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濃厚な世界と爽快アクション!『ウォーハンマー40,000: スペースマリーン』プレイレポ

ソニー PS3

濃厚な世界観と爽快アクションが楽しめる『ウォーハンマー40,000: スペースマリーン』プレイレポ
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北米では9月6日に一足早く発売されたTHQとRTS作品で有名なRelic Entertainmentの最新作『Warhammer 40,000: Space Marine』。今回はサイバーフロントより本日発売されるPC/PS3/Xbox 360向け日本語版『ウォーハンマー40,000: スペースマリーン』のプレイレポートを届けします。



スペースマリーンは厳しい訓練と最先端の人体改造を受けた帝国の超エリート戦士。約1,000人規模から成る複数の団体で組織は構成されており、タイタスの所属するウルトラマリーンはその中でも最大の戦団である

人類が宇宙へ進出してから史上最大の版図を手に入れた帝国(インペリウム)。この帝国と異種族、裏切り者などの複数の勢力が、宇宙の覇権を賭けて戦う41万年紀の遠未来。帝国の軍事力を維持するのに必要不可欠な工業惑星グライアが襲撃を受け、皇帝に絶対的な忠誠を誓うスペースマリーンに救難信号が届くシーンから本作の物語は始まります。プレイヤーに課せられるのは、スペースマリーンのウルトラマリーン戦団中隊長タイタスとなって分隊を率い、惑星グライアを暴虐な異種族オルクの手から救い出すという使命。さらに物語の先には、強大な力を持つ「謎のエネルギー源」と、暗黒四神を崇拝する裏切り者やディーモンから成るケイオス(混沌)の勢力が待ち受けており、「グライア」での「エネルギー源」を巡る三つ巴の戦いはより激しさを帯びていく……。

原作は世界的な人気を誇るミニチュアボードゲーム『Warhammer』の中でSF色を持つ『Warhammer 40,000』で、長編SF小説を軽く凌駕してしまいそうな長大な物語と設定が魅力の1つ。上記のあらすじの時点で既にチンプンカンプンな人が居るかもしれませんが、ゲーム本編は基本的に謎解きの存在しない一本道アクションなので、特に問題無く遊ぶ事が可能。もちろん本作で『W40k』の世界に興味を持ったなら、プレイ前後に他媒体で物語を読み漁り、濃厚なスペースオペラへの船出を楽しむのもぜひ推奨したいところです。

本編で度々出てくる「戦いの聖典(コデックス)」は、宇宙での長い戦いの歴史が記された戦術・戦略教本であり、スペースマリーンにとっては聖書に値する書物。主人公タイタスはあまり信じていない様だ

帝国のスペースマリーンと一般兵インペリアルガード、異端審問丁に対し、数で暴力を成す異種族オルク、さらには暗黒四神を崇拝する裏切り者やディーモンのケイオス勢力が敵として登場する。画像は暗黒の力に魅入られたケイオス・スペースマリーン




アクションとTPSを融合させた本作では、刃物や鈍器による近接攻撃<と、銃器による遠距離攻撃の2つを主軸として戦う事になります。最近のTPSでは当たり前となったカバーアクションは存在せず、基本操作はこの2つの攻撃手段とグレネードやフィニッシュムーブ<、そして緊急回避とダッシュ。加えてゲージを消費して無双状態になるフューリーモードというシステムが存在。

近接攻撃は単純な2つのボタンによる連打で敵を豪快に切り裂くことができ、射撃にもややオートエイムが掛かっているなど、全体の操作性はシンプルかつライトでスタンダード。それでいて視点カメラや操作性の応答性は良好で、格闘と射撃を素早く切り替えつつテンポの良い爽快な戦闘を楽しむ事が出来ます。緻密な剣戟アクションやシューター要素はありませんが、近くに居る敵を切り裂きつつ、遠距離から狙ってくる敵を撃ち殺すという“英雄スタイル”の戦い方が簡単操作で行える点は本作最大の魅力の1つです。

特定のシーンで使用出来るジェットパックとサンダーハンマーのセットは、使いこなせば一方的に敵を倒せるほぼ無敵レベルの強さ。後述する後半の高難易度で溜まったフラストレーションを一気に解放出来る

フィニッシュムーブは近接武器毎に複数用意されており、力でねじ伏せる様は格好良くシビれる出来。ただし度々アニメーション中にキャラが他のオブジェクトにハマって見えなくなてしまうのは残念

ただ爽快な基本システムの反面、意外にもノーマルで何度もゲームオーバーになるほど難易度は高め。無闇に敵の兵団に突撃すると体力ゲージとシールドは直ぐに消えさり“栄誉の死”を遂げてしまう事に。特に中盤から敵の軍勢は物量作戦と強力な遠距離攻撃を仕掛けてくるため、例えば敵の狙撃を受けない障害物のある場所に敵を引き寄せたり、逆に先に遠くの敵を狙撃で素早く倒す様なプレイヤースキルと戦術が必要になります。

この辺りのゲームデザインはやや粗雑に感じる出来で、爽快なアクション性に対し、気持ちの良い戦い方が出来る様な戦術ルートが少なく、ゴリ押ししてくる敵に対しプレイヤーもゴリ押しで進めなければならない様な場面が多いのは残念なところ。アクションTPSに自信のあるコアゲーマーでも、爽快感を求めてイージーを選ぶのは十分に選択肢の1つとして考えておいて良さそうです。

銃器は最大4つまで装備可能で、十字キーで切り替えが可能。中盤以降は強力な射撃能力を持った敵が出てくる為、最低でも1つか2つは遠距離専用の武器を常に所持しておきたい

フィニッシュムーブで敵を倒すと体力が回復するが、ムーブ中は無敵状態では無いので状況を見て活用していこう。無双状態になれるフューリーモードでは、L1で照準を合わせるとスローモーションになるので、遠地に敵が多い場面で使用すると便利




ローカライズは音声英語、字幕日本語というタイプで、翻訳は全体的にやや短めの文章に纏められています。これは激しいアクションシーンの合間に入る通信や会話が多い本作では嬉しいところ。また規制表現は事前にサイバーフロントが予告していた様に、「III編 10章 葬られし秘密」に登場するオルク死体の内蔵のみ。通常攻撃やフィニッシュムーブでオルク達はしっかりと欠損するので、そちら方面が気になるゴア好きゲーマーも安心です。

本作に用意されている対戦型マルチプレイヤーは「タクティカル」「ディヴァスティター」「アサルト」の3クラスが選択可能で、戦闘システム自体がライトなゆえに全体的に大味ですが、最大18人のプレイヤーがジェットパックによる奇襲と銃撃で入り乱れる戦闘空間はなかなか新鮮で手軽に楽しめる出来。レベルによるパークや武器の解禁も用意されており、また10月25日には海外でWaveクリア型のCo-opモードがDLCで無料配信される事も発表されているので、シングルを終えたプレーヤーはこちらにも注目したいところ。

「ブラッドレイヴン」や「スペースウルフ」など、原作に登場するスペースマリーン戦団の外見が選択可能。他にもミニチュアを塗装する様にかなり細かなデザインやディテールを変更する事ができ、組み合わせは18億通り以上にも




スペースマリーン』はやや全体的に大味ながら、英雄スペースマリーンの1人として戦う爽快感と、アクションゲームで重要となる操作性などの基礎部分は堅実に作られており、手頃な良作ゲームと言えそうです。次回作があるのならば、物語的にもゲームの出来的にもどの様に進化するのか期待したいところ。またボードゲームやRTSなど敷居が高い遊び方が並ぶ『W40k』にとって、家庭用のアクションゲームとして遊べる本作はシリーズ入門にもピッタリなタイトル。シリーズファンにはもちろん、アクション好きや初心者にも安心してオススメ出来るゲームの1つと言えそうです。

完璧なタイトルでは無いが爽快感はあり十分楽しめる出来。なにより家庭用アクションゲームで手軽に『Warhammer 40,000』の世界観が楽しめるというだけでも、『ウォーハンマー40,000: スペースマリーン』にはプレイする価値アリ

※本レビューにはPlayStation 3バージョンを使用しました。
【製品情報】
タイトル: 『ウォーハンマー40,000: スペースマリーン
発売予定日: 2011年10月27日
価格: 7,140円(税込)
対応機種: Xbox 360/PS3/PC
ジャンル: TPS(三人称視点シューティング)
プレイ人数: 1人(オンライン時最大16人)
CERO審査: 「Z」18歳以上のみ対象

《Game*Spark》

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