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【プレイレビュー】カプコンが送るハイファンタジーの世界『ドラゴンズドグマ』

カプコンより2012年5月24日に発売されたPS3/Xbox360ソフト『ドラゴンズドグマ』のプレイレビューをお届けします。

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カプコンより2012年5月24日に発売されたPS3/Xbox360ソフト『ドラゴンズドグマ』のプレイレビューをお届けします。

平和な漁村に暮らしていた主人公は、ある日突如襲いかかってきたドラゴンに心臓を奪われてしまいます。そして竜に選ばれし者「覚者」としての運命を背負い、広大なオープンワールドの世界へと旅立つこととなります。

■どこまでも行ける!「オープンワールド」の魅力
プレイヤーが旅をするオープンワールドとは、あらゆる場所へ「実際にたどり着ける」のが特長の世界です。例えば、物見やぐらからうっすらと見える塔、崖から見下ろした城壁、人々の暮らす街など「ここは一体何があるんだろう?」と思うような所は、全て直接確かめられるようになっています。

そのため、街道を歩いてどこまでも進んでみたくなるところですが、もちろん一筋縄ではいきません。きちんとした昼夜の概念があるため、夜を迎えると、すぐ目の前も見えないほどの暗闇に閉ざされてしまいます。さらに、狼といった小柄なものからグリフォンやサイクロプスといった大型種、ゴブリンや盗賊団など集団で襲いかかってくる凶暴なモンスターも多数登場し、油断できません。さらに、落石や瘴気のたちこめる沼、深い霧に閉ざされた森やトラップの仕掛けられたダンジョンなどもプレイヤーを苦しめるでしょう。

しかし一方では、木々の隙間からこぼれる太陽の光やのんびりと生活する野生の動物たち、真っ暗な闇だからこそ映える星やゆっくりと空を明るく染めていく朝焼けなど、美しい風景も広がっています。また、NPCたちも時間の経過で行動が変化するため、戦うだけでなく、時には足を止めてじっくりと周りを眺めてみるのもいいかもしれません。

■多彩なクエストや、世界観に深く触れられるストーリー
覚者としての使命を背負う主人公は、小さな漁村「カサディス」から始まり、領地の騎士たちが滞在する「宿営地」で起きた事件をきっかけに、やがてこの地域の中心となる大都市「領都グラン・ソエン」を訪れます。そして、徐々にドラゴンや覚者という存在がもつ謎、教会が隠す真実へと迫っていくこととなるようです。

もちろん、こうしたストーリー性のあるクエストだけでなく、単純に気になる・面白そうといったものを優先してクリアしていくといった楽しみ方もあります。経験値やお金をはじめ、特殊なアイテムや装備品が手に入るケースもあり、積極的に請け負っていきたいところ。ただし、タイミングによって消滅してしまうものや、失敗すると2度と挑戦できないものもあるため慎重な行動も求められそうです。

なかには、NPCを護衛するタイプのクエストも。闇雲にモンスターと戦うだけでなく「守る」ことを念頭におくため、サポートポーンに回復役を多く入れたり、敵の注意を引付けやすいスキルをもったジョブを設定したりと、パーティ構成のバランスを考えてみるのが成功させるポイントといえるでしょう。

■1人でも“繋がっている楽しさ”を味わえる「ポーン」
この世界には、人とそっくりの外観をした「ポーン」という種族が存在しており、戦闘や探索でプレイヤーを強力にアシスト。一緒に成長していくだけでなく、オンラインで他のプレイヤーとのコミュニケーションを図るための重要な存在となっています。

ポーンには、外見やジョブ、スキルを自由に設定できる「メインポーン」と、他のユーザーやゲーム内で作成されたものを利用する「サポートポーン」といった2つの種類があります。

メインポーンはネットワークを介し、他のプレイヤーの世界で冒険させることが可能です。レベルなどの成長はできませんが、請け負ったクエストの内容やモンスターの弱点などを学習するといった「経験」を増やせます。これにより、ポーンが戦闘などでより有利な行動を取りやすくなるだけでなく、クエストに対してヒントを与えてくれるようになりますね。こうしたポーンの状態は、オンライン状態で宿屋に宿泊するごとに更新されます。

他プレイヤーのメインポーンはレンタルできるだけでなく、お礼のアイテムをはじめ、複数パターンのなかからコメントを選んで送るのも可能です。お世話になったと思うプレイヤーには、感謝の気持ちを伝えてみましょう。

このほか、公式コミュニティサイト「ポーンコミュニティ」では、ポーンに関する情報誌「THE GRANDO SOREN TIMES」を発行。ゲーム内で撮影したスクリーンショットをアップロードし、他のユーザーにポーンの魅力をアピールしてレンタルしてもらいやすくなりそうです。さらにユーザー同士でフレンド登録をしていると、相手のポーンを探しやすくなるだけでなく、借りる際に必要な「RP」というポイントが不要になるといったメリットも。積極的に交流を広げていきたいところですね。

■シンプルながら、スピーディで奥深い戦闘アクション
本作では、攻撃力を重視した「ファイター」「ウォリアー」「アサシン」「ミスティックナイト」、魔法に特化した「メイジ」「ソーサラー」、中~遠距離攻撃を得意とする「ストライダー」「レンジャー」「マジックアーチャー」といった9つのジョブが登場します。最初は3つの基本職しか選べませんが、ストーリーを進めると自由に選べるようになります。

こうしたジョブごとに異なるメインウェポンやサブウェポンをそろえ、ボタンごとに割り振った技を使用していきます。アビリティ特性なども自分の好みでカスタマイズ可能なため、メインやサポートポーンの行動パターンに合わせてさまざまな組み合わせを考えていくことも楽しみの1つになりそうです。

攻撃用の技や魔法攻撃の際は、マジックパワーといったポイントを消費するものではなく、魔法では詠唱する「時間」、技や大型モンスターへしがみつく場合は「スタミナ」がコストとなります。魔法は詠唱中に無防備となることから、周囲の状況を適切に確認しながら使用しなくてはなりません。また、スタミナは時間経過により回復するため、こまめな回復と、時にはアイテムを駆使しながら一気にたたみ掛けることも選択肢の1つといえます。

さらに、モンスターにはそれぞれに固有の弱点が存在します。特定の部位を破壊したり、特定の属性をもった魔法で攻撃すると効果的なダメージを与えることでポーンがモンスターに対する知識を深めることから、弱点をついた攻撃を狙うように成長を促していきましょう。

しかし、一部には弱点を鎧で守ったもの、ただ攻撃するだけでは効率よくダメージを与えられないものも。戦闘を長引かせないためにも、モンスターによじ登って直接叩くといった手法も取り入れていく必要があります。振り落とされないよう、緊張感のあるバトルとなることは間違いありません。

広大なオープンワールドとスタイリッシュなアクションにくわえ、ハイファンタジーの世界を高い自由度で楽しむことができる『ドラゴンズドグマ』。DLCによるクエストの配信や公式ポーンの配信、タイアップ企画なども進んでおり、これからの展開も非常に楽しみなタイトルとなっています。ぜひプレイしてみてください。

『ドラゴンズドグマ』は、好評発売中で価格は7,990円(税込)です。

(C)CAPCOM CO., LTD. 2012 ALL RIGHTS RESERVED.
《近藤智子》
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