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【グリーカンファレンス2012】日本のソーシャルゲームは世界で通用するのか?gumi、Nubee、ドリコム、カヤックが激論

ゲームビジネス 市場

会場風景
  • 会場風景
  • 株式会社gumi代表取締役社長の國光宏尚氏
  • 株式会社Nubee Tokyo代表取締役社長の手島武雄氏
  • 株式会社ドリコム執行役員の長谷川敬起氏
  • 株式会社カヤック代表取締役CEOの柳澤大輔氏
  • グリー取締役 執行役員CFO 国際事業本部長の青柳直樹氏
「今までは日本と海外のソーシャルゲームには大きな違いがあると考えられてきた。しかし今考えてみると意外に近いのでは?」というモデレーターを務める株式会社gumi代表取締役社長の國光宏尚氏の一言から始まったのがパネルディスカッションをレポートします。

登壇者は株式会社Nubee Tokyo代表取締役社長の手島武雄氏、株式会社ドリコム執行役員の長谷川敬起氏、株式会社カヤック代表取締役CEOの柳澤大輔氏、そしてグリー取締役 執行役員CFO国際事業本部長の青柳直樹氏の4名です。

ディスカッションは「日本と海外市場の違い」という議題から始まりました。日本で流行しているゲームは海外でそのまま通用するのか、それとも作り替える必要があるのでしょうか。

この問いに答えたのがグリー初の世界向けオリジナルタイトル『Zombie Jombie』を開発したGREE International, Inc.のCEOを務めている青柳氏です。「米国App Storeのゲームランキングでは4位を獲得するなど、世界でも通用するという感触を得ることができましたた。これを続けていけば世界でも勝てるという実感を得ましたた」と語りました。

続いて「アメリカと日本の収益性の違いは?」という問いには「一般的には日本の10分の1位の収益性と言われていますが、今後の施策などを考えていけば日本の半分位にはなると思います」と語りました。長谷川氏も同様の意見で「KPIで見ると日本の35%位の水準になっており、イベントなどをおこなえば収益性も上がっていきます。かなり明るいマーケットだと思います」と話した。

「日本で流行しているタイプのソーシャルゲームではなく、どちらかという欧米で流行しているタイプのソーシャルゲームを提供している手島氏はどうですか?」という問いに「『Japan Life』の例では中国のユーザーが約半数を占めています。GDPで見ると確かに中国は成長しているのですが、まだ収入面では日本人とは差があります。ですので直近で半分の水準になるというよりは、5年後10年後に期待しています。」と語りました。

「海外で流行しているゲームモデルとしてはカジュアルなタイトルが多い気がします。カジュアルタイトルが受け入れられやすいのでしょうか?」という問いには「そこは手探りなので出してみないとわからないというのが正直なところです。」と語りました。「カードバトル・コイン落としゲーム・リアルタイムストラテジーとジャンルの違う3タイトルを展開している長谷川氏はどうですか?」という問いには「オリエンタルな雰囲気のタイトルはウケが悪いです。『Zombie Jombie』の様に国のテイストにあわせた方が良さそうです。北米圏では競争要素がユーザに人気があるようで、バトル率は日本の1.5倍程度となっています。」と説明しました。

話は変わって「アメリカでタイトルを展開する前に、カナダやニュージーランドで先行して配信を行いテストを行なった方が良いのでしょうか?」という話題に。青柳氏は「向こうで成功している会社はみんな同じ事をやっています。『Zombie Jombie』もカナダ・オーストラリアでテストを行ない、ゲームを調整した上でアメリカで配信を開始しました。ですのでアメリカでの成功は想定の範囲内の結果です。」と語りまし。「それではどの位調整すれば良いのでしょうか?」という問いには「2,3ヶ月位かけている会社もあります。ゲームバランスの調整ももちろんですが、チュートリアルの調整が重要です。日本のユーザーはソーシャルゲームに慣れているが、海外のユーザーも同程度に慣れているとは限らないので、日本より丁寧なチュートリアルが必要になることもあります。ゲームバランスについても継続率や課金率が国によって微妙に違うので、余力があれば調整した方が良いかもしれません」と説明しました。

最後に登壇者の5名が今後の海外展開の意気込みについて語りました。

手島氏は「元々海外をメインにやってる会社なのでアジアを重点的に攻めていくことになると思います。しかし日本も捨てがたいので、夏くらいに日本を代表する作品を発表できると思うので期待してほしい」と語りました。

長谷川氏は「国内市場と海外市場を分けて考える必要はないと思います。GREE Global Platformに乗って、グリーと一緒に頑張っていきたいです」とコメント。

柳澤氏は「日本的な面白コンテンツを作っていくので、マーケットは小さいかもしれない。厳選して海外展開していく」と語りました。

青柳氏は「『Zombie Jombie』がアメリカのマーケットに通用したのは、日本のソーシャルゲームという視点で見ても大きいと思います。日本のノウハウを応用すれば世界に通じるというのがわかりました。」と話しました。

最後に國光氏は「1,2年前は世界に勝てるなんていうと冷ややかな視線を浴びましたが、やっている身としては勝てると思っています。真面目にGREE Platformで世界に勝てると思います。」とまとめパネルディスカッションは終了しました。
《八橋 亜機》

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