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フランスの開発スタジオ訪問 ― Facebookで遊ぶ「フレンチ・キス」ってどんなゲーム?

フランスの開発スタジオ訪問 ― Facebookで遊ぶ「フレンチ・キス」ってどんなゲーム?

2012年6月4日(月) 21時33分
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    デジタル温室の中堅企業、CCCP
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    クリエイティブディレクターのウィンティン氏
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    開発風景は日本のソーシャルゲーム企業と変わらない
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    毎週金曜日にはアーティスト全員で
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    1つのテーマで自由に絵を描き
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    発表しあうのが通例だ
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フランス東北部、ノール:パ・ド・カレー地域圏の街、ヴァレンシエンヌの中心部に位置する「Serre Numerique(デジタル温室)」。日本武道館とほぼ同じ15000平米に、企業・大学など数十社が集結するデジタルクリエイションの一台集積地(キャンプ)です。

CCCPはこのデジタル温室に入居するベンチャー企業。クリエイティブディレクターのディディエール・ウィンティン氏はゲーム開発を専門に教える高等教育機関、Supinfogameの元先生です。教え子と共に7年前に起業し、オフィスを構えました。

デジタル温室の中堅企業、CCCPクリエイティブディレクターのウィンティン氏開発風景は日本のソーシャルゲーム企業と変わらない


■恋愛の神に指南されつつ恋人探し
名前からしてアカっぽいイメージの同社ですが(企業ロゴも旧共産圏をイメージしています)、これは設立メンバー5名がそれぞれ均等に出資したから(もちろんネタ的な要素もあります)。それどころか、それとは正反対のゲームを開発中でした。それがフェイスブック向けソーシャルゲーム「フレンチ・キス」です。パブリッシャーは6wavesで、7月にリリース予定とのこと。筆者等が訪問したときは、追い込みの最中でした。

タイトルから想像がつくように、テーマは恋愛ソーシャルゲーム。プレイヤーは男性はアフロディーテ、女性はアポロンという恋愛の神様から指導を受けながら、他のフェイスブック上の異性とゲーム上でデートを繰り返し、最後にフレンチ・キスすれば「ゲットだぜ!」です。



しかしバーチャルとはいえ、実在の友人と紐付いているキャラクターなわけで、なかなかきわどい感じですね。このあたりが恋愛の国フランスならでは、なのでしょうか?

もっとも、ゲームメカニクス部分もしっかりしています。ポイントはデート要素と街作りの要素を融合させたところ。実際のデートでも同じ場所に誘ってばかりでは相手に飽きられてしまいます(たぶん)。そこでデートスポットを探して雑誌や情報番組などをチェックするわけですが、本作ではプレイヤーが自分の街に施設などを配置して、どんどん拡張していけます。そうするとデートスポットが増加するというわけです。

いわばシティビレとラブプラスが融合したような内容と言いましょうか。もちろん、それに加えてアバターやアイテム類なども充実しています。ビジネスモデルは例によってアイテム課金+広告モデルで、思わず訪れてみたくなる素敵な街を作り、思わずおつきあいしたくなるような魅力的なアバターに着飾るには、相応のお金が必要というわけ。

ただし、本作ではフレンチ・キスという魅力的なご褒美が待っています。いやー、なんというか、煩悩をたくみにゲームデザインに落とし込んでいますね、すばらしい。

■シリアスゲームをベースにソーシャルゲームに進出
ちなみに当初は英語とフランス語のみですが、今後はドイツ語・イタリア語・スペイン語など全8カ国語に対応予定とのこと。月間3-500万人ユーザーを見込んでいるそうです。アポロンとアフロディーテだけでなく、国や地域ごとに有名な神々も登場する予定。開発室の壁には世界の神々に混じって、日本の神々(イザナギとイザナミ?)風のキャラクターも描かれていました。要望が高まれば日本語版もぜひ展開したいとのことです。

またPC版だけでなく、スマートフォン版への展開も構想中。PC版でデート中にレストランに入ったら、スマートフォン版でミニゲームがプレイできるなど、PC版の補完的な内容になるそうです。

ちなみにローンチ版の開発費は20万ユーロ(約1900万円)なんだとか。なにはともあれフェイスブックアプリなので、リリースされたら早速プレイしてみたいですね。もっとも英語(またはフランス語)でのナンパなので、さっそく駆逐されそうな気がしますが。

毎週金曜日にはアーティスト全員で1つのテーマで自由に絵を描き発表しあうのが通例だ


なお同社の事業の柱はカジュアルゲームとシリアスゲーム。コアテクノロジーはFlashとUnityで、カジュアルゲームでは2DゲームをPopcapなど数多くのパブリッシャーに提供。シリアスゲームでは小児病棟の入院患者向けに病気の治療法を教える「LUDOMEDIC」と、工場の作業員を訓練する「Safe Metal」などがあります。

2011年度は売上のすべてがシリアスゲーム関係でしたが、2012年度はソーシャルゲームへの参入で事業領域を半々とし、売上も倍増させたいと意気込みます。社員数は17名でインターンが常時2-3名と、なかなかの規模。デジタル温室の入居企業では中堅規模になるそうです。

ウィンティン氏にデジタル温室のメリットを聞くと「さまざまな経歴の企業が一箇所に集まり、互いにコミュニケーションできて、創発が高まること」だと言います。ちなみにこの施設、2014年に規模を拡張する予定で、内外からデジタル系企業を絶賛誘致中。入居費用や税制面での優遇もあるとのことで、施設の担当者は、ぜひ駐日フランス大使館まで問い合わせて欲しいと話していました。

(Article written by 小野憲史)

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