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協力ではない、共闘せよ!犠牲と代償による「真実のファンタジー」『SOUL SACRIFICE』制作発表記念会

ソニー PSV

ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンは、PlayStation Vitaソフト『SOUL SACRIFICE』の制作発表記念会を東京・国際フォーラムで開催しました。

発表前のプロローグではスクリーンに映し出される不思議な文様をはじめ、雷や雨音などゲームさながらの雰囲気を演出しており、不思議なローブ姿の人物も登場。映像では「真実のファンタジー」「魔法使い」「協力ではない」「共闘せよ」「覚悟はあるか?」といった本作のキーワードが飛び出します。

まず、ソニー・コンピュータエンタテインメント ワールドワイドスタジオ プレジデントの吉田修平氏が登壇し、1人のPS VITAユーザーとして今日を楽しみにしていたとコメント。「昨年12月の発売以来、当社はPS VITAの特徴を活かしたさまざまな専用タイトルを発売してきました。そして現在、ジャパンスタジオの中で最も力を入れているタイトルの1つが『SOUL SACRIFICE』です。みなさんに注目してほしいポイントが2つあり、1つはタイトルから連想される“魂”“犠牲、生贄”という言葉が、世界観やシステムにどう絡んでいくのか。2つ目は“力ではない、共闘である”という言葉です。あえて“共に戦う”という、協力プレイとは異なった新しいコミュニケーションに期待してください」と挨拶しました。

■稲船氏によるゲーム概要のプレゼンテーション
続いてcomceptの代表取締役である稲船敬二氏が登場し、ゲームの概要についてプレゼンテーションをおこないます。稲船氏はまず「ゲームコンセプト」について「ゲームの素晴らしさの8割を決める」と重要性を強調。『SOUL SACRIFICE』のコンセプトは「真実のファンタジー」としており、真実とは「犠牲と代償」によるものだと感じ取ってもらえるような作品にしたいといいます。こうして、何に対しても犠牲や代償を払うよう面白さの部分を「共闘」というゲームアクションの中で示していくことを貫いて制作しているとのことです。

上映された第1弾トレイラーについて稲船氏は、ファンタジーで有名な「エクスカリバー」について、自身は「誰も抜けないものを抜くという、大変な覚悟があればこそ大きな力を手に入れられるもの。魂を伴う、背骨や内臓といった体の一部を代償とすれば、それこそが真実のエクスカリバーではないのか」と捉えたといいます。ゲーム内では、こうした犠牲と代償による武器や防具が数多く登場します。

ストーリーについては、主人公は牢屋に閉じ込められて弱り果てた1人の青年であり、彼は邪悪な魔法使いによって生贄になるのを待っている状態だと説明。ある時、牢屋の中で見つけた1冊の本に書かれた日記のようなものを読んでいくと、本の記録を追体験できるように。そこで主人公は魔法使いとなり、本の中の邪悪な存在と戦っていくこととなります。そこには何か「希望」が存在し、主人公は希望に向かって突き進んでいくようです。

■独特なデザインのモンスターや、ゲームを彩る音楽たち
さらにゲームの具体的な内容として、キャラクターのカスタマイズやモンスターについて紹介。なかでもモンスターのデザインは「スライム」「ハーピー」「ケルベロス」と、名前こそ聞いたことがあるものの、これまで知られているようなイメージとは違います。稲船氏は「自分自身が考える“リアル”なモンスターのデザインで、これまで凝り固まってきたようなものではコピーにすぎず個性がありません」とし、こうしたデザインの1つ1つも全てがコンセプトを元に考えたといいます。

こうしたモンスターとは魔法で戦いますが、この世界にはマジックポイントといった数字的な概念は存在しません。小さな犠牲を払えば小さな力が、大きな犠牲を払えば相応に大きな力を得られ、例えばエクスカリバーは「自分の命」という最大の犠牲を払って手に入れる力となります。また自分の命だけでなく仲間を生贄にすることも可能となっており、裏切っても力を得るのか、申し訳ないと思うのかはプレイヤー次第となるでしょう。

さらにモンスターはもともと人間で、欲望にとりつかれた結果としてこうした姿になっており、これはプレイヤー自身も代償を払い続けると心や体を失う危険が付きまとっているともいえます。「もしかしたら、欲望を取り除いてあげれば人間の姿を取り戻してあげられるかもしれません。こうした形で“人間”というものをしっかり描いています」としています。

稲船氏による実機を使ったプレイも公開され、さまざまな魔法を使うプレイヤーの姿を披露。魔法でありながら、非常にスピーディな動きとなっており「犠牲と代償によって戦っていくアクションであり、これまでのファンタジーという概念を変えていけるようなゲームになっていると思います」とコメントしました。

本作の楽曲は光田康典氏と鋒山亘氏によるもので、両名が作曲したものを実際に会場内で披露することに。光田氏が紹介した、主人公が手にする本のテーマ曲は「囚われている主人公の絶望感やかすかな希望をこめて作りました」と、美しいボーカルの中にも悲しみが感じられるようなものとなっています。これまでにない世界観のために何度も書き直した苦労もあったものの、気に入っているとのことです。稲船氏は「光田さんらしい、繊細で切なくて、少しだけ希望があるような部分がすごくいいですね」と絶賛。

鋒山氏は、巨大なモンスターとのバトル曲という、対照的な楽曲を紹介。非常に迫力のあるサウンドですが「苦しい経験を経て外見が非常に醜くなってしまったモンスターにも、その中に人間としてのピュアな魂の叫びがあるだろうと、そんな思いを込めて書きたいなと思いました」と語ります。迫力と繊細さを両立させるために試行錯誤をしたといいます。「心に突き刺さるようなものを書いてほしいというのがあって、そういった部分をしっかり取り入れながらバトル曲の迫力もあり、コンセプトをしっかりと理解していただけてます」と稲船氏もコメントしました。現在作曲中のものには、海外のフルオーケストラやフルコーラスによるレコーディングも控えているとのことです。

■これまでにない要素を含んだマルチプレイ
このほか共闘要素の紹介として、マルチプレイのムービーが上映されました。メンバーは4人で、ケルベロスを相手に魔法を使った戦闘を繰り広げます。途中で1人が戦闘不能となってしまうものの、別のプレイヤーが即座に生贄として「サラマンダー」を発動すると、強力な攻撃でケルベロスを撃破。生き残った3人のプレイヤーは、ケルベロスを「救済」するか「生贄」とするかを選ぶことが可能となります。今回は生贄で一致しましたが、ユーザー同士で異なる選択もありうるため、その場合はどうなるのかが気になる部分です。

最後に稲船氏は「独立してゲーム会社を立ち上げてから1年と少しですが、その間にPS VITAで作るチャンスをもらえたので、全力で取り組んできました。どれだけ速いスピードでユーザーに届けられるかを考えてやってきていますので、今年中に実現させたいですね。“今まで遊んだゲームで1番面白かった”と言わせてみる気持ちでやっていて、自分なりに大きな犠牲を払って得た大きな力で今のスタッフ達とゲームを作っています。みなさんはPS VITAとソフトを買うという“犠牲”だけを払って、ぜひ楽しんでください(笑)」と述べました。

『SOUL SACRIFICE』は、今冬発売予定で価格は未定です。

(C)Sony Computer Entertainment Inc.
《近藤智子》

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