ちょっとしたハプニングもあって2022年7月をもって編集長の席を譲る。 夢はイードのゲームメディア群を日本のゲーム業界で一目置かれる存在にすること、ゲームやアニメを自分達で出すこと(ウィザードリィでちょっと実現)、日本武道館でライブすること、グラストンベリーのヘッドライナーになること……など。

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